影牢 〜ダークサイド プリンセス〜
2014年のトラップアクションゲーム
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『影牢 〜ダークサイド プリンセス〜』(かげろう ダークサイド プリンセス)は、コーエーテクモゲームスより2014年2月27日に発売されたゲームソフト。PlayStation 3・PlayStation Vitaのマルチプラットフォーム。クロスセーブ対応。
| ジャンル | アクション |
|---|---|
| 対応機種 |
PlayStation 3 PlayStation Vita |
| 開発元 | コーエーテクモゲームス |
| 発売元 | コーエーテクモゲームス |
| プロデューサー | 菊地啓介 |
| ディレクター | 渋谷昌樹 |
| デザイナー | 久保田敏昭 |
| シナリオ | 結城昌弘 |
| 音楽 |
豊田亜矢子 松村佑樹 |
| 美術 |
前田浩孝 寺田努 杉山望 |
| シリーズ |
刻命館シリーズ (影牢シリーズ) |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
|
海外版は『Deception IV: Blood Ties』というタイトルであり、『刻命館』(英: Tecmo's Deception)から続く「Deception」シリーズのナンバリング4作目となっている[注釈 1]。
概要
シリーズ伝統のトラップアクションにして悪をプレイするゲーム。『蒼魔灯』や『影牢II -Dark illusion-』では主人公は事情により仕方なく戦っていたが、本作では魔神の娘として躊躇なく人間を殺しにかかるという、原点に立ち戻った設定である[注釈 2]。主人公が罠を駆使して戦い、相手に直接傷を負わせる攻撃手段は一切持っていないのもシリーズの伝統である。
システム
悪のヒロインを操作して侵入者を罠に嵌めるゲーム性は旧作と同様。本編の物語を進める「ストーリー」と、『蒼魔灯』のエキスパートモードにあたるパスル「ミッション」で構成される。クリアしたチャプターはやり直せない。ゲームをクリアするとトラップや各数値を引き継いで最初からとなる。
トラップコンボ
今作では従来のコンボ評価数値「Ark」(アーク)に加え、トラップ毎に設定された「華麗」「残虐」「屈辱」の三つの属性でも点数が判定される。この「系統値」を一定以上稼ぐことによって新たなトラップの開発が解禁される。トラップ開発にはArkそのものではなく、稼いだArkに応じて取得する「Warl」(ワール)[注釈 3]を消費する。
主人公が配置するトラップ以外にも、各マップの部屋には固有のトラップがいくつも存在する。これらに敵を放り込んだり、スイッチで起動することによって発動し、コンボに組み込めばより多くのArkや評価値が得られる。中には動き回る「ウィザードギア」と呼ばれる機械の仕掛けも存在し、当てる事は容易ではないもののこれらで敵の体力を削り切るとボタン入力が表示され、入力に成功すると演出付きでトドメを刺す「ウィザードギアフィニッシュ」が発動し、多くのボーナスが得られる。
また、本作では『刻命館』以来となる侵入者の捕獲が可能になった。残り体力が僅かになった敵を各マップの捕獲用トラップに放り込むと捕獲成功となり[注釈 4]、ボーナスが入る。ただし、捕まえた侵入者はコレクションに加えられるだけで『刻命館』のようにモンスターの材料にすると言った利用法は無い。
アビリティ
主人公自身の能力。敵を直接攻撃して倒せるようなものは存在しないが、体力を回復する、攻撃を回避する、敵の動きを止めるなどの能力が会得可能。開発にはトラップ同様にWarlを消費する。
メディウムのお願い
