力持ちで傍若無人、仮面と獣皮をまとい、道路の通行を妨げ、商人の船を指し止め品物を奪い(海賊行為)、また国に租税も収めなかった。
雄略天皇は小野大樹を遣わし100人の兵士を率いさせ、文石小麻呂の家を囲み松明()で焼かせた。すると突然、燃える火の中から馬ほどの大きさのある白い犬が飛び出してきた。春日小野臣大樹が顔色も変えずこれを斬ると、それが文石小麻呂になったという。
《雄略天皇十三年(己酉四六九五)八月》秋八月。播磨国御井隈人文石小麻呂、有力強心。肆行暴虐。路中抄劫不使通行。又断商客〓[舟+差]〓[舟+付]。悉以奪取。兼違国法。不輸租賦。於是。天皇遣春日小野臣大樹、領敢死士一百。並持火炬。囲宅而焼。時自火炎中、白狗暴出。逐大樹臣。其大如馬。大樹臣神色不変。抜刀斬之。即化為文石小麻呂。 — 日本書紀・巻第十四「雄略紀」