1989年、汝州市洪山廟で5500年前の甕棺集合墓が発見された。墓は東西6.2m、南北3.5m、深さ0.5mの長方形の土坑墓で、東南隅が破壊されていた。墓底に細かな黄土が10cmの厚さで敷かれ、その上に土器の甕や器蓋あるいは鉢などを葬具とするあわせて136の甕棺が、南北11列に並べられていた。性別年齢は多様で、上は60歳を超える者から、10歳以下の子供も含まれていた。甕棺の底には等しく円形の穴が開けられていた。
甕棺の外壁には、絵やレリーフによる人やトカゲなどの図案が装飾されていた。彩色図案には、人と動物・植物があった。人の図案は一般に輪郭のみで、目鼻は描かれていなかった。動物図案には、鳥・亀・鹿・トカゲ・魚文などがあり、形を抽象化したり、局部をデフォルメするなどの画法が用いられている。植物図案には、葉文・連続樹枝文が見られる。またいくつかの女性の甕棺の外部には、男性器が描かれており、男根崇拝の観念が存在したことをうかがわせる。