日本紀略
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内容
冒頭の神代に関する稿は、後代の挿入で、当初はなかったらしい。
第20巻の前半、光孝天皇の代までは、六国史から重要部分を短く抜き出して採録している。ただし、省略版にするための字句修正を施したところもあり、完全に同文・同字ではない。
六国史にない独自の文を挿入した箇所もある。藤原種継暗殺と早良親王排除の事情に触れた部分では、政治的理由で消された『続日本紀』の削除文を記して貴重である。また、『日本後紀』の散逸部分を知る際に『日本紀略』が助けになる。
宇多天皇から後一条天皇まで、887年から1036年の記述は、抜粋ではなく日本紀略編者の作った部分である。『新国史』などに資料を求めたようだが、内容的には月日の記録に疎漏があるという。