御酒殿神
三重県伊勢市にある神社
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概要

本節では2社共通事項について記述する。
祭神の御酒殿神は御酒殿の神であり、内宮の御酒殿神と外宮の御酒殿神は同じ神である[1]。
かつては御酒殿で神酒を醸造し、神前に供えていたが、醸造は忌火屋殿(いみびやでん)で行われるようになったため、三節祭と呼ばれる6月と12月の月次祭および10月の神嘗祭の際に一時的に神前に供える酒を納めるために利用される[3][4]。御酒殿に納められる酒は、白酒(しろき)、黒酒(くろき)、醴酒(れいしゅ)、清酒(せいしゅ)の4種類である[4]。清酒のみ篤志家からの献納を受け、ほかの3種の酒は内宮の忌火屋殿にて醸造する[5]。なお、三節祭以外の神事で酒を神前に納める際には、醴酒と清酒を、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい、常典御饌とも)の際には清酒のみを御酒殿に納める[5]。
古代の御酒殿神では、火無浄酒(ほなしきよさけ)と呼ばれる粢(しとぎ、米を水に浸して砕いた物)に上御井神社の御井から汲んだ水を加えただけの酒と、火向御酒(ほむけのかんみき)と呼ばれる甘酒の2種類を醸造した[6]。
御酒殿祭
御酒殿祭(みさかどのさい)は、年3回、6月・10月・12月に催行される神事[2]。神前に捧げる酒の醸造の成功と日本の酒造業の繁栄を祈願し、御酒殿に糀(こうじ)を奉納する[2]。2013年(平成25年)9月25日に行われた御酒殿祭では、祭事に合わせ、三重県酒造組合の会員38業者が38の4斗樽を内宮に奉納した[7]。
内宮の御酒殿神
外宮の御酒殿
外宮所管社の御酒殿は、外宮神域の北御門参道脇にある忌火屋殿の奥に鎮座する[1]。一般の参拝者が立ち入ることのできない区域にあるため、忌火屋殿前から遥拝する[1][15]。外宮の所管社4社のうち第1位である[16]。1910年(明治43年)11月に造り替えられている[17]。
外宮の御酒殿は今ではひっそりと佇んでいるが、近世まで隣に務所庁(まつりごとや)があり、斎殿(いみどの)、3つの炊事所が並び、直会(なおらい)が御酒殿の前庭などで行われ、外宮の祭儀において重要な場所であった[18]。『止由気神宮儀式帳』によれば、外宮の御酒殿は長さ25尺(約7.5m)、広さ16尺(約4.8m)、高さ9尺(約2.7m)であった[14]。
