朝鮮語の南北差
北朝鮮と韓国の間の朝鮮語の違い
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総論
朝鮮語の正書法は、1933年に朝鮮語学会が制定した「朝鮮語綴字法統一案(한글 맞춤법 통일안)」[注釈 2]が、日本統治終了後も引き続き用いられてきた。しかし、1948年の韓国・北朝鮮の成立後、両国はそれぞれ異なる言語政策をとることとなった。
韓国・北朝鮮で言語規範を別々に改訂することによる正書法や発音法上の相違点の拡大に加えて、近年では外来語の取り入れ方の違いが目立つようになり、韓国・北朝鮮の出身者が意思疎通に支障を来している例も報告されている[1][2]。
北朝鮮
正書法
北朝鮮では、1948年に「朝鮮語新綴字法(조선어 신철자법)」が制定された。これによって、現行正書法における章配列の基礎が形成されるとともに、規範上、はじめて韓国・北朝鮮の正書法に差異が生じた。同綴字法は、正書法における頭音法則の廃止や絶音符のほかに、いわゆる「6字母」や語源表示の徹底などの内容を含んでいたが、実際には、頭音法則の廃止など一部項目のみが運用された。
同綴字法は、いわゆる「文字改革」策動として批判され、その後金日成「文字改革問題について(문자개혁문제에 대하여)」、金日成「朝鮮語文法教科書編纂事業を適切に施行すべきことについて(조선어문법교과서편찬사업을 잘할데 대하여)」(1950年)を受けて、頭音法則や絶音符に関する部分を除き、完全に排除された(朝鮮語新綴字法#運用と廃止参照)。
1954年には、「朝鮮語綴字法(조선어 철자법)」が制定されるに至った。同綴字法は、基本的に「朝鮮語新綴字法」のうち、排除された部分を除いた内容で構成されている。なお、同綴字法には、絶音符に関する内容が引き続き含まれていた。
続いて、1960年代に入りいわゆる主体思想が台頭するのとあいまって、言語政策が大きく転換された。そして金日成「朝鮮語を発展させるためのいくつかの問題」(1964年)、金日成「朝鮮語の民族的特性を正しく生かすことについて」(1966年)を受け、1966年に内閣直属の国語査定委員会が「朝鮮語規範集(조선말규범집)」を制定した。同規範集では、朝鮮語綴字法までのハングル正書法統一案を継承した章配列が大きく変更されたが、正書法に関しては、絶音符の廃止と一部縮約語に関する綴字の変更を除けば基本的に変更がない。
1987年には、「朝鮮語規範集」が改訂され、合成語「샛별・빗바람」の表記に関する規定の追加など、一部規定の修正補充が行われたほか、文法用語が醇化語に置き換えられた。さらに、2000年に「朝鮮語分かち書き規範(조선말 띄여쓰기규범)」の付録において、雌雄を表す「암,수」に関する表記の修正が行われた。
直近では、2010年に「朝鮮語規範集」が改訂され、合成語「샛별・빗바람」の表記に関する規定が削除されたほか、「朝鮮語分かち書き規範」付録を取り入れる形で、雌雄を表す「암,수」に関する表記についての規定が新設された。
また、2013年11月には、一部個別的な語彙の表記が修正された(「朝鮮語規範集」そのものの内容は変更されていない。)。
分かち書き
1948年の「朝鮮語新綴字法」では、おおむね従前のハングル正書法統一案の分かち書き規定を継承しつつ、不完全名詞及び補助用言の続け書きに関する規定を廃止し、固有名詞を単語単位で分かち書きをする規定を新設することで、分かち書きが徹底された。一方で、例外的に続け書きが許容される場合[注釈 3]に関する規定も設けられた。
1954年の「朝鮮語綴字法」では、「朝鮮語新綴字法」の規範を継承しつつも、内容が細分化された。また、地名や日付、漢字語の続け書きに関する規定を新設することで、一部分かち書きが緩和された。
1966年の「朝鮮語規範集」では、内容が更に細分化され、複合名詞や数詞を一定の単位ごとに分かち書きする規定、不完全名詞や補助用言、接頭辞などの続け書きに関する規定を新設することで、続け書きが徹底された。これによって、ハングル正書法統一案を継承し、分かち書きを多用する韓国の言語規範との差が広がった。
続く1987年の「朝鮮語規範集」でも、内容の細分化が徹底され、これに伴って一部内容が調整されたほか、数詞をハングル表記する場合の続け書きの単位が修正された。
2000年の「朝鮮語分かち書き規範(조선말 띄여쓰기규범)」では、内容の大幅な簡素化が行われ、分かち書き規範では基本的な内容だけを定め、詳細は解説に譲る方式に変更された。また、補助用言の続け書きに関する規定が削除されるなど、単語単位で分かち書きをする原則への回帰が図られた。
2003年の「分かち書き規定(띄여쓰기규정)」では、分かち書き規範の簡素化路線を継承しつつも、補助用言の続け書きに関する規定を復活させるなど、再び続け書きが徹底された。一方で、読みやすさ等を考慮して一定の場合に分かち書きを行う規定が新設された。2010年に改訂された「朝鮮語規範集」では、この「分かち書き規定」がそのまま取り入れられた。
発音法
1954年の「朝鮮語綴字法」では、発音法における頭音法則の原則廃止を定めるほか、一部発音についての言及があるのみで、体系的に整理された発音規範はなかった。
1966年の「朝鮮語規範集」で初めて標準発音法が制定され、初声[ㄹ]の前に終声のある接頭辞が来る場合や接尾辞が初声[ㄹ]で始まる場合にも鼻音化せずに発音することが明記された。
続く1987年の「朝鮮語規範集」では、一部規定を整理するとともに用語が醇化語に置き換えられた。
2010年の「朝鮮語規範集」では、一部規定を整理するとともに、一部の場合に[ㄹ]の脱落又は鼻音化が認められた。
韓国
正書法
韓国では、1933年の「朝鮮語綴字法統一案」を引き続き用いつつ、数次の草案制定作業が行われた。
1988年には、「朝鮮語綴字法統一案」を改定する形で「ハングル正書法(한글 맞춤법)」が制定された。同正書法では、頭音法則(語中の렬/률)が徹底されたほか、副詞や接尾辞の語源表示、間音や縮約語などに関する規定が修正された。
分かち書き
1988年の「ハングル正書法」では、人名の続け書きが定められたほか、おおむね従前のハングル正書法統一案の分かち書き規定が踏襲された。
発音法
韓国では、1988年に「標準語規定(표준어 규정)」の第2部として標準発音法が制定された。
その後、「標準語規定」は、2017年に技術的な修正が行われた。
中国
中国では、1977年の「東北3省朝鮮語文事業協議領導小組」成立により、初めて政府次元における規範化事業が行われ、1985年に最初の『朝鮮語規範集』が出版された。
その後、1986年から中国朝鮮語査定委員会の指導課に本格的な規範化事業が行われ、1996年に『朝鮮語規範集(修正本)』を出版した。更に、2007年に部分的修正を経た『朝鮮語規範集』が、2016年に一部内容を修正補充した『朝鮮語規範集』が出版され、2025年現在の最新版となっている[3]。
