属州総督
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概要
責務
資格
総督になる資格は以下のとおりであった。
共和政
元老院が選任者の認定を一手に担っており、確固たる認定基準はなかったが、どのような軍事権を与えられたかによってその総督の地位も変わった。ほとんどの属州はプロプラエトルによって統治された。また属州が国境近くの場合は長期間の軍事権力が必要なことから、プロコンスルが元老院から任命されて任地に向かった。
帝政
帝政に移行すると属州はアウグストゥスによって以下の3種類に再編され、それに伴い統治者も変容した。
- 元老院属州
- 元老院によって総督が任命された属州。総督はコンスルないしプラエトルを経験した議員のみに限られた。
- 皇帝属州
- 皇帝によって総督が任命された属州。軍事的緊張が高く軍団の駐屯が必要とされたため、全軍の最高司令官でもある皇帝が総督任命権を有した。基本的に、就任する総督は能力によって選ばれ、元老院議員だけでなく、社会的地位の低いエクィテス(騎士階級)の者も就任することがあった。法務官格(プロプラエトル)の権限を与えられていたため、元首制時代の皇帝管轄属州総督の名称はLegatus Augusti pro praetore(直訳すれば、「アウグストゥスによって任命された、法務官職権を持つ代官」となる)であり、元老院管轄属州の総督(プロコンスル)の代官と同格だった[1](日本語では、一般書籍では「総督」と訳されるが、学術書では「代官」と訳されることもある)。
- アエギュプトゥス
- 例外的に、帝国の食糧供給を担う属州アエギュプトゥス(エジプト)のみ皇帝私領とされた。総督ではなく「エジプト長官(praefectus Aegypti)」と呼ばれる政務官(騎士階級)が皇帝によって任命された。
