上述のとおり、いくつかの店舗で店長を務めた。なかでも印象深いのは有楽町阪急から阪急メンズ東京へのリニューアルの経験だという。2000年にデパ地下を廃止するなど婦人向け商品を中心としており[6]、紳士服・洋品販売のノウハウがない販売員が少なくない中、販売員一人一人の個性、特性を生かしながら販売技術を上げていった。
社長就任直後、阪急阪神百貨店も新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。3年から5年かけて導入しようとしていたサービスに一気に取り組み、店頭の商品をスマートフォンで注文できる「リモオーダー」などを開始した。店頭と顧客がオンライン、オフラインの両面でつながれる環境を整えたうえで、店舗、商品、社員の魅力を磨く。神戸阪急に関しても、そごうからのリブランド前後に改装したデパ地下以外は時代性や顧客ニーズに合っていないと考えている。建て替えについて具体的に検討する前に、再開発の見極め、阪急うめだ本店や西宮阪急とは異なる中層階・上層階の売場づくりが必要として改装に取り組んでいる[7]。
前社長の荒木直也には「時代感覚があって柔軟性に富み、フットワークも軽い」と、苦境にある業界で様々な課題に対応できる人物だと期待されている。
京都出身だが、神戸で大学生活を送ったこともあり、現在も神戸市内に住んでいる。家族は妻と一男一女の4人である。趣味は50歳を過ぎてから始めたゴルフ[4]。