手札が多めのビクトリア
日本のライトノベル
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『手札が多めのビクトリア』(てふだがおおめのビクトリア)は、守雨による日本のライトノベル作品。「小説家になろう」にて2021年9月15日より連載されており[1]、書籍版が2022年7月25日からMFブックス(KADOKAWA)より[2]刊行されている。イラストは藤実なんな[2]。
| 手札が多めのビクトリア | |
|---|---|
| ジャンル | ドラマ、ファンタジー |
| 小説 | |
| 著者 | 守雨 |
| イラスト | 藤実なんな(vol.1-2) 牛野こも(vol.3) |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載サイト | 小説家になろう |
| レーベル | MFブックス |
| 連載期間 | 2021年9月15日 - |
| 刊行期間 | 2022年7月25日 - |
| 巻数 | 既刊4巻(2026年6月現在) |
| 漫画 | |
| 原作 | 守雨 |
| 著 | 牛野こも |
| キャラクター原案 | 藤実なんな |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載誌 | FLOS COMIC |
| レーベル | FLOS COMIC |
| 発表期間 | 2022年12月16日 - |
| 巻数 | 既刊7巻(2026年7月現在) |
| アニメ | |
| 原作 | 守雨 |
| 監督 | 木村延景 |
| シリーズ構成 | 福島直浩 |
| キャラクターデザイン | 大沢美奈 |
| 音楽 | 日向萌 |
| アニメーション制作 | スタジオディーン |
| 製作 | 手札が多めのビクトリア製作委員会 |
| 放送局 | テレビ東京系列ほか |
| 放送期間 | 2026年7月8日 - |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
| ポータル | ライトノベル・漫画・アニメ |
メディアミックスとして、牛野こもによるコミカライズが『FLOS COMIC』(同社)にて2022年12月16日より連載中[3][4]。また、2026年7月よりテレビアニメが放送中[5]。
2026年7月時点で紙と電子書籍を合わせたシリーズの累計部数は100万部を突破している[6]。
ストーリー
ハグル王国の工作員として、類まれなる変装技術と体術を駆使し数々の任務を完遂してきたクロエは、上司の裏切りを機に組織を脱走する。彼女は隣国アシュベリー王国の一般市民「ビクトリア」として、自身が望んでいた平穏な人生をやり直す計画を実行に移す。移住初日に身寄りのない少女ノンナを保護したビクトリアは、彼女を娘として育てることを決意し、工作員時代に培った語学力や知識を活かして歴史学者の助手や教師などの職を得る。その過程で第二王子などの重要人物と接点を持つことになり、組織の追っ手を退けながらも、新天地での生活基盤を確立していく。
それから5年の歳月が流れ、シェン国での研究生活を終えたビクトリア、ノンナ、そして夫となったジェフリーの一家はアシュベリー王国へ帰国する。平穏な日々の中、ビクトリアは希少な冒険小説『失われた王冠』に隠された暗号を解読し、それが実在する宝の場所を示していることを突き止める。家族の理解と後押しを受けた彼女は、自身の能力を肯定し、アシュベリー王国の秘密に迫る探索へと向かう。
その後、ビクトリアは暴漢に襲われていた女性を救出するが、その女性はアシュベリー王国の王太子妃デルフィーヌの影武者を務める予定の工作員であった。負傷した彼女の代役として、ビクトリアは自らの意志で一時的に工作員の任務を引き受ける。同時期にジェフリーは隣国との金鉱問題を巡る外交交渉に奔走し、成長したノンナもまた母の任務を補助するなど、家族それぞれが自身の役割を果たしながら、守るべき平穏な生活のために奔走する。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
- ビクトリア・セラーズ
