摩擦損失係数
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層流
摩擦損失係数は流れのタイプにより次の6つに分かれる。
- 層流
- 層流と乱流の遷移領域
- 滑面における十分に発達した乱流
- 滑面と粗面の中間における十分に発達した乱流
- 粗面における十分に発達した乱流
- 自由表面流れ(開水路流れ)
レイノルズ数Re が2000未満での層流における摩擦損失係数f は次のように与えられる。
遷移領域
遷移領域(十分に発達した層流と十分に発達した乱流を除く領域)はレイノルズ数Re が2000~4000の間に現れる。この領域での摩擦損失係数の値は大きな不確実性に支配される。摩擦損失係数f は次のように近似される[1]。
滑面配管での乱流
滑らかな円管の摩擦損失係数を求める経験式としては
- ブラジウスの式。ファニングの摩擦係数に関し初期に求められた近似式である。
- ファニングの式[2]
滑面と粗面の中間配管での乱流
滑らかな円管及び荒い円管における摩擦損失係数を求める経験式としてコールブルックの式がある。
粗面配管での乱流
粗い円管でRe が十分高い流れの摩擦損失係数を求める経験式として次のカルマン・ニクラーゼの式がある。これはコールブルックの式に対しRe →∞の極限を取ってf についての陰的な項を省略したものである。
自由表面流れ
式の選択
コールブルックの式
コールブルックの式は摩擦損失係数f を求めることができるが、式の両辺にf を含む陰的な方程式であり不便なため、以下のような陽的な近似式がさまざまに提案されている。近似式ではあるが、実験データとの乖離はデータの変動内であり精度は十分である。
ハーランドの式 (Haaland equation)
S.E ハーランドにより1983年に開発された。
スワミー・ジャインの式 (Swamee–Jain equation)
セルギーダスの式(Serghides's solution)
この式はw:en:Steffensen's methodを用いて開発されている[3]。コールブルックの式に対し誤差0.0023%の精度があることが知られている。データ精度の確認は、10個の相対粗度(0.00004から0.05)及び7個のレイノルズ数(2500 to 108)の計70点を用いて行われている。
ゴーダー・ソナッドの式 (Goudar–Sonnad equation)[4]
最も精度が高い近似式である。
ブルキッチの式 (Brkić solution)
ブルキッチはランベルトのW関数に基づきコールブルックの式の近似式を示した[5] 。この式は誤差3.15%の精度でコールブルックの式に一致することが知られている。