字母
朝鮮語を表記するのに用いられる字母については、韓国・北朝鮮・中国で違いがない。
ただし、ㅌの字形に関して、韓国では、
の字体が主に用いられるのに対して、北朝鮮では、専ら
(
)の字体が用いられる。また、中国では『朝鮮語規範集』や『朝鮮語大辞典』(明朝体の部分に限る。)等の規範的文件を除けば、
の字体が主に用いられる。その他にも、字形・デザイン差のレベルでは、細かな違いが存在している[注釈 4]。
字母に関して、韓国では合成母音字母ㅐ・ㅒ・ㅔ・ㅖ・ㅘ・ㅙ・ㅚ・ㅝ・ㅞ・ㅟ・ㅢ、および合成子音字母ㄲ・ㄸ・ㅃ・ㅆ・ㅉは独立した字母として扱われないが、北朝鮮・中国ではこれらの合成字母も独立した字母として扱われる。
一部の子音字母については、韓国、北朝鮮と中国でその名称が異なる。
| 字母 | 名称 | 発音 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 韓国[4] | 北朝鮮[注釈 5] | 中国[5] | |
| ㄱ | 기역 | 기윽 | 기윽 | [-역(여기, 여글)] | [-윽(으기, 으글)] | [-윽(으기, 으글)] |
| ㄷ | 디귿 | 디읃 | 디읃 | [-귿(그시, 그슬)] | [-읃(으지, 으들)] | [-읃(으시, 으슬)] |
| ㅅ | 시옷 | 시읏 | 시읏 | [-옫(오시, 오슬)] | [-읃(으시, 으슬)] | [-읃(으시, 으슬)] |
| ㅈ | 지읒 | 지읒 | 지읒 | [-읃(으시, 으슬)] | [-읃(으지, 으즐)] | [-읃(이시, 으슬)] |
| ㅊ | 치읓 | 치읓 | 치읓 | [-읃(으시, 으슬)] | [-읃(으치, 으츨)] | [-읃(이시, 으슬)] |
| ㅋ | 키읔 | 키읔 | 키읔 | [-윽(으기, 으글)] | [-윽(으키, 으클)] | [-윽(으기, 으글)] |
| ㅌ | 티읕 | 티읕 | 티읕 | [-읃(으시, 으슬)] | [-읃(으치, 으틀)] | [-읃(으시, 으슬)] |
| ㅍ | 피읖 | 피읖 | 피읖 | [-읍(으비, 으블)] | [-읍(으피, 으플)] | [-읍(으비, 으블)] |
| ㅎ | 히읗 | 히읗 | 히읗 | [-읃(으시, 으슬)] | [-읃(으시, 으슬)] | [-읃(으시, 으슬)] |
| ㄲ | 쌍기역 | 된기윽 | 쌍기윽 | |||
| ㄸ | 쌍디귿 | 된디읃 | 쌍디읃 | |||
| ㅃ | 쌍비읍 | 된비읍 | 쌍비읍 | |||
| ㅆ | 쌍시옷 | 된시읏 | 쌍시읏 | |||
| ㅉ | 쌍지읒 | 된지읒 | 쌍지읒 | |||
「ㄱ・ㄷ・ㅅ」の名称は、韓国では『訓蒙字会』(1527年)における名称を受け継いだのに対し、北朝鮮・中国では「-ㅣ으-」という語形を利用して機械的に名称をつけている[注釈 6]。
また、濃音字母の名称は、韓国・中国では「쌍-(双)」を冠するのに対し、北朝鮮では「된-(濃い…)」を冠する。
辞書の見出し語の配列
辞書の見出し語の配列は以下のとおりである。
初声
北朝鮮及び中国では、合成字母を正規の字母として基本字母の後に配列する。ただし、子音字母「ㅇ」を初声に持つ音節は、北朝鮮では、(母音から始まるものとみなす結果として)ㅉの次に配列するのに対し、中国では、ㅅの次に配列する。
韓国では、合成字母を基本字母の配列の中に配列する。また、子音字母「ㅇ」は、中国と同様にㅅの次に配列する。
| 韓国: | ㄱ | ㄲ | ㄴ | ㄷ | ㄸ | ㄹ | ㅁ | ㅂ | ㅃ | ㅅ | ㅆ | ㅇ | ㅈ | ㅉ | ㅊ | ㅋ | ㅌ | ㅍ | ㅎ | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北朝鮮: | ㄱ | ㄴ | ㄷ | ㄹ | ㅁ | ㅂ | ㅅ | ㅈ | ㅊ | ㅋ | ㅌ | ㅍ | ㅎ | ㄲ | ㄸ | ㅃ | ㅆ | ㅉ | ㅇ | ||||||
| 中国: | ㄱ | ㄴ | ㄷ | ㄹ | ㅁ | ㅂ | ㅅ | ㅇ | ㅈ | ㅊ | ㅋ | ㅌ | ㅍ | ㅎ | ㄲ | ㄸ | ㅃ | ㅆ | ㅉ |
中声
北朝鮮及び中国では、合成字母を正規の字母として基本字母の後に配列する。ただし、合成字母は、北朝鮮では、画数順に配列するのに対し、中国では、構成字母の順序に従って配列する。
韓国では、合成字母を基本字母の配列の中に配列する。
| 韓国: | ㅏ | ㅐ | ㅑ | ㅒ | ㅓ | ㅔ | ㅕ | ㅖ | ㅗ | ㅘ | ㅙ | ㅚ | ㅛ | ㅜ | ㅝ | ㅞ | ㅟ | ㅠ | ㅡ | ㅢ | ㅣ | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北朝鮮: | ㅏ | ㅑ | ㅓ | ㅕ | ㅗ | ㅛ | ㅜ | ㅠ | ㅡ | ㅣ | ㅐ | ㅒ | ㅔ | ㅖ | ㅚ | ㅟ | ㅢ | ㅘ | ㅝ | ㅙ | ㅞ | |||||||||||||||
| 中国: | ㅏ | ㅑ | ㅓ | ㅕ | ㅗ | ㅛ | ㅜ | ㅠ | ㅡ | ㅣ | ㅐ | ㅒ | ㅔ | ㅖ | ㅘ | ㅚ | ㅙ | ㅝ | ㅟ | ㅞ | ㅢ |
終声
北朝鮮では、合成字母のうち各自並書のみを正規の字母として基本字母の後に配列する。
中国では、合成字母(各自並書及び合用並書)をいずれも正規の字母として基本字母の後に配列する。
韓国では、合成字母を基本字母の配列の中に配列する。
また、子音字母「ㅇ」については、初声とは異なり、いずれの国又は地域においても、ㅅの次に配列する。
| 韓国: | ㄱ | ㄲ | ㄳ | ㄴ | ㄵ | ㄶ | ㄷ | ㄹ | ㄺ | ㄻ | ㄼ | ㄽ | ㄾ | ㄿ | ㅀ | ㅁ | ㅂ | ㅄ | ㅅ | ㅆ | ㅇ | ㅈ | ㅊ | ㅋ | ㅌ | ㅍ | ㅎ | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北朝鮮: | ㄱ | ㄳ | ㄴ | ㄵ | ㄶ | ㄷ | ㄹ | ㄺ | ㄻ | ㄼ | ㄽ | ㄾ | ㄿ | ㅀ | ㅁ | ㅂ | ㅄ | ㅅ | ㅇ | ㅈ | ㅊ | ㅋ | ㅌ | ㅍ | ㅎ | ㄲ | ㅆ | |||||||||||||
| 中国: | ㄱ | ㄴ | ㄷ | ㄹ | ㅁ | ㅂ | ㅅ | ㅇ | ㅈ | ㅊ | ㅋ | ㅌ | ㅍ | ㅎ | ㄲ | ㄳ | ㄵ | ㄶ | ㄺ | ㄻ | ㄼ | ㄽ | ㄾ | ㄿ | ㅀ | ㅄ | ㅆ |
音声
韓国・北朝鮮の標準語における子音・母音の音素の種類とその数についてはともに同じであるが、音声的な特徴に若干の相違がある。およそ、原則として韓国の標準語の発音はソウル方言に依拠し、北朝鮮の標準語である文化語の発音は平壌方言に依拠しているため、音声的に若干の違いが見られる。
