竹田青嗣
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略歴
人物
- 学生の頃、自分の民族の問題と政治をきっかけとして、独学で哲学、現代思想を学び、特に30歳前にエトムント・フッサールの現象学に影響を受け、現象学を〈思考の原理〉であると定義して独自の現象学を探求し、俗に竹田現象学とも呼ばれている。
- 哲学についての著述はフッサールに関係したものが多いが、一般的に難解に陥りがちなこうした哲学を噛み砕き、分かり易く読者に提供することに長けている。そのため哲学的著述も専門的なものではなく、読者を限定せず、幅広い読者層を対象とした入門書的なものが多い。ニーチェ思想の「力への意志」を現代思想のルーツとして捉え、ニーチェを高く評価している。
- 2017年に主著となる「欲望論」第1巻『意味の原理論』、第2巻『価値の原理論』を講談社より上梓。原稿用紙2,000枚を超える大著であり、従来の哲学史からの乗り越えを目指す竹田思想の集大成となっている。第3巻も近年刊行予定。
思想
現代哲学には3つの大きな潮流があるとしている。
- 近代哲学の伝統的な問題意識、すなわち認識問題、倫理学を引き継ぐ現象学・存在論(フッサール、ハイデッガー、メルロー=ポンティほか)
- 「言語論的転回」の指標のもと、伝統哲学の形而上学性に対する批判の上に哲学批判を展開する分析哲学(ラッセル、ウィトゲンシュタイン、クワインほか)
- 反ヘーゲル、反マルクス主義を旗印として、徹底的相対主義を武器に現代社会批判をめがけたポストモダン思想(デリダ、ドゥルーズ、フーコーほか)
フッサールの現象学を高く評価しているが、人間や社会の本質認識ではフッサールには希薄だった欲望論的観点からの価値と意味の原理論が必要としている。