尻餅 (落語)

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尻餅』(しりもち)は古典落語の演目。『餅つき』(もちつき)という演題も使用される[1]

年末に餅つきをするお金がない家庭で、餅をついているように見せかける夫婦のやり取りを描く。餅をつく音は、握った右手の甲の側(指の根元から下)を、左手の掌につける形で叩いて出す[2]

原話は、享和2年(1802年)に出版された笑話本『臍くり金』にみえる(登場人物は医者と三助である)[2][3][4]。ただし類話は中国の『笑府』にもあるという[3]

上方落語で先に成立したとされ、作中に出てくる「餅つき唄」に「梅は岡本、桜は吉野紀州みかん丹波栗」と上方の地名ばかりが出ることがその傍証とされる[5]

5代目笑福亭松鶴の口演について正岡容は『寄席歳時記』の中で「十八番」と述べている[5]

※以下、東大落語会編『落語事典 増補』掲載の内容に準拠する[3]

大晦日が近づいて近所で餅をつく音が絶えない中、ある貧乏な家ではそれができない。妻が夫に、近所への手前せめて音だけでもさせてほしいと頼むと、夫は妻の尻を叩いて餅つきを装うというアイディアを出す。妻は近隣への見栄からこれに同意した。夜になって夫が賃餅屋(代金を受け取って餅をつく職業)の口上を真似て「餅つきに参りました」と玄関で大声を上げ、中に入ると台所の床に横になった妻の尻を平手で叩く。しばらく我慢していた妻も寒さと痛さから「あと幾臼あるんだい」と尋ねると、夫は賃餅屋の声色で「あと2臼」と答え、それを聞いた妻は「おまえさん、お餅屋さんに残り2臼はおこわにしてくれるよう頼んどくれ」。

バリエーション

脚注

参考文献

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