根来塗
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地場産業としての根来塗
和歌山県は、木材が豊富なこともあり、根来寺以来の伝統産業として、漆器が作られ続けた。高度成長期には、いちはやくプラスチック成型や、スクリーン印刷による蒔絵等、近代的な技術を採り入れた。これにより、昭和50年代の最盛期には、200億円規模の売上を誇った。しかし、このことが、かえって伝統技術の継承者を減らす原因となり、やがて安価な中国製品が輸入されるに及んで、急速な衰退を招いた[7]。そこで県は、伝統技術を保護し、地場産業としての発展を促進するため、1929年からあった「漆器試験場」を、1997年に「漆器研究開発室」に改組し、根来塗を含む紀州漆器の技術伝承、商品開発、人材育成を行っている[7]。また、岩出市は、根来寺に隣接して「岩出市民俗資料館」を設置しており、館内の根来塗工房では、製作工程の見学も可能となっている[8]。