主人公の側近である3人のメディウムからの依頼。「○○をコンボに組み込む」「○○点を一定以上稼ぐ」「○○でトドメを刺す」などチャプター毎に複数提示される。達成するとボーナスが得られ、次のお願いが提示される。達成したお願いは記録されるが、再プレイ時にはまた最初から挑戦し直しとなるため、コンプリートを目指すなら一回のプレイで達成しなければならない。
アーマーブレイク
多くの侵入者はそれぞれトラップの属性に「耐性」を持つ。「耐性」を持つ属性のトラップを仕掛けても回避されてしまうが、コンボの途中では回避されないのでコンボ1発目に別のトラップを仕掛ければ問題なく喰らわせられる。しかし防具で武装した侵入者は「無効」の属性があり、文字通りその属性は効かない。
「無効」を持つ侵入者には弱点属性が設定されており、弱点属性のトラップを全て当てた後に「衝撃」の効果を持つトラップを当てると「アーマーブレイク」が発生し、防具が砕け散る。ただし、弱点は実際にトラップを当てて自分で探さなければならず、この一連の流れも1コンボ内で行わなければならない。アーマーブレイクが起きた敵はあられもない姿となり、「無効」が解除される。また、「無効」のトラップを使わなければアーマーブレイクを起こさず倒すことも可能である。
ゲームモード
以下はストーリーとミッション以外のモード。
フリーバトルモード
ステージと侵入者を自由に設定して戦えるモード。本来あり得ない組み合わせを楽しんだり、トラップの練習などが行える。
ミュージアムモード
ゲームプレイのリプレイを保存可能。リプレイ中はカメラ操作が自由に行え、歓声、悲鳴、笑い声も入れられる。PS3版はYouTubeへの直接アップロードも可能となっている(現在は終了)。
クロスクエストモード
プレイヤーが問題を作成し、オンラインにアップロードしたり、他のプレイヤーが作成した問題をダウンロードするモード。
ストーリー
かつて世界を恐怖で支配していた魔神がいたが、いつしか人間は結束し、天から力を与えられた12人の聖者によって魔神はついに封じられた。魔神を封じた呪法は「聖言」と呼ばれ、12聖者がそれぞれを末代まで秘することとなった。
それから3000年後、12聖者の末裔が持つ聖言を探し当てた魔神は、己の魂を分けた娘レグリナと3つの精神により作り出した3人の下僕を、人間界へ送り込んだ。自らを封印から解き放ち、堕落した人類に鉄槌を落とすために。
プロシュライン城を奪い、拠点としたレグリナと3人のメディウムは魔神復活のために12聖者が残した聖言の回収を始める。「魔女討伐」と称して襲撃する末裔は、自身が引き寄せられたとも知らずトラップを操るレグリナに倒され、聖言を奪われていく。しかし末裔の一人であるゼノを取り逃してしまったことで王国側に存在を認知され、レグリナ一行は拠点を転々としては次々と襲撃する末裔と多くの人間と戦わなければならなくなる。
そのうち、末裔の一人であるセリアが襲撃するが、戦いの最中で露わになったその素顔はレグリナと瓜二つであった。それからレグリナは不思議な感覚や頭痛に見舞われるようになる[注釈 5]。
末裔を始末し、着実に聖言を集めていくレグリナだったが、敵もレグリナやメディウムの事をはっきり認知して襲ってくるなど、背後で糸を引く者の存在を感じさせる。やがてその黒幕の正体が末裔の一人で第一席国務大臣のフリーゼであると判明。レグリナ一行は決戦を予感しつつ、魔神復活の準備のためにスカジーニ遺跡に移動する。そしてとうとう末裔が全て倒されると、フリーゼ自身がレグリナの元へやってきた。フリーゼの目的は、聖言による魔神の復活。そして「推敲の秘術」という術法を用いて魔神の力のみを奪い取ることだった。聖言を賭けてレグリナとフリーゼの最後の戦いが始まった。
エンディング
- エンディングA
- フリーゼを倒し、全ての聖言を回収したレグリナは魔神を復活させる。復活した魔神は世界を蹂躙し、生き残った僅かな人々さえも魔神によって隷属させられる。世界は暗黒に包まれ、その頂点に君臨する魔神の傍には4人の娘の姿が常にあったという。
- エンディングB
