幼児用便器
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日本国内における種類について
種類は各メーカーにより異なるが多くの場合、1–2歳児向け幼児用大便器、3–5歳児向け幼児用大便器、幼児用和風大便器、幼児用小便器の4種類である。幼児用和風大便器は長らく床下給水式で非節水の製品のみ製造されていたが、後に床上給水で節水式の掃除口が付いた製品も発売された。しかし近年では和式から洋式への移行が進んだため幼児用和風大便器を製造するメーカーは少なくなっており、製造されていても特注扱いで製造となっている。
腰掛式の大便器の高さはだいたい次のとおり(便座を除く寸法)[1]。
- 1–2歳児向け幼児用大便器 …… 150–165 mm
- 3–5歳児向け幼児用大便器 …… 240–250 mm
- (小学生向け)大便器 ………… 300–310 mm
- 一般便器(参考) ……………… 380–420 mm[2]
その他の特徴として、1–2歳児向け幼児用大便器のみ、前向きにも後ろ向きにも座ることができるよう長手方向に伸びたデザインになっている。3–5歳児向け以上の大便器は大人用の一般の便器を幼児の体格に合わせて小型化したものになっている。また便座にも便器と便座との間に指を差し入れても挟まれないようあえて間隔を取ったものや、小便の跳ね返りを防ぐ深めのリップを便座に設けるなど、幼児が使うことを前提とした設計がなされる。
給水方式には、主にロータンク式またはフラッシュバルブ式のどちらかが採用されている。近年のものにおいては節水性能が従来のものに比べ向上し、幼児用大便器においては、幼児の軽い力でも簡単に水が流せるように通常のハンドルよりも長くした(長尺ハンドル)タイプのフラッシュバルブ(手動)や大小の流し分けをなくした上から軽く押すだけで洗浄が行える(押し下げ式レバー)タイプのロータンクを搭載したもの、便座に保温機能やおしっこの飛び散りを防ぐガードを搭載したものなどが発売されている。幼児用小便器においては、年齢に合わせて高さが調節できる壁掛け式のものや掃除がしやすいように便器のフチをなくしたものなどが発売されている。
日本国内の発売年表

- 1959年 - TOTO(当時:東洋陶器)が(1–2歳児向け)幼児用腰掛式便器(トラップなし)C40を発売
- 1964年 - TOTOが床下給水和風大便器(幼児用)(トラップあり)C103(C75を80 %のサイズにしたもの)を発売
- 1966年 - LIXIL(INAX=当時は伊奈製陶)が幼児用和風便器(トラップあり)C-415を発売
- 1971年 - TOTOが(3–5歳児向け)幼児用腰掛式洗落し便器C425を発売
- 1974年 - LIXIL(INAX)が(3–5歳児向け)幼児用洋風便器C-43を発売
- 1979年 - LIXIL(INAX)が(1–2歳児向け)幼児用洋風便器(トラップあり、掃除口付き)C-111Mを発売
- 1982年 - TOTOが幼児用トラップ着脱式ストール小便器U309C、(3–5歳児向け)幼児用腰掛式洗落し便器C425R、(1–2歳児向け)幼児用掃除口付腰掛便器(トラップあり)C40Cを発売
- 1984年 - LIXIL(INAX)が幼児用小便器(トラップ着脱式)U-201M、幼児用和風便器(トラップあり、掃除口付き)C-715BMを発売
- 1985年 - LIXIL(INAX)が(1–2歳児向け)幼児用洋風便器(トラップなし)C-111Tを発売
- 1990年 - TOTOが(1–2歳児向け)幼児用掃除口付腰掛便器(トラップあり)C40CS、掃除口付床上給水和風大便器(幼児用)(トラップあり、節水型)C103VCS(C750VCを80 %のサイズにしたもの)を発売
- 1997年 - ダイワ化成が業界初の幼児専用簡易水洗トイレFC1を発売
- 1998年 - ダイワ化成がFC1の後継である幼児専用簡易水洗トイレFC2を発売
- 2003年 - ジャクエツが業界初となる幼児用暖房便座(3–6歳児向け)JDL438H、乳児用暖房便座(1–2歳児向け)JDL418H、1–6歳児向け幼児用壁掛け小便器(チャームユリナル)J-U405、サイフォン式3–6歳児向け幼児用大便器(チャームクローゼット)J-C438、サイホンボルテックス式1–2歳児向け乳幼児用大便器(チャームクローゼット)J-C418 を発売?
- 2006年 - ダイワ化成が幼児用ストール小便器GT-2を発売
- 2007年 - TOTOがキッズトイレスペースシリーズ以下を発売。渦を巻きながらながら流れるトルネード洗浄を搭載した床置床排水大便器(幼児用)(3–5歳児向け)CS300B、(3–5歳児向け)幼児用暖房便座TCF40、床置床排水大便器(幼児用)(1–2歳児向け)CS310B、(1–2歳児向け)幼児用暖房便座TCF41、壁掛け壁排水小便器(幼児用)(キッズグリップ付き)U310Gなど
- 2009年 - ダイワ化成がFC2の後継である幼児専用簡易水洗トイレFC7を発売
- 2010年 - LIXIL(INAX)が幼児用壁掛け小便器U-401Rを発売
- 2013年 - LIXIL(INAX)が(3–5歳児向け)幼児用洋風便器C-P143S、(1–2歳児向け)幼児用洋風便器C-P141S、(1–2歳児向け)幼児用洋風便器(掃除口付)C-P141SMを発売
- 2014年 - TOTOが(1–2歳児向け)幼児用暖房便座TCF41Rを発売
- 2015年 - LIXIL(INAX)が(3–5歳児向け)幼児用洋風便器専用暖房便座CF-43DCK、(1–2歳児向け)幼児用洋風便器専用暖房便座CF-7DCKを発売
- 2016年 - LIXIL(INAX)が(3–5歳児向け)幼児用洋風便器YC-P143S(C-P143S)、(1–2歳児向け)幼児用洋風便器YC-P141S(C-P141S)、(1–2歳児向け)幼児用洋風便器(掃除口付)YC-P141SM(C-P141SM)、幼児用壁掛け小便器YU-401R(U-401R)を発売 (()内の前機種型番でも表記される)
- 2020年 - ジャクエツが芝浦工業大学の橋田規子教授と共同で開発したプティトワレシリーズ以下を発売。座ると自然と前傾姿勢となり排便がしやすくなる形状の便座や指が掛けやすく、1方向のみの洗浄が行いやすいレバーを搭載したプティトワレ幼児用大便器暖房便座セット(タンク式)壁給水仕様(3–6歳児向け)EWT0084やプティトワレ乳幼児用大便器暖房便座セット(タンク式)壁給水仕様(1–2歳児向け)EWT0092、プティトワレ小便器(プッシュバルブ式)セット(1–6歳児向け)EWT0023、プティトワレ幼児用暖房便座(3–6歳児向け)EWT0038、プティトワレ乳幼児用暖房便座(1–2歳児向け)EWT0048など
- ※出典