子音
子音については以下のような違いが認められる。
- /ㅈ/・/ㅊ/・/ㅉ/は、ソウル方言では歯茎硬口蓋破擦音[t͡ɕ]・[t͡ɕʰ]・[t͡ɕʼ]で現れるのが一般的であるが、平壌方言では歯茎破擦音[t͡s]・[t͡sʰ] ・[t͡sʼ]に近く発音されるのが一般的である(자동(自動) 韓国[t͡ɕadoŋ]、北朝鮮[t͡sadoŋ])[注釈 7]。
- 韓国・北朝鮮の標準語において、流音/ㄹ/は, 鼻音/ㅁ/, /ㅇ/の直後に立たない。その場合、/ㄹ/は鼻音/ㄴ/に交替する。ただし北朝鮮の標準語では、/ㅑ/,/ㅕ/,/ㅛ/,/ㅠ/の前では、/ㄹ/のまま発音することが許容される[6]。まとめると、おおむね次のとおりである。
| つづり | 韓国の発音 | 北朝鮮の発音 | 中国の発音 | 漢字表記 | 解説 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 통로 | [통노] | [통로] | 通路 | |||
| 독립 | [동닙] | [동립] | 獨立 | |||
| 침략 | [침냑] | [침냑 / 침략] | [침략] | 侵略 | /ㄹ/の後に/ㅑ, ㅕ, ㅛ, ㅠ/が続く場合 | |
| 협력 | [혐녁] | [혐녁 / 혐력] | [혐력] | 協力 | ||
| [参考] | 분량 | [불량] | 分量 | 原則どおり。 | ||
| 생산량 | [생산냥] | [생산량 / 생산냥] | 生産量 | /ㄴ/と/ㄹ/の間に形態素の境界がある場合 | ||
| 군력 | [굴력] | [군녁] | [군력 / 군녁] | 軍力 | /ㄴ/と/ㄹ/の間に形態素の境界がある場合 | |
| 잔류 | [잘류] | [잔뉴] | [잔류 / 잔뉴] | 殘留 | /ㄴ/が強調される場合(정순기 et al. 2025, p. 74) | |
※発音表記を「/」で区切ったものは、右側が許容発音である。
頭音法則
近代朝鮮語においては、主として漢字語に対し頭音法則(詳細は後述「頭音法則」を参照)と呼ばれる子音推移が適用されてきた。
韓国では、この法則に従い漢字語では頭音に/ㄴ/の一部と/ㄹ/が立たない。
これに対して、北朝鮮では原則として頭音法則を適用しないため、語頭に/ㄴ/・/ㄹ/が立ちうる。ただし、北朝鮮のこの発音は朝鮮語の歴史的推移を無視し、借用語の語頭子音が保存されていた時代の発音を規範として人工的に復活させたものである[注釈 9]。
なお現実には、北朝鮮でも老年層の話者を中心に、語頭の/ㄴ/・/ㄹ/が発音できず、韓国と同じ発音をしている者も少なくないと見られる。
実際に、牡丹峰楽団の公演などでも次のような非規範的な発音がみられる(例:렬차→열차(列車)、륙보병사단→육보병사단(六歩兵師団)など)。また、これと反対に標準発音では脱落するが、実際には脱落しない現象として、次のような例も見られる(例:대열→대렬(隊列))。
また、頭音法則は本来朝鮮語におけるすべての語に適用されるべきものであるが、近代以降の借用語に関しては、韓国においても頭音法則を適用しないつづり・発音を規範としている。そのため「라디오/라지오(ラジオ)」はそのまま[ɾadio/ɾad͡ʑio]として発音することとなるが、老年層の中には韓国・北朝鮮とも[nadio/nad͡ʑio]と発音する人物が少なくない。
そのほか固有語名詞「님/임」の正書法・標準発音法は、北朝鮮及び中国では「님」(/님/)、韓国では「임」(/임/)とされているが(『あなたのための行進曲』参照)、実際には韓国でも「님」(/님/)と表記し発音されることが多い。
母音
母音については以下のような違いが認められる。/ㅓ/はソウル方言では円唇の度合いがより弱く、平壌方言では円唇の度合いがより強い。国際音声記号で示すと、ソウル方言が[ɔ̜]であるのに対し、平壌方言は[ɔ]である。この円唇性のため、ソウル方言話者が平壌方言の/ㅓ/を/ㅗ/に近く聞き取ることがある。また、北朝鮮において、「/ㅐ/と/ㅔ/、/ㅡ/と/ㅜ/を混同する現象」(리승길 et al. 2015, p. 44)が指摘されている。
韓国では、/ㅐ/と/ㅔ/は、若年層のソウル方言で明確な区別が失われている。
ピッチ
ピッチパターンはソウル方言と平壌方言で異なるが、その違いについて詳しい研究は進んでいない。『朝鮮語大辞典(조선말대사전)』(1992年, 社会科学出版社)には若干の単語に音響機器を用いた単語のピッチが3段階で示されているが、例えば「꾀꼬리(コウライウグイス)」のピッチは/꜔.꜒.꜔/("232";1低2中3高の3段階)と示されているなど、ソウル方言のピッチパターンと異なる表示が散見される。
表記法
形態に関する表記
-아/-어形
ㅣ系母音語幹
語幹末音がㅣ・ㅐ・ㅔ・ㅚ・ㅟ・ㅢの母音語幹の接続形は、韓国では他の陰母音語幹と同様-어が付くが、北朝鮮・中国では-여が付く。ただし、発音上は韓国においても-여と発音することが許容されている。
| 原形 | -아/어形 | 日本語 | |
|---|---|---|---|
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | ||
| 피다 | 피어 | 피여 | 咲く |
| 내다 | 내어 | 내여 | 出す |
| 세다 | 세어 | 세여 | 強い |
| 되다 | 되어 | 되여 | なる |
| 뛰다 | 뛰어 | 뛰여 | 跳ぶ |
| 희다 | 희어 | 희여 | 白い |
| [参考] 잇다 |
이어 |
続く | |
ㅂ不規則用言
ㅂ不規則用言の接続形は、1音節語幹の場合、いずれの国又は地域においても陽語幹は-와、陰語幹では-워と表記する。
2音節以上の語幹の場合、韓国では、常に-워と表記するが、北朝鮮では、1音節の語幹と同様に区別を行う建前である[注釈 10]。また、中国では、以前は北朝鮮と同様の扱いであったが、2016年に朝鮮語規範集が修正補充され、韓国と同様に常に-워と表記することとなった[注釈 11]。
ㅎ不規則用言
ㅎ不規則用言の接続形は、韓国では、/-ᅟᅡᇂ, ᅟᅣᇂ/は/-ㅐ, ㅒ/に、/-ᅟᅥᇂ, ᅟᅧᇂ/は/-ㅔ, ㅖ/に変化するが、北朝鮮・中国ではいずれも/-ㅐ, ㅒ/となる。
濃音として現れる語尾等
終声ㄹを含む語尾は、韓国では、ㄹの直後の疑問を表す語尾が濃音字で綴られるほかは平音字で綴られるが、北朝鮮・中国では、全て平音字で綴られる。これらの語尾は語源的に連体形-ㄹの後の平音が濃音化した形であるところ、北朝鮮の表記法では-ㄹの直後の濃音を平音字で表記するが、韓国の表記法では濃音字で表記する[注釈 13]。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 意味 |
|---|---|---|