- 自分と同じ顔のセリアが気になったレグリナは彼女を生かし、話を聞く。自身の出生の秘密、そしてセリアとの関係性を知らされたレグリナはその話を信じ、セリアと和解。フリーゼを倒し、魔神を復活させる局面に入るとセリアはやめるように訴える。しかし3人のメディウムは突如として自分達の真意を明かす。実は彼女らは魔神に虐げられた魂から作り出された奴隷であり、表向きは魔神に忠実に従いながらも内心では反感を抱き続けていたのだった。そしてレグリナの出自は最初から知っており、これを好機として全ての因縁を解き放つ計画を密かに練っていたのだった。それは、フリーゼが使おうとしていた「推敲の秘術」によって魔神の力のみを吸収すること。魔神の力を得たレグリナとセリアは、メディウムたちの補佐を受けて世界統一国家を樹立。世俗に惑わされることなく安定した統治を行い、大多数の市民から支持を得る。そして闇と光の調和した新たな世界が創造されていくのだった。
- エンディングC
- セリアの話は聞いたもののレグリナの考えは変わらず、とどめを刺されたセリアは欠けた魂が戻らなかったことを嘆きながら息絶える。そしてレグリナはフリーゼを倒すが、満身創痍のフリーゼは魔神復活に器が必要である事、そして器となり得る12聖者の末裔が全滅した今となってはレグリナとメディウム達が生贄になるしかないと明かし、自分と手を組むように訴える。レグリナはその申し出を受け入れ、「推敲の秘術」によって魔神の力を獲得。その一部をフリーゼに与え、共に世界への侵攻を開始する。各国を攻め滅ぼしたレグリナは苛烈な支配で世界を統治したが、それは過去の歴史をなぞっていることに他ならず、かつての魔神同様、やがて自分を倒しに来る者たちの存在にレグリナは気付いていなかった。
- エンディングD
- レグリナはセリアの事は気になりながらも真実を知ることなく彼女を倒す。しかし敗れたフリーゼは死に際に真実を話し、何も知らなかったレグリナを嘲りながら絶命。メディウム達も真実を白状する。良いように使われていた事実に怒ったレグリナは「推敲の秘術」で魔神の力を奪い、自らが世界を統べることを決意。その気迫でメディウムを改めて従え、レグリナは魔神に代わる「魔の女神」として世界の王となった。
登場人物
- レグリナ
- 声:斉藤佑圭
- 本作の主人公。封印された魔神の娘であり、「ダークサイドプリンセス」。白い髪の右側頭部に角を持ち、従来のシリーズヒロインとは対照的に露出度の高い衣装を纏う(メディウムも同様)。その出自は謎に包まれているが、魔神の魂を受け継いで生み出されたと言われている。成長は非常に遅く、長い年月を掛けて現在の姿になったという。魔神の封印を解く聖言を集めるために、3人のメディウムを伴って人間界に降り立った。感情を表にあらわすことはほとんど無く、トラップを召喚する力を駆使して淡々と人間を始末する。人を殺す事に何も感じていないが、それが悪事だとは認識している[1]。
- その正体は、魔神を裏切って人間側に就いた12聖者の一人(セリアの先祖)の魂を魔神が半分奪い、それを用いて生み出した存在。つまり正確には魔神の娘ではないが出自については一切知らず、魔神を「お父様」と呼んで盲目的に従っている。
- 始末する対象者に対する決め台詞は「後はもう、堕ちるだけよ」。
- カエリア
- 声:庄司宇芽香
- 華麗の精神から生み出されたメディウム。目的の遂行が最も大切だが、魔神の偉大さを知らしめるために華々しい成果を得ることを好む。使命に関しては芯が強く、プライドを持っており、信念を曲げない。逆に、自分に関することについては一歩引いて控えめ。
- ヴェルザ
- 声:牛田裕子
- 残虐の精神から生み出されたメディウム。人間は怒りを覚える対象ではあるが、悲鳴をあげさせると楽しいので愛憎半ばしている。悲鳴が聞けそうな局面ではハイテンションだが、 そうでないときはけだるげで鷹揚。
- リリア
- 声:一木千洋
