水オルガン
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水オルガン(みずオルガン、Water organ)またはハイドロリック・オルガン(hydraulic organ ギリシア語: ὕδραυλις = ὕδορ + αυλος / αυλη[1]、初期のものはhydraulos、hydraulus、もしくはhydraulaと呼ばれることもあった)は、空気によって音が鳴るパイプオルガンの一種で、空気を送り出す動力源として自然界にある水 (滝など)や手動ポンプを利用したものである。その構造上、水オルガンはふいご、送風機、コンプレッサーを持たない。
ハイドロリック・オルガン(hydraulic organ)は古代の水オルガン「ヒュドラウリス(hydraulis)」と混同されることが多い。ヒュドラウリスは、アレクサンドリアのクテシビオスによって設計されたギリシャの楽器の名称である。ヒュドラウリスには貯水槽の中に設置された空気タンクがある。手動式ポンプによって空気がタンクに送り込まれ、空気がタンクを出る時に加圧されてパイプの音が鳴る。タンクの底が開いているため、ポンプから空気がさらに送り込まれたり、パイプによって空気が送り出されたりして空気の供給量が変動しても、空気に対する水の圧力を維持できる[1]。
一方で15世紀以降に生まれた水オルガンは、釘を打った木の円筒に刻まれた特定の楽曲を自動演奏するバレル・オルガン(手回しオルガン)に似た仕組みを駆動するための動力源に水を使っている。古代ギリシャのヒュドラウリスも自動演奏可能なオルガンだったと想像されることが多いが、根拠となるような資料は存在しない[2]。