| -ㄹ까? | -ㄹ가? | …するだろうか? |
| -ㄹ쏘나? | -ㄹ소냐? | …せんや |
| -ㄹ게 | -ㄹ게 | …するからね |
語根に接尾辞または語尾がつく場合、韓国で濃音として表記されるものが、北朝鮮で平音として表記されることがある。また、その逆の場合もある。
接尾辞「-이」
擬声・擬態語に「-이」が付いた語は、韓国では、当該擬声・擬態語に「-하다」または「-거리다」が付きうるか否かによって語源表示の有無が変わるが、北朝鮮・中国では、いずれの場合にも語源表示をしない。副詞に強調の「-이」が付く場合も同様である。
擬声・擬態語に「-이다」が付いてできた用言についても、同様に語源表示の有無が異なる例がある。
| 区分 | 韓国 | 北朝鮮・中国 | 日本語 |
|---|---|---|---|
| 名詞 | 더펄이 | 더퍼리 | おっちょこちょい |
| 오뚝이 | 오또기 | 起き上がり小法師 | |
| 깍두기 | カクテギ(大根キムチ) | ||
| 동그라미 | 丸 | ||
| 副詞 | 일찍이 | 일찌기 | 早く |
| 더욱이 | 더우기 | 更に | |
| 반드시 | 必ず (分けて表記する반듯이は「まっすぐに」の意味) | ||
| [参考]動詞 | 축이다 | 추기다 | ぬらす |
また、一部の語では、韓国と北朝鮮・中国とで「-이」と「-히」のどちらを付けるかが異なる。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 日本語 |
|---|---|---|
| 가뜩이 | 가뜩히 | たっぷりと、いっぱい |
| 걀쯤이 | 걀쯤히 | 長めに |
| 엉거주춤히 | 엉거주춤이 | 中腰に |
二重パッチム
正書法上、「ㄺ, ㄼ, ㄾ, ㅀ」等の二重パッチムで終わる語根に子音で始まる接尾辞が合わさる場合の表記については、ほぼ同様の定めがなされている。しかしながら、次のような語において表記に違いがある。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 日本語 |
|---|---|---|
| 넋두리 | 넉두리 | 愚痴 |
| 널따랗다 | 넓다랗다 | 広々としている |
| 널찍하다 | 널직하다 | 広々としている |
| 얄따랗다 | 얇다랗다 | 薄っぺらい |
| 짤따랗다 | 짧다랗다 | 細々としている |
「-(이)오/요」
体言及び形容詞「아니다」に付く/-(이)요/は、韓国では、接続形で「-(이)요」、終結形で「-(이)오」と表記されるが、北朝鮮では、双方とも「-(이)요」と表記される。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 日本語 |
|---|---|---|
| 이것은 낫이오. | 이것은 낫이요. | これは鎌です。 |
| 이것은 책이 아니오. | 이것은 책이 아니요. | これは本ではありません。 |
| 이것은 말이요, 저것은 소요. | 이것은 말이요, 저것은 소요. | これは馬で、それは牛です。 |
| [参考]이리 오시오. | 이리 오시오. | こちらに来なさい。 |
| [参考]좋지요. | 좋지요. | 良いでしょう。 |
漢字語に関する表記
漢字語に関する表記の南北差については、頭音法則のように(純粋な)綴字法の違いに起因するものと、固有語化した漢字語のように綴字法というよりも標準語の違いに起因するものとがある。
頭音法則
韓国ではㄹ, ㄴを初声に持つ漢字が語頭に来るとき、頭音法則が適用されるのに対して、北朝鮮では頭音法則が適用されない。従って次のような差異が生ずる。
(1)ㄹを頭音に持つもの
韓国では、ㄹを初声に持つ漢字が語頭に立つときは、当該ㄹが、直後に母音[i]或いは半母音[j]が来る場合にはㅇ、それ以外の母音が来る場合にはㄴと綴られる。また、률・렬を字音とする漢字については、語頭に加えて、母音およびㄴの後でも율・열と綴られる。
これに対して、北朝鮮では頭音法則を適用せず、常に初声のㄹを維持する。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 漢字表記 |
|---|---|---|
| 낙하 | 락하 | 落下 |
| 냉수 | 랭수 | 冷水 |
| 연습 | 련습 | 鍊習 |
| 유의 | 류의 | 留意 |
| 이익 | 리익 | 利益 |
なお、률・렬を字音とする漢字については、次のとおり韓国・北朝鮮ともに例外的な発音が行われる。
(2)ㄴを頭音に持つもの
同様に韓国では、ㄴを初声に持つ漢字が語頭に立ち、および当該ㄴの直後に母音[i]あるいは半母音[j]が来るときは、ㄴがㅇと綴られる。
これに対して北朝鮮では頭音法則を適用せず、常に初声のㄴを維持する。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 漢字表記 |
|---|---|---|
| 이승 | 니승 | 尼僧 |
| 여자 | 녀자 | 女子 |
固有語については、頭音法則の対象ではないが、次の語については、韓国・北朝鮮で頭音法則類似の差異を生ずる。
(3)固有語化した漢字語
一部の漢字語については、北朝鮮又は中国で固有語化した語彙として扱われ[注釈 27]、頭音法則を適用した発音どおりに表記される。
なお、北朝鮮では、2013年11月、従来固有語化した語彙として扱われていたものの一部が漢字語として扱うことに改められた[注釈 28]。一方で、中国では、従来どおりの扱いとされたことから、北朝鮮と中国とで表記が異なる語彙が生じた。
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 語源 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 궁량 | 궁냥[21][22] | 窮量 | ||
| 나발[23][24] | 喇叭 | |||
| 나팔[25][26] | ||||
| 나사[27][28] | 螺絲・羅紗 | |||
| 남색 | 람색[29] | 남색[30] | 藍色 | 従来、北朝鮮・中国ともに固有語化した漢字語として、남색と綴っていたが、北朝鮮では、現在漢字語として扱うこととなっている。 |
| 노곤하다 | 로곤하다[31] | 노곤하다[32] | 勞困 | 中国では、いずれの表記についても概ね同様の語釈が行われている。 |
| 로곤하다[33] | ||||
| 요기[34][35] | 療飢 | |||
| 용마루 | 룡마루[36] | 룡마루[37] | 龍마루 | 中国では、いずれの表記についても語釈が行われているが、その内容が若干異なる。 |
| 용마루[38] | ||||