- 屈辱の精神から生み出されたメディウム。いたずら好きの子供のような性格で、人間のぶざまな姿を見て大笑いするのが大好き。極めて前向きで元気で無邪気で天真爛漫、一片の影も見せない。基本的にいつもノリ重視で行動している。「キュフ」が口癖。レグリナを「ひーさま」と呼ぶ。
- 魔神
- かつて世界を恐怖で支配した魔神。過去作に比べると人型の意匠をしておらず、より怪物じみた外見となっている。
12聖者の末裔
かつて魔神を封印した12人の英雄の末裔。しかし先祖の偉業とは裏腹にほとんどが人格に問題を抱えている。
- プロシュライン城の城主
- ストーリーモードのOPに登場する騎士で、数代前の先祖が政争に敗れて以来落ちぶれてしまい、世を恨んで生きているだけの人物。名前は作中では明らかにされていない。
- ダウ・メニーゲル
- 声:松原大典
- 戦場での大敗を機に落ちぶれた傭兵団の団長。「大義」の為に戦うと語るが、それは団員達を操る方便であり、その実態は盗賊と大差ない。その所業からメディウム達から「品が無い」と蔑まれる。
- 自身が12聖者の末裔であることはおろか、12聖者がどのようなものかであるかさえも全く知らず、自身が所持している聖言も「肌身離さず身に着けている、一族伝来の御守」としか考えていなかった。戦闘では「御守」の加護として回復を一定回数まで行う。
- ゼノ・シーン
- 声:宮坂俊蔵
- 王国騎士団に所属する若手騎士。強い正義感を持っているが、思い込みが激しく独善的。「備えあれば憂いなし」が信条。周りからの評価も「いい奴なんだけど…」で、実際は煙たがられているのだが本人は無自覚。ゲーム中に表示される職業は「勇者(自称)」。本編中では敗北の度にあの手この手を使って生還し、三度に渡ってレグリナに襲い掛かる。
- ガラハ・ベルゴッシュ
- 声:荒井聡太
- 第七席国務大臣。現在の地位に納得しておらず、さらなる栄華を求め聖言を巡る策略に加担し、レグリナ達に戦いを挑む。ただし、その策略を進めることが何を意味するかは何も知らない。立場上ゼノの上役であるが、彼とは違い目的達成のためなら部下をいくらでも死地へと送り込み、「いくら犠牲になろうとも、部下だけでケリがつくなら良し」という考えを持ち、その欲深さからヴェルザに「破滅する人間の典型」と吐き捨てられた。
- ライラ・ガン・フェイコニア
- 声:金香里
- 教会のシスターにして異端審問官。普段は清楚で温厚な性格だが、愛用のライフルを手に取ると途端にサディストに豹変。市民を平気で戦場に駆り出すなど、神の名の下にいかなる犠牲も厭わなくなり、狂喜の笑い声を上げながら敵を殲滅する。異端審問官としてはこれまで多くの人々を大した取調べもせずに処刑してきたらしく、それを「神の御言葉に従って、引き金を引いた」という狂った論理で自ら称賛している。戦闘では銃撃に加えて回復も一定回数まで行う。
- ヴェイル・ブランドー
- 声:金本涼輔
- 元没落貴族の暗殺者。物腰は柔らかであるが暗殺技術は一流の腕であり、この国の政争の影で暗躍してきた。身分や地位を振りかざすだけで、本質的には欲だけが取り柄なガラハを見下しており、彼の死については「第七席の大臣で満足していればいいものを」と吐き捨てている。
- セリア・メビウス
- 声:吉川未来
- 12聖者の中でもっとも世俗との接触を断ってきた一族の出自で、各地を巡る武者修行中の盲目の騎士。12聖者の末裔の中では珍しい人格者であり、困っている人々の力となるべく槍を振るう。胸元のみが開いて露出した全身鎧を纏い、素顔は見えない。戦闘中にアーマーブレイクした際に発生するイベントの選択肢でストーリーが分岐する。
- 実は素顔はレグリナと瓜二つであり、レグリナとは対照的に左側頭部に角を持つ。その正体はレグリナの原型となった魂の本来の持ち主の子孫であり、レグリナの魂の半身とも言える存在。セリアの祖先はかつて魔神の側に属していたが魔神の支配を嫌い、最後に人間側に寝返った。魔神は封印される前にその「裏切り者」への報復として魂の半分を奪い、その半分の魂を用いてレグリナを生み出した。
