幼児キリストを礼拝する聖母と洗礼者聖ヨハネ
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| イタリア語: Madonna adorante il Bambino con San Giovannino 英語: Madonna adoring the Child with Saint John | |
| 作者 | サンドロ・ボッティチェッリ |
|---|---|
| 製作年 | 1475年-1480年ごろ |
| 種類 | テンペラ、板 |
| 寸法 | 96.5 cm × 96.5 cm (38.0 in × 38.0 in) |
| 所蔵 | ピアチェンツァ市立美術館、ピアチェンツァ |
『幼児キリストを礼拝する聖母と洗礼者聖ヨハネ』(ようじキリストをれいはいするせいぼとせんれいしゃせいヨハネ、伊: Madonna adorante il Bambino con San Giovannino, 英: Madonna adoring the Child with Saint John)は、イタリアの盛期ルネサンスの巨匠サンドロ・ボッティチェッリが1475年から1480年ごろに制作した絵画である。油彩。ピアチェンツァの貴族であるランディ家によって所有されたことが知られている。現在はピアチェンツァのファルネーゼ宮殿内にあるピアチェンツァ市立美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。
作品


聖母マリアは水辺に面した緑の草地に身を横たえる幼児のイエス・キリストを礼拝している。幼児キリストの周囲には赤と白の薔薇の花が敷き詰められており、聖母はその上に自らの衣服の裾を広げ、さらにその上に幼児キリストを横たえさせている。聖母は典型的な赤い衣服と青いマントを身に着け、頭と肩を透明なヴェールで覆っている。彼女はひざまずき、手を合わせて崇敬を表しており、彼女の顔に穏やかな光が当たっている。画面左では少年の姿をした洗礼者聖ヨハネがラクダの毛皮を身にまとい、十字架を携えながら、ひざまずいて幼児キリストを礼拝している。幼児キリストのポーズは珍しいもので、おそらく割礼を暗示している[2][3]。聖母マリアと洗礼者聖ヨハネの背後には薔薇の生垣が広がり、その間から遠くの風景が見える。
画面下には大理石の欄干があり、金色の銘文で「ルカによる福音書」1章46節から55節に登場するマニフィカトの一節が引用されている[1][2][4]。
(わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます)
なぜなら、身分の低い、主の婢女にすぎないわたしにも、主は目を留めてくださったからです[5]。
ウフィツィ美術館所蔵の『マニフィカトの聖母』(Madonna del Magnificat)やポルディ・ペッツォーリ美術館所蔵の『書物の聖母』(Madonna del Libro)といった、他のボッティチェッリ作品と様式的に類似しているため、ボッティチェッリへの帰属が疑われたことはない[2]。ただし、洗礼者聖ヨハネの描写は聖母子より劣っているため、工房の助手によって描かれたと考えられている[2][4]。
1957年から1958年にかけて実施された修復で、金色の後光を含む後代の大規模な塗り直しが除去された。2004年にも修復が行われた[4]。
額縁
来歴
ギャラリー
- 薔薇垣を描いた他のボッティチェッリの聖母画
- 『眠る幼児キリストを礼拝する聖母』1485年ごろ スコットランド国立美術館所蔵
- 『幼児キリストを礼拝する聖母と五人の天使』1485年-1490年 ボルチモア美術館所蔵