折り紙公理

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折り紙公理(おりがみこうり、折紙公理)は折り紙幾何学の一連の規則であり、紙を折るときに理論上厳密に可能である、基本的な操作を記述している[1]。紙は厚さが無いものとし、伸縮しないものとする[1]。折りの操作は平面で完結し、全ての折り線は直線であると仮定する[1]折り紙公理は数学的な意味での公理の要件を満たすものではない[要説明][1]

公理は最初、1989年にジャック・ジュスタン (Jacques Justin) によって発見された[2]。その後公理1から6は藤田文章によって1991年に再度発見された[3]。また、公理7は羽鳥公士郎(はとり こうしろう)によって2001年に再発見された[4]。またロバート・J・ラングも公理7を再発見している。

公理1から6は藤田の折り紙公理または藤田の公理として知られる。公理7は羽鳥公士郎によって再発見された。公理は以下である:

  1. 2点p1, p2が与えられたとき、2点を通るただ1つの折り方がある。
  2. 2点p1, p2が与えられたとき、p1p2に重ねるただ1つの折り方がある。
  3. 2本の直線l1, l2が与えられたとき、l1l2に重ねるような折り方がある。
  4. 1点p1と1本の直線l1が与えられたとき、l1に垂直でp1を通るただ1つの折り方がある。
  5. 2点p1, p2と1本の直線l1が与えられたとき、p1l1上に重ね、p2を通る折り方がある。
  6. 2点p1, p22本の直線l1, l2が与えられたとき、p1l1上に重ね、かつp2l2上に重ねる折り方がある。
  7. 1点pと2本の直線l1, l2が与えられたとき、pl1に重ね、l2に垂直な折り方がある。

注目すべき点は、折り紙公理5は0, 1, 2個の解を持つ場合があり、公理6は0, 1, 2, 3個の解を持つ場合があることである。座標を導入して代数方程式として表せば、個々の操作は未知数を含む最大で3次の多項式の根を求めていることになる。通常の定規とコンパスによる作図の個々の操作は最大で2次の式を解くものだったことと比較すると、折り紙公理はそれらを含みかつそれらよりも広範な能力をもつといえることがわかっている。実際、折り紙の幾何学(オリガメトリー、origametry)ではある種の3次方程式、例えば角の三等分や立方体倍積などの問題を解くことができる。ただし、公理6の折り方を実際に行う際には、紙の“滑らせ”、言い換えるとネイシス (ネウシスとも。: νευσις, : neusis) を必要とする。これは古典的なコンパスと定規による作図では認められていないものである。コンパスと定規による作図にも印つき定規(marked ruler)の滑らせとしてネイシスを導入すれば、任意の角の三等分が可能となる。

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これ以外の操作を認める例

参照文献

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