中国文学史上、六朝時代以降、韻文・駢文と区別する言葉として生まれ、韻律の制約を受けず、押韻や排偶を用いないことを特徴とする経書・史書なども含めた文章形式のことであった。これは中国では近代の新文化運動に至るまで文学と文章とを分ける考え方がなかったためである。ここでの「散」とは「束縛を受けない」という意味である。後代には文学上において詩歌以外の文学ジャンルを指す言葉になった。
一方、英語のプローズ(prose)は、ラテン語のプロルスス(prorsus、「まっすぐ」「平ら」の意)を語源とし、抑揚に富み、感情や感性を表現する詩に対して、事物の描写や羅列により平坦で陳腐な文章を指していた。