- イヴリン・アノマイラー
- 声:山中まどか
- スタイルが良い美女で、魔術の天才だが、「WM」という通称で呼ばれる、筋金入りの変態でもある[注釈 6]。チャプターボスではなく中ボスとして登場。
- アルマ・ミュラー
- 声:前田綾香
- 鎚を振り回してパワフルに戦う女騎士。テルマとは双子の姉妹で貧しい家庭に生まれ、荒んだ厳しい環境を二人で生き抜いてきた。その生い立ちから地位に対して強い執着を持ち、どんな命令も「出世の足掛かり」と認識して盲目的に従う。
- テルマ・ミュラー
- 声:照井春佳
- アルマとは双子の姉妹で、こちらは弓での狙撃を得意とする。
- アーネスト・ラブ
- 声:宮崎寛務
- 飄々とした武人にして国内でも屈指の実力者。一切登場しないシナリオ分岐がある。
- ビクトル・ロゴス
- 声:神島正和
- 強者と戦うことを望む剛の者。ただ強き者と戦う事のみを求め、地位や財にも興味を持たない。数多の達人・剣豪を徒手で打倒した伝説から「武神」と称えられる。病に臥せり死にかけていたが、ベッドの上ではなく戦場で死ぬ事を望み、フリーゼとの取引に応じて反魂の術を施され、復活する。こちらが仕掛けたトラップを解除するという離れ業を一定回数まで使う。
- フリーゼ・グレーデン
- 声:小松由佳
- 本作のラストボス。第一席国務大臣にして国内屈指の美女であり、才女。高位の魔導騎士でもある。しかし実は12聖者の末裔を次々と差し向けた黒幕であり、その真の目的は世界を自身の手中に収めること。そのための力を魔神から奪うべく聖言を狙っている。魔神や12聖者について調べ上げた際にセリアの特殊な境遇を知り、レグリナと手を組むという万一の可能性を排除するべく彼女を洗脳し、自身の忠実な下僕としていた。
舞台
- プロシュライン城
- レグリナの最初の拠点。人里離れた森の奥、三方を崖に囲まれた古城。調度品に彩られた謁見の間やエントランス、荘厳な礼拝堂など一見すると立派な城であるが謁見の間に置かれた拷問器具や、戦争道具が無造作に置かれて血に汚れた庭園など、異様な雰囲気に包まれている。
- パルマギア
- 海沿いの廃工場。プロシュライン城を逃れたレグリナ一行が新たな拠点とし、不気味な噂を流して近隣住民が近付かないようにしたが聖言を狙う侵入者が次々と訪れる。巨大溶鉱炉や来客用の展示室があり、工場内を「紅蓮魔導汽車」が轟音と共に疾走する。
- ラプリアパーク
- かつては「夢の国」として人々を楽しませた廃遊園地。レグリナ一行の拠点となったことで「悪夢の国」へと変貌し、お化け屋敷「ホラーハウス」、メリーゴーランドの「トリニティホース」、船型アトラクション「ビッグスイング」など、各地のアトラクションも全て恐るべきトラップと化している。園内は絶叫マシン「ストームライナー」が疾走する。
- スカジーニ遺跡
- 魔神の封印された遺跡であり、レグリナ一行の最後の拠点。「氷獄の門」「業火の間」「幻夢の大階段」など、これまでよりも直接的で攻撃的な危険地帯に溢れており、最奥部には部分的に復活した魔神が侵入者を襲う「封印の祭壇」がある。
キーワード
- 聖言(せいごん)
- 12聖者が魔神を封印した呪法。それは八角形の詩篇というべきものであるが、12の欠片に分割され、12聖者それぞれが末代まで秘することとなった。レグリナたちにとっては、この聖言を全て集めるのが当面の目的であるが、その陰ではフリーゼもまた己が野心のために聖言を我がものとするための謀略を張り巡らせている。
- 王国
- 今作の舞台となる国。首都は「ディクロイア」。第一席の国務大臣の座にあるフリーゼが強大な権力を握り、その下位にはガラハやゼノのような貴族や騎士といった身分の者がいる。また、ミュラー姉妹の様な貧困層は権力者の私兵として召し抱えられ、その手駒として使われ続けられるという暗部も存在する。
主題歌
- エンディングテーマ「Princess of Fate」
- 作詞:MiKA、作曲:YOW-ROW、唄:Daisy×Daisy
