林香君
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1953年に台湾で生まれ、1963年(昭和38年)に東京に移住。都立小石川高校から早稲田大学の理工学部に進んだが、どうしても芸術の道を究めたいという思いから東京芸術大学に転学し、工芸科で漆、彫金、染色、陶芸、鍛金、鋳金などを学ぶうちに、陶芸を志すことを決意。三浦小平二(後の人間国宝)らの指導を受けた。
1978年、東京芸術大学大卒業後、藤本能道(後の人間国宝)の下で修行し、栃木県益子町に移り住む。その後同県芳賀町にアトリエを構えた。「台湾で医者をしている祖父に古陶を見せてもらいながら、日本に来る10歳まで育てられました。中国の磁器作りのDNAが私の中にあるのではと感じますが、もっと土の持つ豊かな表情と底知れぬ力を表したくて今は作陶に没頭しています。土の調合に力を入れ、オリジナルの土のテストを繰り返しています。土の作り出す心、美しさを表現したい」と語っている[1]。
1999年、文星芸術大学の陶芸科新設に伴い助教授就任、2004年同教授、2016年同名誉教授。教え子には、岩下宗晶・宇佐美朱理・梶原慶治・近藤賢・本巣秀一・若菜綾子などがいる。他に、空・環境芸術研究室主宰などを務める。
現在は、とちぎ健康の森など県内外の公共施設において、陶壁やモニュメントの制作を手がけており、県内の園児や児童生徒が制作に携わる「壁画プロジェクト」などのワークショップを通じて、芸術活動の普及や青少年の健全育成に尽力している。
受賞歴・活動歴
- 1977年 東京芸術大学 安宅賞
- 1990年 国際陶芸展’90 文化院庁賞
- 1992年 女流陶芸 京都府知事賞・新人賞
- 1993年 朝日陶芸展 グランプリ受賞(朝日新聞社主催)
- 1997年 日本現代工芸美術展 現代工芸大賞受賞(現代工芸美術家協会主催)、マロニエ文化賞 受賞/北関東陶芸展 準大賞受賞(毎日新聞社主催)、栃木県文化奨励賞/女流陶芸展 河北倫明記念賞
- 2000年 特別支援盲学校・聾学校の支援交流を始める(~現在)
- 2005年 自治医科大学とちぎ子ども医療センター建設検討委員/芸術アメニティ―担当(~2006年)、女流陶芸・なにわ国際留学賞受賞
- 2009年 第42回日本現代工芸美術展 本会員賞、第41回日展 特選『華厳’09』(国立新美術館)、宮澤賢治・子どもたちとの壁画プロジェクト主宰(~現在)
- 2012年 第44回日展 特選『祈りのかたち―第二楽章』(国立新美術館)輪王寺
- 2016年 「空」環境・芸術研究室主宰
- 2017年 日本現代工芸美術展 NHK会長賞、MOA美術館岡田茂吉賞招待作家
- 2019年 イギリス・中国にてクリエイティブレインボープロジェクト発表
- 2020年 『工藝2020ー自然と美のかたちー』文化庁主催/東京国立博物館 表慶館
- 2022年 クリエイティブレインボープロジェクト活動受賞(国際ソロプチミスト宇都宮)、ニューヨークにて個展「Eternal Currents」
- 2023年 栃木県立美術館友の会50周年ワークショップ「平和への祈りを込めて!利休に挑戦」、『遊心無界』台湾新竹美術館、日中韓国際芸術祭・韓国に出品
- 2024年 シカゴ美術館にて「RADICAL CLAY」展に「輪」、ミネアポリス美術館「瞬間の中の永遠ーBEYOND」
- 2026年 2025年度の栃木県文化功労者表彰受章
出典
脚注
- ↑ https://www.wako.co.jp/f/exhibitions/detail.html?id=360 林 香君 陶展案内
- ↑ パンフレット『土の記憶ー瞬間と永遠』HAYASHI KAKU
- ↑ https://artistbank.sobun-tochigi.jp/artists/individual/58 とちぎアーティストバンク・アーティスト紹介