弓削皇子
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人物
『万葉集』には8首の歌が収録されており、これは天武天皇の皇子のなかで最多。異母姉妹の紀皇女を思って作った歌、額田王との問答歌などがある[4]。また、それとは別に柿本人麻呂歌集に弓削皇子に献上された歌が5首残されており、交流の跡が偲ばれる。他の歌人とも交流があり、歌を好んだ皇子であったようである。なお、神田秀夫によって『万葉集』の編者のひとりに擬せられているが、現在ではほとんど支持されていない。
弓削皇子に関する歌
『万葉集』巻第2 119~122番(弓削皇子が紀皇女を思う歌)
- 吉野川 行く瀬の早み しましくも 淀むことなく ありこせぬかも
- 我妹子に 恋ひつつあらずは 秋萩の 咲きて散りぬる 花にあらましを
- 夕さらば 潮満ち来なむ 住吉の 浅香の浦に 玉藻刈りてな
- 大船の 泊つる泊まりの たゆたひに 物思い痩せぬ 人の児故に
『万葉集』巻第3 390番(紀皇女の歌)
- 軽の池の 浦廻行き廻る 鴨すらに 玉藻の上に ひとり寝なくに