後飯塚由香里

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国籍 日本の旗 日本
職業 教育者(化学教師)
著名な実績 視覚的な化学実験教材の開発
科学的表現力育成のための指導法確立
受賞 日本理化学協会賞(2010年度)
第44回東レ理科教育賞 文部科学大臣賞(2012年度)
日本化学会 化学教育有功賞(2014年度)
日本理化学協会賞(2018年度)
後飯塚 由香里
国籍 日本の旗 日本
職業 教育者(化学教師)
著名な実績 視覚的な化学実験教材の開発
科学的表現力育成のための指導法確立
受賞 日本理化学協会賞(2010年度)
第44回東レ理科教育賞 文部科学大臣賞(2012年度)
日本化学会 化学教育有功賞(2014年度)
日本理化学協会賞(2018年度)
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後飯塚 由香里(ごいつか ゆかり)は、日本の化学教育者。東京都の公立高等学校教諭。「化学は五感を使って観察し、見えないものを想像して文章に表現する教育手段である」という信念のもと、実験教材の開発と科学的な表現力の育成に尽力している[1]。現在は東京都立松原高等学校指導教諭を務める[2]

1984年に東京大学農学部農芸化学科を卒業後、財団法人日本食品分析センターに勤務する。1986年に高等学校教諭に転身し、東京都立本所工業高等学校東京都立足立高等学校東京都立戸山高等学校東京都立新宿高等学校東京都立駒場高等学校を経て、現在は東京都立松原高等学校にて化学教諭(指導教諭)を務めている。

教職にある間の1992年には、明治大学文学部二部文学科を卒業するなど研鑽を積み、理系・文系の枠を超えた広い視点での教育実践を行っている。

受賞歴

独自の実験教材開発や教育手法が高く評価され、以下の賞を受賞している。特に東レ理科教育賞における文部科学大臣賞は、同賞の最高位にあたるものである。

  • 2010年 - 第41回日本理化学協会賞(「一目瞭然 有機混合物の分離」)[3]
  • 2013年 - 第44回東レ理科教育賞 文部科学大臣賞(「化学変化の視覚化による化学平衡・反応速度の理解」、2012年度受賞)[4][5]
  • 2015年 - 日本化学会 第32回化学教育有功賞(「化学的現象を視覚化する実験教材の開発」、平成26年度)[6]
  • 2018年 - 日本理化学協会賞(共同受賞)(「30分で出来るアルケンのオゾン酸化 ー反応から確認までー」)[7]

教育実践と研究

後飯塚の教育実践は、単なる知識の伝達にとどまらず、実験を通じた「視覚化」と、それを言語化する「表現力」の育成に重点を置いていることが特徴である。

科学的表現力の育成

都立戸山高校在任時には、国語科教諭と連携して「スーパーサイエンスハイスクール論述力委員会」を立ち上げた。これは文系・理系を問わず、科学的に解釈する力や表現する力の向上を目指したものであり、チームティーチングによる小論文指導や、生徒自身による小学校での出前授業などを通じて、生徒の論理的思考力と表現力を育成した。

視覚化する実験教材の開発

「教科書にある基礎概念の理解に有用で、かつ特別な機器を必要としない実験」をテーマに、多数の教材開発を行っている。2006年から2009年にかけては東京都理科教育研究会・化学専門委員会の委員として組織的な研究を行った。

特に2009年に発表した「有機化合物の分離」に関する実験手法は高く評価されている。従来のフェノール類を用いた実験は刺激臭や危険性を伴うが、後飯塚の手法では各有機化合物を色素(染料)に置き換えることで、安全かつ視覚的に分離プロセスを確認できるように改良された。これにより、官能基の性質や酸・塩基による挙動の違いが一目瞭然となり、生徒の理解を深めることに成功している。

主な開発教材と発表

  • 2007年:ヒアルロン酸を題材とした科学
  • 2008年:岩絵の具(孔雀石)を使った定比例の法則
  • 2009年:一目瞭然 有機化合物の分離(色素を用いた官能基の理解)
  • 2010年:洗剤と界面活性剤の色々(色素共存によるミセルの可視化)
  • 2011年:ろ紙での毛管分析を利用した成分コロイドの作り分け
  • 2012年:蒸気圧の可視化(ビュレットの利用)
  • 2013年:色素を使ったペーパークロマトグラフィー(構造と極性の考察)
  • 2014年:ヨウ素滴定(高度さらし粉と亜硫酸水素ナトリウム)

2020年には、公益財団法人武田科学振興財団の高等学校理科教育振興奨励を受け、「身近な物質を化学と結びつける教材の開発」を行っている。

社会活動

日本化学会等を通じ、自身の開発した教材の普及活動に努めている。

  • 東京都理科教育研究会 支部長(2012年 - 2013年)
  • 日本化学会 教育普及部門 理事
  • 評価(理科)関連学会協議会 CSERS委員

また、日本化学会の機関誌『化学と教育』においては、「実験の広場」や「5分間デモ実験」などのコーナーへ精力的に投稿を続けている。2015年には「分液ロートを使った実験」として、実験の要点を短時間で効果的に見せる手法を紹介するなど、現場の教員が追試しやすい形での情報発信を行い、化学教育の啓蒙に貢献している[8]

主な著作・論文

脚注

外部リンク

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