- 声 - 安済知佳[7]
- 元はハグル王国の工作員で、組織内でも屈指の変装技術と戦闘能力を有していた。上司の裏切りを機に「クロエ」としての身分を捨て、隣国アシュベリー王国で「ビクトリア」という名の一般市民として人生をやり直すことを決意する。工作員時代に習得した多言語、歴史的知識、体術を活かし、表向きは学者助手や教師として活動しながら、家族や平穏な生活を守るためにその能力を行使する。工作員になる前の本当の名前はアンナ・デイル。後にハグル側に「ビクトリア」=「クロエ」と感づかれたために、アシュベリー側の判断で公式には「ビクトリア」は死んだことにされ、ジェフリーとの結婚後は戸籍上は別人の「アンナ・ビクトリア・アッシャー」と名乗っている。
- ノンナ
- 声 - 若山詩音[7]
- ビクトリアがアシュベリー王国へ移住した初日に保護した少女。後にビクトリアの養女となる。母となったビクトリアから深い愛情を受けて育ち、5年後の再会時には母を精神的に支え、時にはその任務を補助するほどに成長する。
- ジェフリー・アッシャー
- 声 - 阿座上洋平[7]
- 王国の貴族。王国第二騎士団長。後にビクトリアと結婚し、ノンナの父となる。ビクトリアの過去や能力を理解し、彼女が自身の意思で行動することを尊重し、支える良き理解者。外交交渉などの公的な場でも活躍する。
- エドワード・アッシャー
- 声 - 小野大輔
- ジェフリーの兄。アッシャー伯爵家当主。諸制度維持管理部の文官。第三騎士団の実質的リーダーでもあるが、所属していることすら秘密となっている(第三騎士団は「工作員組織」である)。
- クラーク・アンダーソン
- 声 - 潘めぐみ
- ジェフリーの甥っ子(正確には従甥)。ビクトリアが家庭教師をしている。
- ザハーロ
- 声 - 古川慎
- 酒場「黒ツグミ」の店主。裏社会の事情に通じており、ヘクターとも交流がある模様。
- コンラッド・アシュベリー
- 声 - 逢坂良太
- アシュベリー王国の王太子。温厚な性格でジェフリーとビクトリアの仲を応援している。
- セドリック・アシュベリー
- 声 - 小野賢章
- アシュベリー王国の第二王子。性格は兄と真逆で明るい。
- ランコム
- 声 - 野島健児
- ハグル王国特務部隊のリーダー。ビクトリア(当時はクロエ)の上司であり、兄のように慕う存在だが裏切りにあった。
- メアリー
- 声 - 白石晴香
- ハグル王国特務部隊の工作員。初リーダーを任された任務でランコムの指示に反する作戦を指示し、仲間(ハンス)を死なせてしまう。
- ハンス
- 声 - 永塚拓馬
- ハグル王国特務部隊の工作員。初仕事でミスをして命を落とす。ビクトリアは「ハンスの死を忘れたら、人として、大切な何かをごっそり無くす気がする。」とずっと思っている。
- ヨラナ・ヘインズ
- 声 - 秋保佐永子
- 先代ヘインズ伯爵の未亡人。アシュベリー王国到着直後のビクトリアにひったくり事件から助けられた縁から屋敷の離れを住まいとして貸している。
- スーザン
- 声 - 岩男潤子
- ヨラナが嫁いだ時に実家から連れてきた侍女。ヨラナと共に行動することが多く、ひったくり事件の際も隣にいた。
- バーナード・フィッチャー
- 声 - 家中宏
- 歴史学者であり、ビクトリアが助手として働く際の雇用主。アッシャー兄弟の母とエバの母にあたる2人の妹がいる。
- エバ・アンダーソン
- 声 - 小清水亜美
- アンダーソン伯爵夫人でクラークの母。ビクトリアの能力を認め、何かと世話を焼く。
- マイケル・アンダーソン
- 伯爵。外務大臣を務めている。
- カイゼル
- 声 - 平川大輔
- ジェフリーの所属する王国第一騎士団の中隊長。カトリーヌとは双子の兄妹。コンラッド第一王子を庇って、背中に何本もの矢を受けて戦死。カイゼルは息を引き取る直前、部下であり信頼していたジェフリーに「カトリーヌ(妹)を頼む」と言い残した。
- カトリーヌ
- 声 - 七瀬彩夏
- 当時22歳だったジェフリー・アッシャーのかつての婚約者(故人)。カイゼルという双子の兄がいた。カトリーヌは父親と母親を相次いで病死で亡くし、その直後の戦いで双子の兄カイゼルも戦死。心労と疲労の限界を迎えていたカトリーヌは、最終的に自ら命を絶つ(病死や衰弱を伴う精神的な崩壊)という悲劇的な最期を迎えてしまう。
