本膳

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本膳』(ほんぜん)は古典落語の演目。マナーを知らない者が宴会に臨むにあたり、指導役に自分の真似をするように指示されて起きる騒動を描く。

原話は民話に多数見られ、中国の『笑林』にも類似の話がある(葬儀の作法で真似をして失敗する内容)[1][2]小噺としての形式のものでは、元和1615年 - 1624年)ごろに出版された笑話本・『戯言養気集』の一編がある(信濃国深志から伊勢参宮した一行が山田の宿で山椒にむせて水を飲むという先導役の行為を真似る内容)[1][2][注釈 1]

演題は本膳料理を指し、日本料理の正式の膳立てで、普通は「一の膳」から「三の膳」まである。

※以下、東大落語会編『落語事典 増補』掲載の内容に準拠する[1]

とある村の庄屋の家で婿の披露目が開かれることになり、村人は手習いの師匠を訪れ、付け焼刃で本膳の作法を教えてもらおうとする。師匠は一人ずつ教える時間がないため、自分の真似をしろと話す。

当日の宴席では、言われたとおり師匠の真似をするが、師匠が里芋の煮付けを食べようとしたときに箸から芋が滑って転がる。すると村人もそれを真似て芋を転がした。師匠が恐縮して隣に座る村人の脇を拳で突いたところ、これも作法だと思い込んだ村人は順繰りに隣の者を脇を突いていった。最後の村人が、思いきり突いてやろうと隣を見ても誰もいない。

「先生、この拳はどこへやるだ?」

バリエーション

脚注

参考文献

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