椿餅
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歴史
平安時代の『源氏物語』「若菜上」や『宇津保物語』「国譲上」に「つばいもちゐ」の語で登場する[1][2]。
「椿い餅、梨、柑子やうのものども、様々に筥の蓋どもにとりまぜつつあるを、若きひとびと、そぼれとり食ふ」(『源氏物語』「若菜上」)
また『宇津保物語』国譲上に「大臣どのの御かたより檜割子御酒つばいもちひなど奉り給へり左の大いどのよりは梨柑子たち花あらまきなどあり」とある。
江戸中期の『類聚名物考』によると、餅粉に丁字の粉を少し加え、甘葛の汁で練って団子にしたものを椿の葉2枚の間に挟み、薄い紙の帯で巻いたものとしている[1]。
原料に関しては、道明寺粉を使うのが普通であるが、上新粉を使ったものもあるとされる[2]。
京都などでは2月の和菓子として椿餅が供される[1]。なお『鶴見七湯廼記』では地獄蒸しにより蒸した椿餅が掲載されており、餅の下に椿の葉を敷いているのが由来となっている[1]。