- マッケナー
- 声 - 前田雄
- 夜会で命を狙われるアシュベリー王国の貴族。50代で、堂々たる体躯の背筋をまっすぐ伸ばした見た目をしている。婚約者がいるにもかかわらずメイドに手を出して凌辱する鬼畜。
- スタンレー
- 声 - 塾一久
- アシュベリー王国の宰相。
- ウォールド
- 声 - 金子誠
- カール
- 声 - 猪股慧士
- 妹がマッケナー侯爵から凄惨な凌辱行為を受けたことを知り、その報復として夜会へと潜入してマッケナーを襲撃する。ビクトリアに昏倒させられ逮捕され、投獄される。死罪を言い渡される。
- カールの妹
- 声 - 小山内怜央
- メイドとして働いていたがそこの貴族(マッケナー侯爵)に凌辱され、精神を病む。ビクトリアの元を訪れ、兄カールの脱獄工作を涙ながらに依頼する(原作)。しかしアニメ版ではその描写はなく、ビクトリアが脱獄を手助けした理由は不明瞭。第5話にて、妹はビクトリアに対して「マリアたちに頼まれたのですか?」と質問していることから、妹が依頼したわけではないことは明白。ビクトリアの回答も「私は関係ない」「そんなことより」と質問を切る。※マリア、ルナ、エリザの3人も公爵から凌辱の被害に遭っていた。
- フローレンス・ギルモア
- 声 - 田中有紀
- アシュベリー王国のギルモア伯爵令嬢。いわゆる「悪役令嬢」。アッシャー卿に対して強い執着を見せる。嫉妬深く、自分より身分が下だと判断した相手に対してあからさまに意地の悪い視線を向けたり、品のない態度を取ったりする。
- デイヴ
- 声 - 峰健一
- クロエと共に任務で侯爵家で一緒に働いていた料理人。その時、クロエは「キャロル」という偽名を使っていた。
- マイルズ・グラント
- 声 - 山路和弘
- ヨラナ婦人の邸宅の裏で隠居している退役軍人。アニメ6話で初登場。ビクトリアに馬の手配とその馬の世話をすることを申し出る。ビクトリアが「ただの平民」ではないことを看破するが、悪意はなく、困ったときには頼ってくれという話であった。
- ハンソン男爵
- 声 - 村井雄治
- 3歳のときに病気で亡くした娘によく似た女の子がいると侍女から聞き、ビクトリアの元を訪問してくる貴族。ノンナを養女にしたいと申し出る。
- ハンソン男爵婦人
- 声 - 織部はるか
- マイク
- 声 - 小笠原仁
- エドワード・アッシャーの部下で、諸制度維持管理部に所属する。
- コートニー
- 声 - 所河ひとみ
- ジェフリーとエドワードの母親。前アッシャー伯爵夫人。
既刊一覧
ライトノベル
- 守雨(著)・藤実なんな(イラスト、1 - 2巻[注 1])→牛野こも(イラスト、3巻以降) 『手札が多めのビクトリア』 KADOKAWA〈MFブックス〉、既刊4巻(2026年6月25日現在)
- 2022年7月25日初版発行(同日発売[8])、ISBN 978-4-04-681576-7
- 2022年12月23日初版発行(同日発売[9])、ISBN 978-4-04-681929-1
- 2024年1月25日初版発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-04-683251-1
- 2026年6月25日発売[11]、ISBN 978-4-04-660223-7
漫画
- 牛野こも(著)・守雨(原作)・藤実なんな(キャラクター原案) 『手札が多めのビクトリア』 KADOKAWA〈FLOS COMIC〉、既刊7巻(2026年7月17日現在)
- 2023年7月14日発売[12]、ISBN 978-4-04-682496-7
- 2024年2月17日発売[13]、ISBN 978-4-04-683037-1
- 2024年9月17日発売[14]、ISBN 978-4-04-683955-8
- 2025年3月17日発売[15]、ISBN 978-4-04-684438-5
- 2025年9月17日発売[16]、ISBN 978-4-04-685055-3
- 2026年2月16日発売[17]、ISBN 978-4-04-685749-1
