岡村淳
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経歴
作品と主題
岡村の作品は、ブラジルの日本人移民や日系社会を扱うものが多い。立命館大学生存学研究所の企画では、岡村が1987年からブラジルに移住し、南米の日本人移民、農民運動、在伯被爆者、ブラジル水俣病、環境サミット、動植物の生態、古代遺跡などを撮影してきた作家として扱われている[1]。
主な自主制作作品として、『郷愁は夢のなかで』(1998年)、『ブラジルの土に生きて』(2000年)、『あもーる あもれいら』三部作、『橋本梧郎と水底の滝』シリーズ、『リオ フクシマ』(2012年)、『五月の狂詩曲』(2015年)などがある[1]。
2002年制作の『40年目のビデオレター アマゾン篇』は、1962年にアマゾン地域へ渡った日本人移民を扱った作品である[4]。同作は愛知県名古屋市で上映され、ブラジル人と日本人の観客が参加した[5]。
上映・研究機関での扱い
立教大学ラテンアメリカ研究所では、1997年、1999年、2000年、2001年に「映像作家・岡村淳の世界」などとして、岡村作品の上映や特別講演が行われた[6]。
立命館大学生存学研究所は、2017年と2018年に「岡村淳監督 ブラジル・ドキュメンタリー映画企画」を開催した[7][1]。2018年の企画では、『第二の祖国に生きて 映像作家の記録したブラジル移民』と『40年目のビデオレター アマゾン篇』が上映された[1]。
学習院大学を拠点とする科研費研究「移民アーカイブズの標準化モデル構築に向けての実践的研究:日系ブラジル移民を対象に」では、岡村を講師として記録映像上映会・講演会が行われた。2017年2月4日の第3回上映会・講演会では、『60年目の東京物語 ブラジル移民女性の里帰り』と『ブラジルの土に生きて』が上映された[8]。
2018年以降、東京大学東洋文化研究所では、岡村が撮影した画家・富山妙子に関する映像作品が複数回上映された。2019年の東文研国際学術セミナーでは、岡村が2013年に富山妙子へ取材し、その後「富山妙子素描」「富山妙子 自作を絵解く」など約15本の作品を制作したことが記されている[9]。2021年には、同研究所で「岡村淳監督作品・連続上映会-富山妙子、百年の孤高」が開催された[10]。
2023年には、同志社大学烏丸キャンパスで『消えた炭鉱離職者を追って リオディジャネイロ編』の公開上映会・講演会が行われた。同作は、上野英信の足跡を追ってブラジルを訪問した犬養光博牧師夫妻を記録し、リオデジャネイロ州山間部のフンシャール移住地を訪ねる内容である[11]。
著書
2013年、著書『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』を港の人から刊行した[2]。同書は、ブラジルで暮らす6人の日本人移民の人生を扱ったノンフィクションであり、巻末には「岡村淳 自主制作作品フィルモグラフィー」が収録された[2]。同書には作家の星野智幸が「七人の移民」と題する解説を寄せた[2]。
同書は、2013年6月30日付の『朝日新聞』で小野正嗣により書評された。小野は、岡村が1987年にブラジルへ移住して以来、小型ビデオカメラで単独のドキュメンタリー制作を続けてきたことに触れ、日本人移民の人生を記録する岡村の姿勢を論じた[3]。また、姜信子は同書の書評で、ブラジルで生きる人々の物語に岡村が向かう姿勢について述べた[12]。
評価・受容
主な作品
著書
- 『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』港の人、2013年。ISBN 978-4-89629-260-2[2]