影牢 〜もう1人のプリンセス〜
| ジャンル | アクション |
|---|---|
| 対応機種 |
PlayStation 3 PlayStation Vita PlayStation 4 |
| 開発元 | コーエーテクモゲームス |
| 発売元 | コーエーテクモゲームス |
| プロデューサー | 菊地啓介 |
| ディレクター |
柴田誠 渋谷昌樹 |
| デザイナー |
井内毅久 保田敏昭 |
| シナリオ |
柴田誠 結城昌弘 |
| 音楽 |
吉田孝志 豊田亜矢子 松村佑樹 |
| 美術 |
前田浩孝 寺田努 杉山望 |
| シリーズ | 刻命館シリーズ |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
|
概要(もう1人のプリンセス)
『影牢 〜ダークサイド プリンセス〜』(かげろう もうひとりのプリンセス、英: Deception IV: The Nightmare Princess)は2015年3月26日に発売されたバージョンアップ版。『ダークサイドプリンセス』に新規シナリオやトラップを追加し、PlayStation 3・PlayStation Vita・PlayStation 4の3機種でリリースされた。
『ダークサイドプリンセス』の内容はストーリーモード「ダークサイドプリンセス」としてミッションも含めて収録。加えて新規シナリオであるクエストモード「ナイトメアプリンセス」が追加された。
また、「ダークサイドプリンセス」もチャプター選択が可能になっていたり敵の弱点が最初から開示されていたりと、ユーザビリティやゲームバランスに改善が施されている[2]。
ゲームシステム(もう1人のプリンセス)
クエストモード
一方通行のストーリーを進む『ダークサイドプリンセス』と異なり、ミッションモードに近いクエスト選択形式となっている。各クエストにはクリア目標に加えてエフェメラからの「お願い」に相当にする達成項目が設定されており、これらを達成するとトラップやアビリティなどが即解放される。メディウムのお願いと異なり、個別に達成可能なので一度に全部狙わなくともよい。
クエストは当初は『ダークサイドプリンセス』の舞台で同じ侵入者との再戦が多いが、ストーリーが進むとシリーズ過去作のヒロインとの対決や、現代が舞台のステージと現代人との戦いなど、風変わりな展開に変わっていく。また、『ダークサイドプリンセス』の侵入者を含め、侵入者には二つ名が付くようになった。
過去作ヒロインを条件を満たして倒せばプレイヤーキャラとして使用可能になっていく。また、歴代ヒロインもアーマーブレイクに対応している[2]。
影牢スタジオ
オリジナルの「影牢」コンテンツを「作って」「見て」「遊ぶ」モード。エネミーエディットではプレイヤー自身のオリジナルの侵入者を作れる。外見、声、名前、職業、耐性属性などを自由に設定し、フリーモードで使用可能。設定項目はクエストをクリアする毎に増えていく[3]。
登場人物(もう1人のプリンセス)
- ヴェルギリエ
- 声:前田愛
- クエストモードの主人公。長い眠りから目覚めたもう1人の魔神の娘であり、「ナイトメアプリンセス」。蹴り技を主体としたアビリティが使え、シリーズでは珍しく直接攻撃が行える[2][注釈 7]。レグリナに比べて感情の起伏が見られるが、その性格は残忍なサディスト。シリーズヒロインでは唯一長い髪を持つなど、様々な点が過去作の主人公と異なる異色の存在となっている。
- 夢と現実の狭間「ダークサイドヘブン」から人間達の夢を捕え、悪夢に染めてはその魂を魔神に捧げる。しかし時折、白昼夢によって全く異なる世界の人間とも出会えるなど、その正体は自身も知らない。
- エフェメラ
- 声:鹿野潤
- 魔神が作った自動人形。そのボディは壊れかけており、自分ではほぼ動けない身ながらヴェルギリエを補佐する。
- 冬野かなた
- 声:???
