欧州連合関税同盟
From Wikipedia, the free encyclopedia

欧州連合関税同盟(EUCU)は、欧州連合(EU)の全加盟国、モナコ、アクロティリおよびデケリアで構成される関税同盟。EU加盟国の中には、地理的に分離されているため、関税同盟に参加していない離島もある[注 1]。EUは、EUCUに加えて、アンドラ、サンマリノ、トルコ(一部の商品を除く)との間で、個別の二国間協定を通じて関税同盟を結んでいる[1]。
関税同盟の加盟国間の貿易には関税や非関税障壁はなく、関税同盟国に入るすべての商品に共通の外部関税を課している[2]。
欧州委員会は、国際貿易取引(カナダやその他多くの国々との取引など)において、各加盟国が個別に交渉するのではなく、EU全体のために代表して交渉を行っている。また、世界貿易機関(WTO)や、WTOを介して調停された貿易紛争についても、EUを代表している。
二国間関税同盟
モナコとアクロティリおよびデケリアは欧州連合の関税領土として一体化している[1][3]。
| 国家・領土 | 条約 | 開始 |
|---|---|---|
| 仏モナコ関税条約[4][5] | 1963年 | |
| 併合条約 2003年[6] 英国欧州連合離脱条約[3] |
2004年5月1日 2021年1月1日 |
アンドラ、サンマリノ、トルコはそれぞれ欧州連合との関税同盟を結んでいる。
| 国家 | 条約 | 開始 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 欧州経済共同体とアンドラ公国との間の書簡交換形式の協定 - 共同宣言[7] | 1991年1月1日 | 農産物を除く | |
| 欧州経済共同体とサンマリノ共和国との間の協力と関税同盟に関する協定[8] | 2002年4月1日 | ||
| 関税同盟の最終段階の実施に関する1995年12月22日のECトルコ連合理事会の決定書No.1/95[9] | 1995年12月31日 | 農産物を除く |
欧州連合加盟国の例外
欧州連合関税法典
共通の外部関税
共通通過
共通通過とは、輸入時の関税やその他の料金が支払われていない非同盟品や、欧州連合内の出発地から目的地までの間に第三国の領土を通過しなければならない同盟品の移動に一般的に適用される制度である[16]。
共通通過手続きは、欧州連合加盟国、欧州自由貿易連合加盟国(アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン、スイス)、トルコ(2012年12月1日以降)、北マケドニア(2015年7月1日以降)、セルビア(2016年2月1日以降)間の貨物の移動に利用されている。イギリスは2019年1月30日に欧州連合理事会事務局に加盟文書を寄託しているため、イギリスとの共通通過手続きの運用が確保されている。この手続きは、1987年5月20日の共通通過手続きに関する条約に基づいている[16]。
エドワード・ケレット=ボウマン欧州議会議員は、1997年2月に欧州議会の査問委員会の報告者として、国境管理の撤廃と加盟国の協力の欠如が組織犯罪と密輸の増加の原因であることを指摘した報告書を議会に提出した[17][18]。ケレット=ボウマンの報告書を受けて、欧州連合は税関調査機関を設置し、通過監視システムをコンピューター化することになった[19]。