| -냥 | 냥[39][40] | 兩 | 韓国では、語頭に来るときには、原則どおり頭音法則が適用される[注釈 29]。 一方、形式名詞の場合には、例外となる[注釈 30]。 | |
| 양 | ||||
| 원수 | 원쑤[41][42] | 怨讐(怨讎) | ||
これと反対に、元来固有語であったものが発音上の類推により、漢字語様に転化したものもある。
なお、韓国においても「유(柳)」、「임(林)」といった姓は、「유(兪)」、「임(任)」などの姓と区別するために、あえて「류(柳)」、「림(林)」と表記することが認められており[注釈 31]、またこれを表記通りに読むことがある。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 漢字表記 |
|---|---|---|
| 류시원 | 柳時元 | |
(4)接頭辞・合成語
接頭辞や合成語の場合、韓国の標準語では語中でも頭音法則が適用されるが、北朝鮮では頭音法則は適用されず、発音上、通常の同化現象が生じる[注釈 32]。
- 漢字語に結合する場合
- 固有語や(欧米の)外来語に結合する場合
また、「량(量)」や「란(欄)」等の接尾辞のある単語や合成語として、固有語や(欧米の)外来語の後に結合する場合、韓国の標準語では頭音法則が適用されて「양」「난」等になる[注釈 34]が、北朝鮮では適用されず、常にㄹを維持する。
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 韓国発音 | 北朝鮮発音 | 中国発音 | 漢字併用表記 | 意味 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 개연(꽃) | 개련(꽃) | [개연(꼳)] | [개련(꼳)] | 개蓮(꽃) | コウホネ | ||
| 구름양 | 구름량 | [구름냥] | [구름량] | 구름量 | 雲量 | ||
| 에너지양[注釈 35] | 에네르기량[46] | [에너지양] | [에네르기량] | 에너지量/에네르기量 | エネルギー量 | ||
| 숫용 | 수룡 | [순뇽] | [순룡] | 숫/수龍 | 雄龍 | ||
| 어머니난 | 어머니란 | [어머니난] | [어머니란] | 어머니欄 | 母親欄 | ||
| 가십난 | 고씨프란 | 고시프란 | [가심난] | [고씨프란] | [고시프란] | 가십欄/고씨프欄/고시프欄 | ゴシップ欄 |
| [参考] 생산량 | [생산냥] | [생산량] | 生産量 | 生産量 | |||
| [参考] 투고란 | [투고란] | 投稿欄 | 投稿欄 | ||||
字音
一部の漢字において字音を異にするものがある。
熟語
一部の単語において、本来「ㄴㄴ」だったものが「ㄹㄹ」と発音されることがある。
韓国では、慣習に従い「ㄴㄹ」と表記する一方、北朝鮮では、「ㄴㄴ」と表記する。
なお、文化語発音法(2010年)では、文化語発音法(1987年)第24項「一部定着した単語の場合には、その「ㄴ」を[ㄹ]と発音する」に該当する条文が削除されているが、정순기 et al. 2025, p. 74では、「…単語内に「ㄴ」と「ㄴ」が並んでいるとき…こんにちの文化語発音では、全て表記どおりに発音することが原則となっている」としている。一方で、同項の削除後も引き続き「ㄹㄹ」を標準発音とする文献もある(리승길 et al. 2014、《조선말대사전》편집부 2017)。
また、一部の単語において、通常の字音と異なる字音が出現することもある。
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 漢字表記 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 괴팍 | 괴퍅[52][53] | 乖愎 | 韓国における「愎」の通常の字音は「퍅」であるが、괴팍(하다)に限り、母音ㅑが単純化した形態を標準語とする。 | |
| 나침반 | 라침반 | ― | 羅針盤 |
韓国では、/나침판/と発音する場合の漢字表記を「羅針판」とする(標準国語大辞典)。 北朝鮮では、/라침판/と発音する場合の漢字表記を「羅針板」とする(朝鮮語大辞典)。 中国では、라침반および라침판のいずれにも漢字表記を行っていない(朝鮮語大辞典)。なお、朝鮮語辞典では、라침판に盤を充てている。 |
| 표지 | 표식[54] | 標識 | 韓国における「識」の通常の字音は「식」。
字義の違いによるという(「知る」の意味では알 식、「表す」と意味では표할 지)。 | |
| 알력 | 알륵[55] | 軋轢 | 北朝鮮における「轢」の通常の字音は「력」 | |
合成語に関する表記
사이시옷 (間のㅅ)
体言語根が合成される際に、韓国ではいわゆる「사이시옷(間のㅅ)」を表記するが、北朝鮮ではこれを原則一切表記しない。ただし、北朝鮮においても새별(新星)/샛별(明星)等の対立のあるものについては、発音上の差異を考慮して表記することとしている[注釈 38]。
なお、発音の面においては、大部分の単語において韓国・北朝鮮とも同じように濃音化がおこるが、北朝鮮では一部単語を表記通り発音する(조선말대사전(1992, ピョンヤン社会科学出版社) ほか現地報道など)[注釈 39]。
ㅎの挿入
体言語幹が合成される場合に生ずるㅎの挿入について、韓国では次音節の初声を激音で表記する。北朝鮮でも原則同様であるが、雌雄を表す「수, 암」に限って、これに続く語彙が激音化して発音される場合であっても原形通り表記する。
| 韓国・中国 | 北朝鮮 | 発音 | 語源 | 日本語 |
|---|---|---|---|---|
| 암퇘지 | 암돼지 | [암퇘지] | 아ᇡ-돼지←암-ㅎ-돼지 | 雌豚 |
| 수캐 | 수개 | [수캐] | 숳-개←수-ㅎ-개 | 雄犬 |
| 암컷 | [암컷] | 아ᇡ-것 | 雌 | |
| [参考] 휘파람 | [휘파람] | 휴ᄑᆞ람←휴-ㅎ-바람 | 口笛 | |
| [参考] 안팎 | [안팎] | 안파ᇧ←안-ㅎ-바ᇧ | 内外 | |
合成語の語根の表記
合成語の表記に関しては、韓国・北朝鮮ともそれぞれの語根を明示することを原則としつつ、「こんにち語根が明確でない」ものについては語根を明示しないものとしているが、語根の分析の違いや語根不明確の判断の違いから、いくつかの合成語において表記法の違いが見られる。
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 韓国発音 | 北朝鮮発音 | 中国発音 | 語源 | 日本語 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 날짜[60] | 날자[61][62] | [날짜] | 날-子(ᄌᆞ) | 日数、日付 | |||