- ヴェルギリエの物語で出会う謎の少女。ヴェルギリエとは何らかの関係がある。
- レグリナ
- 声:斉藤佑圭
- 『影牢 〜ダークサイド プリンセス〜』の主人公であり、ストーリーモードの主人公。自身と異なる「魔神の娘」であるヴェルギリエと己の存在を賭けて戦う。
- ストーリーモードと異なり、クエストモードでは移動速度に劣り、体力に優れる。また、レイナとアリシアの常時発動アビリティと同等の能力を持ち、ステータス異常も受け付けないという特殊仕様となっている。
- ミレニア
- 声:MiKA
- 『影牢 ~刻命館 真章~』のヒロイン。違う時系列の存在として出演する。時期的には原作でキースと出会った後であり、ヴェルギリエとの戦いを通じて皮肉にも感情と記憶を取り戻していく。
- 原典同様に□、△、×の3ボタンにトラップを割り当て可能。アビリティは持たず、トラップも一度に3つしか配置できないもののチャージ時間が短くコンボ中の再配置がしやすい。また、体力も高め。
- レイナ
- 声:大和田仁美
- 『蒼魔灯』のヒロイン。
- 敵の動きを遅くする「時空石」など時間を操るアビリティを持ち、敵の攻撃を自動回避するアビリティが常時発動している。移動速度も速い。一方で体力は低め。
- アリシア
- 声:前田綾香
- 『影牢II -Dark illusion-』のヒロイン。
- 移動速度、体力では劣るが、体力が徐々に回復するアビリティを持つ。また、魔手によって周囲の敵を弾き飛ばすアビリティを持つ。
舞台(もう一人のプリンセス)
主題歌(もう一人のプリンセス)
- エンディングテーマ「RED EXiSTENCE」
- 作詞:MiKA、作曲:YOW-ROW、唄:Daisy×Daisy
評価
| ダークサイド プリンセス | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ダークサイド プリンセス
Metacriticの集計ではPS3版が70/100、PS Vita版が67/100だった[4][5]。ファミ通のクロスレビューでは34点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[7]。シリーズらしい独創性、背徳感は評価され、デストラクトイドはチュートリアルも充実しているので初心者の入門編に最適としている[6]。ポケットゲーマーは、「ダークで、やり甲斐があり、ひねりの効いた、複雑で、頭を悩ませる、思わず夢中になってしまうような面白さがある」「人前でプレイしたいゲームでないが、ダークでありながらも満足感のある、他に類を見ないパズルゲーム」と評している[12]。
その一方で単調さは指摘されており、ゲーム・インフォーマーはコンボの爽快感や自由度は賞賛したが「これまでのゲームプレイを劇的に変える要素は他にほとんどない」とした[8]。Push Squareは「怠惰にプレイすれば物足りないだろうが、最高の罠を作るために努力すれば他のゲームでは味わえない体験ができ、本作の真髄は隠されており、それを探し出す価値があるかどうかはプレイヤー次第」と評した。また、敵に善人が少なく「悪VS悪」の構図になっている点は指摘した[13]。USgamerは過去作の素晴らしい要素を一部失い、ファンサービスに重点が置かれているため最高傑作とは言えないと評価。難易度の偏りは批判したが、シリーズらしい他に類を見ない内容は評価し、このジャンルが好きなプレイヤーに勧めている[14]。
もう一人のプリンセス
Metacriticの集計ではPS4版が69/100、PS Vita版が73/100[4][5]。ファミ通のクロスレビューでは33点(満40点)で再びゴールド殿堂入りを果たした。
全体的に『ダークサイドプリンセス』からの追加要素や、より洗練されたゲーム内容は賞賛された[20][18][21]。Hardcore Gamerは「シリーズ最新作の決定版」「非常に洗練された作品に仕上がっている」と評しており、音楽も高く評価した[19]。
一方、ボリューム面に関しては大型ダウンロードコンテンツのようだと表され、『ダークサイドプリンセス』を購入済みのプレイヤーにとっては価格に見合わないという指摘がされている[18][21]。また、グラフィックについては『ダークサイドプリンセス』からあまり変わっていないため、PS4版はハードの性能を活かし切れていないという意見もある[19][20]。
PS Plusでのフリープレイ配信時にはGAME Watchが取り上げ、シリーズらしいコンボの楽しさやダークな世界観、ボリュームを賞賛。規制の厳しい昨今でも「無害な人間を仕留めていく」部分が変わっていない点やクエストモードの展開も高く評価し、「プレイバリューはとても高いお得なゲーム」と結んだ[22]。