感覚統合療法
From Wikipedia, the free encyclopedia
感覚統合
感覚統合とは、「生活の中で、さまざまな感覚器官を通じ、絶えず身体に入ってくる複数の感覚(五感・固有受容覚・前庭覚など)を正しく分類・整理し、取り入れる脳の機能」のことである。この機能により、その場その時に応じた感覚調整や集中が可能になり、周囲の状況の把握とそれをふまえた行動(自分の身体の把握・道具の使用、人とコミュニケーション など)ができるようになる[1]。
感覚統合障害
感覚統合に不全があると情緒面、対人面、学習面、言語面などに問題が起こる[2]。
- 落ち着きがない/順番が待てない/強すぎる拘り
- 友達と上手く遊べない/ルールが理解できない
- 言語障害
- 特定の刺激への感覚過敏・感覚鈍麻
- スポーツが苦手/手先が不器用
近年、自閉症者らによって自らの感覚過敏、身体機能の障害(不器用)が語られ話題となっているが、感覚統合療法では、これらの問題を「感覚調整障害」、「行為機能障害」という枠組みにて整理し治療的介入の実践を積み重ねてきている。
評価・検査
南カリフォルニア感覚統合検査(SCSIT)
SCSITは、米国の作業療法士であり心理学者でもあったA. Jean Ayres(エアーズ)博士によって、幼児・児童の感覚統合障害を発見・指導することを目的に1972年に開発された包括的な検査バッテリーである。4~10歳の児童を対象としており、主に3つの主要領域と合計17の下位検査で構成されている。
日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査(JMAP)
発達全般にわたる全26評価項目(感覚運動、言語、非言語的認知能力など)からなる就学前幼児(2歳9カ月~6歳2カ月)を対象とした発達スタリーニング検査。
JSI-R(日本感覚インベントリー)
発達障害児に見られる感覚情報処理の問題(感覚統合障害)に関連すると考えられる行動を評価するための行動質問紙ツール。
JPAN感覚処理・行為機能検査
JPAN(日本版感覚処理・行為機能検査 / Japanese Playful Assessment for Neuropsychological abilities)は、発達障害児の感覚情報に対する登録や識別などの感覚処理機能や、運動の不器用さなどの協調運動や運動企画(Praxis)を評価するために開発された発達検査である。JPANは、4つの主要な領域で子どもの機能を評価し、32の下位検査から構成され、対象年齢は4歳から10歳である。