死体遺棄
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習俗と葬制
特に人間の遺体の扱いに際しては、それぞれの社会で細かく定義されている。通常は故人の崇拝していた宗教によってもやり方は違うが、火葬もしくは土葬など、様々な葬儀の様式が存在する。しかし特に宗教的な理由があっても、該当地域における遺体の扱いが異なる場合には、地域の法律や風習に則った埋葬方法が求められる事もある。
宗教
神道における罪の観念である、『天つ罪・国つ罪』には、傷害罪に相当する『生膚断』の他、死体を損壊する罪として『死膚断』の考えが存在する。
法律
その地域の習俗に沿わないときには法令で処罰される場合もある。日本の刑法では死体損壊・遺棄罪が定められており、特に殺人事件で死体を隠蔽目的で損壊・遺棄していた場合、容疑者をまず死体損壊・遺棄容疑で逮捕し、取調べで殺人容疑が固まったところで改めて殺人や強盗殺人容疑で再逮捕する事が多い[10][11][12][13][14][15][16][17][18][19]。
メキシコでは麻薬抗争などの組織間抗争によるものとされる集団死体遺棄事件が幾度も発生しており、2011年4月には北東部タマウリパス州サンフェルナンド近郊で126体の遺体が収容された[20]。また、2015年2月にはメキシコ南部ゲレロ州のアカプルコで麻薬抗争に巻き込まれた犠牲者とみられる遺体60体が見つかり、死体の冒涜、埋葬及び死体発掘規定違反の罪で捜査が行われた[21]。
旅行者等が旅先で死亡(客死)した場合などに於いて、旅行者の遺族と遺体を収容した側の価値観の違いから、国際問題に発展するケースも見られ、適正な遺体の取り扱いに関して難しい側面が存在する[22][23]。なおそれぞれの社会・宗教にて求められる取り扱いの様式に関しては、葬儀の項を参照。