有田国際陶磁展
From Wikipedia, the free encyclopedia
有田国際陶磁展は、日本における磁器発祥の地とされる有田町に世界の陶磁器作品を集め、一般の鑑賞に供するとともに、技術の交流、品質の向上、デザインの改善を図り、伝統工芸の継承と産業的発展を期して開催される陶磁展である[3]。展示は、美術工芸品・オブジェ部門を佐賀県立九州陶磁文化館、産業陶磁器部門を佐賀県陶磁器工業協同組合で行う方式が採られている[3]。
歴史
陶磁器品評会としての開始
有田国際陶磁展の起源は、日清戦争後の不況対策として、当時の香蘭社社長・九代深川栄左衛門や有田磁器合資会社社長・田代呈一らの呼びかけにより、1896年(明治29年)に有田町の桂雲寺で開催された「陶磁器品評会」にある[1]。有田町公式サイトによれば、これは有田焼の名声に安住して品質改良に取り組まない陶業者を憂え、技術の競争と知識の増進を図るために企図されたものであった[1]。第1回品評会は同年3月1日から5日まで開催され、出品人数141人、出品点数784点であった[1]。
休止と再開
品評会はその後、年1回の行事として継続したが、日露戦争の勃発によりいったん休止した[1]。翌年には再開し、1911年(明治44年)には会場を桂雲寺から有田物産陳列館に移した[1]。さらに太平洋戦争下では再び中断し、1942年(昭和17年)から1947年(昭和22年)まで6年間休止したのち、1948年(昭和23年)に再開した[1]。
名称の変遷
再開後、1967年(昭和42年)に名称を「佐賀県陶磁展」へ改め、1969年(昭和44年)には「九州山口陶磁展」へ改称した[1]。さらに、2016年に有田焼創業400年を機に、やきもの産業の再興の一翼を担う陶磁展として名称を「有田国際陶磁展」に改め、世界中からの応募を可能とする国際公募展へ移行した[2]。
近年の開催
有田町公式サイトでは、第117回が新型コロナウイルス感染症の影響により、第二次世界大戦後初めて開催中止となった旨が案内されている[4]。その後は開催が再開され、毎日新聞は2021年春の開催を「2年ぶり」と報じた[5]。
開催方式
賞
有田町公式ホームページに掲載された第122回展の審査結果によれば、美術工芸品・オブジェ部門と産業陶磁器部門の入選・入賞者が公表されている[6]。