| 널빤지[63] | 널판지[64][65] | [널빤지] | [널판지] | 널-板子(판ᄌᆞ) | 板材 | ||
| 달걀 | 닭알[66][67] | [달걀] | [다갈] | 닭의-알 / 닭-알 | 鶏卵 | ||
| 모질음[68] | 모지름[69][70] | [모지름] | 모질-으-ㅁ | 忍耐力 | |||
| 벚꽃 | 벗꽃[71][72] | [벋꼳] | 벚-꽃 | 桜の花 | |||
| [参考] 벚[73][74] | [벋] | 버찌の縮約形 | さくらんぼ | ||||
| 손뼉 | 손벽[75][76] | [손뼉] | 소ᇇ벽←손-ㅅ-벽 | 手のひら | |||
| 푿소[77] | 풋소[78] | 푿소[79] | [풋쏘] | ←풀+-ㅅ+소 ←풋+소 |
力が弱く耕作をさせるのに適さない牛[80] | ||
| 풋소[81] | |||||||
| 하릴없다 | 할일없다[82][83] | [하리럽따] | ←하릴+없다/할+일+없다 | 仕方ない | |||
| 아내 | 안해[84][85] | [아내] | [안해] | 안해 / 안ᄒᆡ | 家内(妻) | ||
| 안간힘 | 안깐힘[86][87] | [안깐힘 / 안간힘] [88][注釈 46] | [안깐힘] | 안-간힘 | 全力 | ||
| 올바르다 | 옳바르다[89][90] | [올바르다] | 옳-바르다 | 正しい | |||
上の例で、「正しい」という意味の単語は、韓国では「올」の部分を語根が明確でないものとして発音通りに「올바르다(正しい)」と表記しているのに対し、北朝鮮では、前半部を「옳다(正しい)」の語幹と見て「옳바르다」(発音は韓国と同じ[올바르다])と表記している。逆に「桜の花」という意味の単語は、韓国では「벚(=버찌)(さくらんぼ)」と「꽃(花)」の合成語と捉えているのに対し、北朝鮮では語根が明確でないものとして「벗꽃」とつづる。
また、「이」(歯、虱)の合成語に関しては、韓国では発音通りに「니」と綴るのに対し、北朝鮮では原形通り「이」と綴る。
発音に関する表記
ㅖ
朝鮮漢字音のうち、韓国で몌・폐と表記されるものについては、北朝鮮では메・페とつづられる(ただし発音は韓国でも [메]・[페])。また、北朝鮮で계と表記されるものの一部は、韓国では게と綴られる(ただし発音は北朝鮮でも [게] となる)。
また、固有語のうち、韓国で계と表記されるものの一部は、北朝鮮では게と綴られる。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 意味 |
|---|---|---|
| 핑계 | 핑게 | 言い訳 |
転訛
標準語とも関連する問題であるが、ㅏ/ㅓを含む音節の後にㅣを含む音節が来る場合に前舌母音化(앞모음되기)してㅐ/ㅔとなることがある。
また、両唇音ㅂ, ㅍ, ㅃの後に非円唇母音ㅡが来る場合に当該母音が円唇化して発音されることがある。
これらをどの程度標準語(文化語)として認めるかについて、南北差がある。
縮約語に関する表記
「-하다」の縮約形
「-하다」の縮約形について、北朝鮮では、ㅏの省略のみを認めるが、韓国・中国では、하全体を省略することを認める。
| 原形 | 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 日本語 |
|---|---|---|---|---|
| 넉넉하지 | 넉넉지 | 넉넉치 | 넉넉지 | 十分だ、豊かだ |
| 생각하건대 | 생각건대 | 생각컨대 | 생각건대 | 思うに |
| 만만하지 | 만만치 | しなやかだ | ||
| 적절하지 | 적절치 | 適切だ | ||
| 심심하지 | 심심치 | 退屈だ、味が薄い、非常に深い | ||
| 적합하지 | 적합지 | 적합치 | 적합지 | 適う、向く |
| 깔밋하지 | 깔밋지 | 깔밋치 | 깔밋지 | 小ぎれいだ |
また、一部の語は、韓国で発音どおりに表記される。
「-이-」用言の縮約形
「-이다」用言の縮約形に関して、北朝鮮・中国では認められず、韓国のみで認められるものがある。
| 原形 | 縮約形 | 日本語 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第I語基 | 第III語基 | 第I語基 | 第III語基 | |||||||
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 韓国 | 北朝鮮・中国 | |||||||
| 고이다 | 고이어 | 고이여 | 괴다 | 괴어 | 괘 | 고여 | 괴여 | 고여 | 支える、溜まる | |
| 보이다 | 보이어 | 보이여 | 뵈다 | 뵈어 | 봬 | 보여 | 뵈여 | 보여 | 見える、見せる | |
| 쓰이다 | 쓰이어 | 쓰이여 | 씌다 | 씌어 | 쓰여 | 씌여 | 書かせる、書ける | |||
その他の縮約形
分かち書き
分かち書きの規定については、韓国の正書法での全10項に対し、北朝鮮の正書法では全6項と、韓国に比べて簡潔に整理されている[注釈 54]。概して、韓国の正書法では、北朝鮮に比べて分かち書きを多くする傾向にある。主な違いは、次のとおりである。
形式名詞
形式名詞[注釈 55]は、韓国では分かち書きをし、北朝鮮では続け書きをする。また、中国では、固有語の形式名詞にあっては分かち書きをし、漢字語の形式名詞にあっては続け書きをする。
数詞と助数詞の結合もこれに準ずるが、韓国では一部続け書きが許容される場合がある。
| 区分 | 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 日本語 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 固有語 | 내 것 | 내것 | 내 것 | 私のもの | |
| 할 수 있다 | 할수 있다 | 할 수 있다 | することができる | ||
| 사과, 배, 감 들 | 사과, 배, 감들 | リンゴ、ナシ、カキなど | 韓国では、数個の事物を列挙する「들」を形式名詞と解して分かち書きをする。
北朝鮮では、この場合にも複数吐と解する。 | ||
| 하늘만큼 | 하늘 만큼 | 天ほど | 韓国では、体言に続く「만큼」を助詞と解して続け書きをする。 | ||
| 남자뿐 | 男だけ | 韓国では、体言に続く「뿐」を助詞と解して続け書きをする。
中国では、これを接尾辞と解して続け書きをする[注釈 56]。 | |||
| 漢字語 | 처리 중 | 처리중 | 処理中 | ||
| 한 개 | 한개 | 一個 | |||
| 두 시 삼십 분/두시 삼십분 | 두시 삼십분 | 2時30分 | 韓国では、続け書きを許容とする。 | ||