- 2026年7月17日発売[18]、ISBN 978-4-04-660423-1
評価
ライトノベル版が「次にくるライトノベル大賞2023」の単行本部門9位にランクインした[19]。
テレビアニメ
2025年9月、テレビアニメ化が発表された[7]。2026年7月よりテレビ東京系列ほかにて放送中[5]。
スタッフ
- 原作 - 守雨[7]
- キャラクター原案 - 藤実なんな、牛野こも[7]
- 原作企画 - フロンティアワークス[7]
- 監督 - 木村延景[7]
- シリーズ構成 - 福島直浩[7]
- キャラクターデザイン - 大沢美奈[7]
- サブキャラクターデザイン - 大塚渓花、﨑本さゆり、浪上悠里、村松真那[20]
- プロップデザイン - やぼみ[20]
- 色彩設計 - 中川瑞希[20]
- 美術監督 - 魏斯曼[20]
- 美術設定 - 海津利子
- 撮影監督 - 李仁周[20]
- 編集 - 内田恵[20]
- 音響監督 - 矢野さとし[20]
- 音響効果 - 田中秀実[20]
- 音響制作 - ビットグルーヴプロモーション[20]
- 音楽 - 日向萌[20]
- 音楽制作 - KADOKAWA[20]
- 音楽プロデューサー - 水鳥智栄子
- プロデューサー - 河本紗知、斎藤譲、富塚涼太、平田秀夫、門貴治
- アニメーションプロデューサー - 齋藤隆行、坂井直樹[20]
- アニメーション制作 - スタジオディーン[7]
- 製作 - 手札が多めのビクトリア製作委員会
主題歌
各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 誰にも縛られず自由に | 福島直浩 | 木村延景 |
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|
| 2026年 7月8日 |
| 第2話 | 可哀想じゃないのよ | 舟窪理治 | 吉田俊司 |
|
| 7月15日 | |
| 第3話 | 頼られる存在になれなかった | 坂本美南香 | 嘉村唯 |
|
| 7月22日 | |
| 第4話 | 私のことを捕まえますか? | 深谷匠 | 山内重保 |
|
| 7月29日 | |
| 第5話 | いつかこの身にバチが当たることを | 坂本美南香 | ヤマサキオサム | 渡辺正彦 |
|
| 8月5日 |
| 第6話 | この子の幸せを考えてやらないと | 深谷匠 | 松園公 |
|
|
| 8月12日 |
| 第7話 | 素敵な思い出ができたのは | 福島直浩 | 大畑清隆 | 村田尚樹 |
|
| 8月19日 |
| 第8話 | 本当にありがとうって思うのよ | 坂本美南香 | 福島宏之 | 渡辺正彦 |
|
| 8月26日 |
放送局
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2026年7月8日 | 水曜 0:30(火曜深夜) 更新 | 最速先行配信 | |
| 2026年7月13日 | 月曜 0:30(日曜深夜) 以降順次更新 |
| 一般配信 |
BD / DVD
| 巻 | 発売日[27] | 収録話 | 規格品番 | |
|---|---|---|---|---|
| BD | DVD | |||
| 1 | 2026年9月25日予定 | 第1話 - 第3話 | ZMXZ-19271 | ZMBZ-19281 |
| 2 | 2026年10月28日予定 | 第4話 - 第6話 | ZMXZ-19272 | ZMBZ-19282 |
| 3 | 2026年11月27日予定 | 第7話 - 第9話 | ZMXZ-19273 | ZMBZ-19283 |
| テレビ東京系列 水曜 0:00 - 0:30(火曜深夜) | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
左ききのエレン
(2026年4月8日 - 7月1日) |
手札が多めのビクトリア
(2026年7月8日 - ) |
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