浜名湖のり

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浜名湖内の養殖場

浜名湖のり(はまなこのり)は、静岡県浜名湖で養殖される地域ブランド化された海苔のことである。養殖されている海苔のほとんどは緑藻ヒトエグサである。1820年ごろから養殖が行われているとされる。2020年に「浜名湖のり」として地域団体商標に登録された[1]

浜名湖における海苔の養殖は1820年ごろから始まったとされ[1][2]、現存する海苔養殖場としては日本最古ともいわれる[3]。信州諏訪郡の商人であった森田屋彦之丞が舞阪宿角屋甚太郎方に泊まった際に、石垣に海苔が付いているのを見つけて養殖を思いつき、村役人の許可を得て養殖を行ったところ風味が良い海苔が得られたという[1]。彦之丞は諏訪郡で亡くなったが、舞阪の海苔業者は彦之丞の遺徳を偲び、1887年ごろ分骨を行い、指月院に供養碑を建立した[1]。その後、指月院廃寺にともない宝珠院に移され、1925年に現在の慰霊碑が建てられた[1]。1935年以降供養祭を行うようになり、1967年からは海苔の日(2月6日)に海苔供養祭を行っている[1][3]

養殖されている海苔は、板ノリに一般的な紅藻アマノリアサクサノリスサビノリ)ではなく、ほとんどが緑藻ヒトエグサである[1]。磯の香りが強く(ジメチルスルフィド[4])、舌触りが滑らかで鮮やかな緑色をしている[1]。9月ごろに浜名湖に網を張り、ヒトエグサの種(遊走子)を付着させ、これを育てる[3]。天然採苗のほか、人工採苗も行われる[3]。ヒトエグサはもともと干潮時には空気中に干出する環境に生育しており[5]、養殖時には、網の高さを変えて干出時間を調節する[3]。12月から3月にかけて収穫され、すぐに洗浄、脱水され、出荷または冷凍される[3]。生産量(生海苔換算量)は、2012年ごろまでは1,000トンを超えることもあったが、2020年代は400–500トンとなっている[1]

生海苔は酢の物味噌汁などに利用される[3]。そのほかにもパスタパンケーキトースト焼うどんお好み焼きなどさまざまな料理にも使われ、また2010年、2018年には「浜名湖のり 料理・菓子コンテスト」が行われた[1][3]

浜名湖のりのブランド化の取組みとして、2009年4月「浜名湖のりブランド推進協議会」が発足し、現在も遠州食品加工業協同組合の一事業として浜名漁業協同組合と共同で、浜名湖のりが持つ色、香り、舌ざわりの優れた特徴を活かし、世界に誇れる素材としてのブランド化を目指して活動している[要出典]。2011年には浜名湖のりブランド推進協議会が「100夢プロジェクト」の中で板のりの普及促進を目指して、浜名湖のりを使用した「11.5メートル四方の巨大な二次元コード」を作成し、ギネス世界記録に認定された[6]

外部リンク

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