| 사실상 | 事実上 | 韓国では、接尾辞と解して続け書きをする。 | |||
1つの概念を表すもの
2単語以上が合わさって1つの概念を表すものは、北朝鮮では、助詞が間に入ったり品詞が異なる場合であっても、原則続け書きをする。ただし、続け書きをすると意味が二通りに解釈されたり、一単位の文字数が余りにも多くなる場合においては分かち書きを許容する。
これに対し、韓国では、分かち書きが原則とされる。ただし、①複合語や、②補助用言、③固有名詞・専門用語については、続け書きを許容する。
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 日本語 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 영어 사전 | 영어사전 | 영어사전 | 英語辞典 | 韓国 | 「영어 사전」は、国立国語院『標準国語大辞典』に登載されておらず、一単語(複合語)とは見なされないため、原則[107]どおり分かち書きをする。 |
| 北朝鮮 | 名詞同士が吐を伴わずに結合し、1つの対象、現象、状態を表す[108]ものは、続け書きをする。 | ||||
| 中国 | 固有の対象の名称[109]は、続け書きをする。 | ||||
| 국어사전 | 국어사전 | 국어사전 | 国語辞典 | 韓国 | 国立国語院『標準国語大辞典』に一単語(複合語)として登載されているため、続け書きをする。 |
| 北朝鮮 | 名詞同士が吐を伴わずに結合し、1つの対象、現象、状態を表す[108]ものは、続け書きをする。 | ||||
| 中国 | 固有の対象の名称[109]は、続け書きをする。 | ||||
| 경제 부흥 상황 | 경제부흥상황 | 경제부흥상황 | 経済復興状況 | 韓国 | いずれも一単語と見なされないため、原則[107]どおり分かち書きをする。 |
| 北朝鮮 | 名詞同士が吐を伴わずに結合し、1つの対象、現象、状態を表す[108]ものは、続け書きをする。 | ||||
| 中国 | 名詞同士が吐を伴わずに結合し、1つの対象、現象、状態を表す[110]ため、続け書きをする。 | ||||
| 전개해 나가고 있는 / 전개해나가고 있는 | 전개해나가고있는 | 전개해나가고 있는 | 展開していっている | 韓国 | 補助用言は、分かち書きをするが、-아/어に続くものは、続け書きをすることができる[111]。 |
| 北朝鮮 | 「-아/어/여」、「-고」形の用言が他の動詞と合わさって一つの行動等を表すとき(語結合)は、続け書きをする[112]。 | ||||
| 中国 | |||||
| 여러 말 할 것 없이 | 여러말할것없이 | 여러 말 할 것 없이 | 全て言うまでもなく、要するに | 韓国 | 「말 할」は、「말(을) 하다」の助詞を省略した形であるため、一単語とみなされず、分かち書きをする。その他の単語も原則どおり分かち書きをする。 |
| 北朝鮮 | 異なる品詞が吐を伴って結合し、1つの対象を表すため、全体として1つの発音のかたまり(말소리덩어리)[115]と見て、続け書きをする[112]。 | ||||
| 中国 | |||||
| 두말없이 | 두말없이 | 두말없이 | つべこべ言わずに、言うまでもなく | 韓国 | 国立国語院『標準国語大辞典』に一単語(複合語)として登載されているため、続け書きをする。 |
| 北朝鮮 | 異なる品詞が吐を伴わずに結合し、1つの対象を表すため、続け書きをする。 | ||||
| 中国 | 名詞と副詞が結合して副詞を構成するため、続け書きをする。 | ||||
| 남궁억 박사 / 남궁 억 박사 | 남궁억박사 | 남궁억박사 | 南宮檍博士 | 韓国 | |
| 北朝鮮 | |||||
| 中国 | |||||
| 서울 대학교 인문 대학 / 서울대학교 인문대학 | 서울대학교 인문대학 | 서울대학교 인문대학 | ソウル大学人文学部 | 韓国 | 「서울 대학교 인문 대학」は姓名以外の固有名詞であるため、単位別に分かち書きをすることが許容される。 |
| 北朝鮮 | 固有の対象の名称のうち、節をなしながら続く[126]ものは、各節ごとに分かち書きをする[121]。 | ||||
| 中国 | 党組織、行政区域等の名称は、全体と部分等の間を分かち書きする[127]。 | ||||
| 김설미 어머니 ↔ 김설미 어머니 |
김설미 어머니 ↔김설미어머니 |
김설미 어머니 ↔김설미어머니 |
金雪美のお母さん ↔金雪美母さん |
韓国 | いずれも一単語と見なされないため、原則どおり分かち書きをする。 |
| 北朝鮮 | 続け書きをすると2種類の意味に理解されうるものは、意味がとおるように分かち書きをする[128]。 | ||||
| 中国 | 続け書きをすると他の意味が生ずる場合には、意味単位別に意味がとおるように分かち書きをする[129]。 | ||||
| 중증 급성 호흡기 증후군 / 중증급성호흡기증후군 | 중증급성호흡기증후군 / 중증 급성 호흡기증후군 | 중증 급성 호흡기증후군 | 重症急性呼吸器症候群 | 韓国 | 専門用語であるため、続け書きが許容される。 |
| 北朝鮮 |
| ||||
| 中国 | |||||
分かち書きの現状
原則は上記のとおりであるが、上記の基準によれば分かち書きをすべきような場合であっても、辞典(韓国では『標準国語大辞典』、北朝鮮では『朝鮮語大辞典』)に1単語として掲載されていれば、当然に続け書きをすることとなる。
例えば、韓国では、通常「○○ 사전(○○辞典)」を句と見て分かち書きをするが[注釈 60]、「과학사전(科学辞典)」や「국어사전(国語辞典)」など一部の語については、『標準国語大辞典』に1単語(複合語)として掲載されているため、続け書きをすることとなる。
また、北朝鮮では、通常「못 〜(〜できない)」を品詞の異なる語が結合したものとして分かち書きをするが[注釈 61]、「못이기다(勝てない)」や「못미덥다(頼りない)」など一部の語については、『朝鮮語大辞典』に1単語として掲載されているため、続け書きをすることとなる。
語彙
韓国の標準語はソウル方言を基礎としており、北朝鮮の標準語(「文化語」と称される)は平壌方言に依拠するところがある。しかし、韓国・北朝鮮ともに標準語の語彙・語形は1936年に朝鮮語学会が定めた「査定した朝鮮語標準語集(사정한 조선어 표준말 모음)」を基礎としているため、基礎的な語彙において韓国・北朝鮮間の差はほとんど見られない。その一方で、政治体制・社会制度の相違に起因するさまざまな新造語には差異が生じつつあり、この傾向は今後さらに増していくものと見られる。
体言
政治体制・社会制度の相違による差異
