旗の冒涜

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旗の冒涜(はたのぼうとく、Flag desecration)は、を冒涜したり、旗のプロトコルに違反したり、または公の場で旗を故意に破壊、損壊、切断したりする行為。 国旗の場合、そのような行為はしばしば国またはその政策に対して、政治的な主張をすることを目的としている。 一部の国では、破壊の方法(公共の場での焼却等)または特定の使用(商業目的等)を禁止する法律がある。 そのような法律は、自国の国旗と他国の国旗で区別する場合がある。

反米集会でアメリカの国旗を引き裂くイランの2人の抗議者
抗議で燃やされるドイツの国旗

各国の法律

オーストラリア

国旗の冒涜は、それ自体はオーストラリアでは違法ではない[1]

ベルギー

国旗の冒涜はベルギーの法律で禁止されていない。 フランドルの民族主義者は、少なくとも1回ベルギーの国旗を燃やした[2]

カナダ

カナダには、国旗を焼却したり冒涜したりすることを禁止する法律はない。この種の行為は、カナダにおける権利と自由の憲章英語版で保護されている表現形式である。

中華人民共和国

中国では、《中華人民共和国国旗法》第19条によって自国旗(五星紅旗)および外国旗の冒涜は禁止されている。

中華民国

中華民国では、中華民国を侮辱する意図で中華民国の国旗を公然の場で損壊・撤去・汚辱した者は、1年以下の懲役または9,000新台湾ドル以下の罰金刑に処される(刑法第160条)。

大韓民国

刑法第105条乃至第106条で、大韓民国を侮辱する目的で国旗を損傷、除去又は汚辱した者は、5年以下の懲役又は禁固、10年以下の資格停止又は700万ウォン以下の罰金に、誹謗した者は1年以下の懲役又は禁固、5年以下の資格停止又は200万ウォン以下の罰金に処する、と規定している。[3]

デンマーク

デンマークでは、自国旗であるダンネブロを燃やしたり冒涜したりする行為は合法である[4][5]。一方、外国旗を冒涜することは国交に関する罪と考えられており非合法とされる[6]

アイスランド

アイスランド国旗及び国章に関する法律(1944年6月17日法律第34/1944号)[7]第12条が、アイスランド国旗に敬意を欠く言動をとることを禁止しているが、罰則規定はない。

スウェーデン

かつては刑法典に、スウェーデン国旗等を侮辱した者は「王国の象徴の侮辱」の罪とされ、罰金または拘禁に処するという規定(第16章第7条)があった[8]が、1970年の法改正により、当該条文は削除されている[9][10]

スイス

スイス刑法典第270条では、スイス国旗等を「悪意をもって取り除き、毀損し、若しくはこれに侮辱的行為を加えた者は軽懲役又は罰金」とするとの規定があるが、それは「官庁によって設置された」ものに限られている[11][12]

イギリス

イングランドおよびウェールズと、スコットランド法には、「旗の冒涜」という特定の概念はない[13]

アメリカ合衆国

ニューハンプシャー州旗を燃やしているプロテスター

アメリカ合衆国の国旗は、政策に抗議して、またはそれ以外の理由で、アメリカ国内外で政治的主張として燃やされることがある。「シンボリック・スピーチ」である国旗の冒涜を禁止する法律は、合衆国最高裁判所によって、合衆国憲法修正第1条に反するとしてテキサス州対ジョンソン事件(1989年)とアメリカ合衆国対アイクマン事件(1990年)で違憲無効判決が下された。

2020年に、全米で警察の残虐行為を糾弾するジョージ・フロイド抗議運動が広がった際、複数の米国の市民が抗議の一環として、星条旗を逆さまに掲げる行為をした[14]

日本

外国国章損壊罪により、外国の国旗を棄損した場合、罰則を受けることになる。ただし同法は自国の国旗(日章旗)を棄損した場合は適用されない。近隣諸国で日章旗が棄損されたことに対する報復として国内で外国旗を棄損した場合刑罰を受けることになる[要出典]。抗議手段として、国内法の適用を逃れるために「ペプシゴキブリマット」などの当該の外国旗に類似した意匠の旗が抗議の対象としてもちいられることがある[15][16][17]

かつて国旗損壊罪法案自民党保守団結の会で検討された[18]

参考文献

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