断ち物
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『魏志倭人伝』に記録(肉断ち・女断ち)が見られることから、仏教伝来以前からあることがわかる。
国内現存文献の初見は、『蔭凉軒日録』延徳3年(1491年)5月14日に、「断物」とされる[3]。
断ち物とするものは酒[4]、煙草[5]、茶[6]、塩[7][8]、梨[9]、餅[10]、薬品(後述)などさまざまで、最初は身を清める目的に近い信仰対象の嫌うものを絶つ、女絶ち、肉絶ち[11]などが主流だったが、のちに自分の好物が多くなる[12]。
有名な例では、「上杉謙信の女絶ち」と「春日局の薬絶ち」(#人物)がある。
- 一説に曰く、上杉謙信は武人の守り神である仏教神毘沙門天を厚く信仰し、戦の勝利を祈って「生涯不犯」(一生女と性交渉を持たない)という誓いを立てたと言われ、実際彼には記録上正妻や側室は存在しない。
- 春日局は三代将軍徳川家光の乳母で、幼いころ大病を患った家光の命を助けるために薬を絶ち、臨終の床にあっても一切の治療を拒否したことで知られる。
- 市川團十郎 (8代目) - 7代目である父が天保13年(1842年)に江戸追放となり、茶断ちして、蔵前の成田不動まで日参(#逸話参照)。
- 片岡我童 (13代目) - 茶断ち。愛人(のちの11代目市川團十郎)と別れた後、来世で一緒になるため、生涯の茶断ちをする(#逸話参照)。
- 古今亭志ん朝 - 鰻断ち。二ツ目時代に不運が重なり、母親から信心が足りないと指摘されたため、虚空蔵菩薩参りしたところ、住職に、菩薩の使いが鰻であり、菩薩の命日である13日だけ鰻断ちするように勧められた。
- 渥美清 - 煙草断ち。役者として無名時代に小野照崎神社に参拝し、願掛けで、仕事に恵まれる代償として、一生の禁煙をした(#関連項目参照)。
- 車田正美 - 煙草断ち。父親の病をきっかけに、願掛けとして禁煙(#その他参照)。
- 新浦壽夫 - 煙草断ち。1976年に願掛けで禁煙し、太ったことを長嶋茂雄監督に指摘され、禁煙をやめたことで(逆に)投球のキレががよくなっている(「#巨人時代」参照)。
- 山内孝徳 - 髭剃り断ち。元は勝ち星19を上回るまでだった(#経歴の注釈参照)。
- GACKT - 米断ち(「#人物」参照)。
- キャプテンストライダム - メンバーそれぞれの好物であるカレー・煙草・ラーメン・酒をライブ前に成功を祈願・願掛けで禁じた(LIVE IN SHIBUKO "BIG BAN BUZZ"#解説参照)。