北朝鮮で用いている「동무(友人の意)」は固有語であり、もともとは朝鮮全土で広く用いられていた単語であるが、韓国・北朝鮮の分断後に北朝鮮でロシア語товарищ(友人、同志)の訳語として用いられるようになってからは韓国で用いられなくなった。
また、北朝鮮では漢字を早い時期に廃止したので、同音異義語を回避するために、いくつの漢字語を固有語に置き換えることが確認できる。韓国でも国語純化政策のため、北朝鮮と同じ言葉を使う場合がある。
また、韓国では外来語の単語が、北朝鮮では漢字語や固有語で表現することもある。
外来語の差異
現在、韓国では国立国語院が1986年に制定した「外来語表記法」、北朝鮮では国語査定委員会が2001年に制定した「外国語表記法」(외국말적기법)により、それぞれ標準の外来語表記が規定されている。
韓国ではアメリカ英語から導入された外来語が多く、北朝鮮ではロシア語から導入された外来語が多いので、両者の間で違いが生じる場合が少なくない。また、同じ英語外来語であっても、音の取り入れ方が韓国・北朝鮮で異なり、結果的に異なる語形になることもある。
また、漢字圏を除く外国の国名・地名については、韓国では英語名を用いるのが一般的であるのに対し、北朝鮮では現地言語による名称が用いられる。中国の地名・人名については、韓国では中国漢字音で表記されるのが一般的であるが、北朝鮮では北京(베이징)を除いて朝鮮漢字音で表記される。日本の地名においては、韓国は平音・激音を使うのに対し、北朝鮮では平音・濃音で表記する(詳細は「日本語のハングル表記」を参照)。
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 語源 | 日本語 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 트랙터 | 뜨락또르 | 韓国 | 英: tractor | トラクター | 韓国の外来語表記法では、原語にかかわらず、原則無声音を激音に転写する。
北朝鮮の外国語表記法では、ロシア語の無声音を濃音に転写する。 | |
| 北朝鮮 ・中国 |
露: трактор | |||||
| 스타킹 | 스토킹 | 스타킹 | 韓国・中国 | 米: stocking [ˈstɑːkɪŋ] | ストッキング | 韓国はアメリカ英語、北朝鮮はイギリス英語。
北朝鮮の外来語表記法(2001年)では、子音記号前の[s]を쓰と、母音記号前の[t]をㅌと書くことが原則だが、朝鮮語大辞典では、左のとおり。 |
| 北朝鮮 | 英: stocking [ˈstɒkɪŋ] | |||||
| 폴란드 | 뽈스까 | 韓国 | 英: Poland [ˈpoʊlənd] | ポーランド | ポーランド語も無声音は濃音に転写 | |
| 北朝鮮 ・中国 |
波: Polska [ˈpɔlska] | |||||
| 시진핑 | 습근평 | 韓国 | 簡: 习近平 (拼: Xí Jìnpíng) | 習近平 | 中国朝鮮語も습근평が標準である。 | |
| 北朝鮮 ・中国 |
朝: 習近平 | |||||
| 마르크스 | 맑스 | Marx | マルクス | |||
| 라디오 | 라지오 | 韓国 | 米: radio [ˈreɪdioʊ] | ラジオ | 韓国で、外来語表記法第5項[注釈 64]が適用され、左のとおり表記される。
なお、原語どおりに表記すると레이디오となる。 | |
| 北朝鮮 ・中国 |
ラジオ /ɾaʑio/<英: radio | |||||
| 에너지 | 에네르기 | 에너지 | 韓国・中国 | 英: energy | エネルギー | 中国では、에너지を에네르기の同義語としている。 |
| 에네르기 | 北朝鮮 ・中国 |
独: Energie | ||||
| 컵 | 고뿌 | 韓国 | 英: cup ([ˈkʌp]) | コップ | 賞杯の意味では、北朝鮮・中国でも컵の語を用いる。 | |
| 北朝鮮 ・中国 |
日: コップ /koppɯ/ < 蘭: kop | |||||
| 밀리미터 | 미리메터 | 밀리메터 | 英: millimeter | ミリメートル | 北朝鮮も英: milliは밀리と転写するのが原則である。 | |
語彙査定の差異
そのほか、ソウル方言形と平壌方言形の違い等に由来して、個別語彙の査定について差異が生じたものがある。
「강냉이、우」といった語彙は韓国においても方言形としてしばしば耳にすることができる。また、「눅다」(安い)のように南北差として持ち出されることがありながらも、『標準国語大辞典』では標準語となっている語彙もある。
| 韓国 | 北朝鮮・中国 | 日本語 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 거위 | 게사니[133][134][注釈 65] | ガチョウ | |
| 도시락(밥) | 곽밥[135][136] | 弁当 | 도시락は、元々弁当箱の意味であるが、転じてその中身である弁当を指す言葉としても用いられる。 |
| 도시락(밥)[137][138] | |||
| 마치 | 마치[139][140] | 金づち | 韓国・北朝鮮とも両方の語彙を規範語としているが、韓国では、通常마치を用いない。
また、韓国では、それぞれ同義語とするが、北朝鮮・中国では、망치は마치より大きく柄が長いとする。 |
| 망치 | 망치[141][142] | ||
| 상추 | 부루[143][144][注釈 66] | レタス | |
| 자장면 | 짜장면[145][146] | チャジャンミョン | 韓国では、 2011年8月以前は、자장면のみを標準語としていた。 |
| 짜장면 | |||
| 편[注釈 67] | 켠[147][148] | ||
| 편[149][150] | |||
| 옥수수[注釈 68] | 강냉이[151][152][注釈 69] | とうもろこし | |
| 위 | 우[153][154][注釈 70] | 上 | |
| - | 마스다[155][156] | 使えなくなるように壊したり縮めたりする。「부수다(壊す)」の意味が近い。 | 朝鮮固有の語彙。 |
| - | 마사지다[157][158] | 「마스다」の自動詞形 |
言語醇化の差異
また、元の語彙は同じであったものが、言語醇化(朝: 말다듬기)により、個別語彙につき差異が生じたものがある。
| 韓国 | 北朝鮮 | 中国 | 古い言葉 | 日本語 |
|---|---|---|---|---|
| 튀김 | 기름튀기[159] | 뎀뿌라 | 天ぷら | |
助詞・語尾(吐)
一部の語尾は違う形態を取っている。
| 韓国 | 北朝鮮[160] | 日本語 |
|---|---|---|
| -고자 | -고저 | …しようと |
| -곤 하다 | -군 하다 | …したりする |
| -구만 | -구먼 | …だなあ |