東野利夫
From Wikipedia, the free encyclopedia
東野 利夫(とうの としお、1926年 - 2021年4月13日)は、日本の医師(産婦人科)、小説家、医学史研究家。
医学史の研究家として数々の作品を残す。日本ペンクラブに所属し、医学生時代に九州大学生体解剖事件(九大生体解剖事件)の目撃者として貴重な体験談を後身に示した。この事件が本人に医者への不信感となり、医師となることに迷った末に、命を助けられる産婦人科医を志す動機となったという[1]。開業後7年経った頃に精神的に不調を来し、心療内科に2か月入院。同様に九州大学生体解剖事件に関わった恩師平光吾一は釈放後、業務に復帰していたが病床に着き、1965年、東野が訪ねると、平光は「九大」「B29」とうわごとの様に言葉の端々に述べたことを語っている[1]。これを機に自身が目撃することになった九大生体解剖事件の捕虜逮捕の経緯についても調査、その調査もきっかけで大分県竹田市には殉職した搭乗員らのための「殉空の碑」が立てられた[1]。2015年7月中、自身の医院で、九大生体解剖事件を解説する展示を行い、長年集めて来た資料も展示した[1]。