先端に動物の毛などを飾りつけた毛槍(けやり)の妖怪である。『百器徒然袋』の解説文によればこの毛槍は「日本無双の剛の者」なる者が手に触れたことのある槍であるとされる。また、槍毛長は木槌を振り上げた姿で描かれているが、室町時代の『百鬼夜行絵巻』にも同様に木槌を振り上げた姿勢の妖怪が描かれており、石燕はこれをモデルに槍毛長を描いたとも考えられている[2]。
浮世絵師・月岡芳年は錦絵『百器夜行』(1865年)に石燕の槍毛長を参考にしたと見られる絵を描いている。ただし、こちらでは槌を持っておらず槍のようなものを持っている[3]。