恋愛論
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『恋愛論』(れんあいろん、仏: De l'Amour)は、スタンダールの随筆集。1822年刊。
スタンダールによれば、恋愛には情熱的恋愛、趣味恋愛、肉体的恋愛、虚栄恋愛の4種類があり、また感嘆、自問、希望、恋の発生、第一の結晶作用、疑惑、第二の結晶作用の7つの過程をたどるという。
なお、本書中で言及される結晶作用[注釈 1] とは、恋愛によってその対象を美化させてしまう心理を、塩坑に投げ入れられた枯れ枝が塩の結晶がつくことによってダイヤモンドで飾られたように見えるという「ザルツブルクの小枝」の現象に例えたもの。
「ザルツブルグの塩坑で、廃坑の奥深くへ冬枯れで葉の落ちた樹の枝を投げ込み、二、三か月して引き出してみると、それは輝かしい結晶におおわれている。山雀(やまがら)の足ほどの太さもない細い枝も、無数のきらめく輝かしいダイヤをつけていて、もうもとの枯れ枝を認めることはできない[2]。」