班固の著した『漢書』があまりに膨大であり、通覧しがたいため、『春秋左氏伝』の体裁に則って、四分の一の規模までに簡便化したものである。
典籍を好んだ献帝の命により、建安3年(198年)に編纂が始まり、建安5年(200年)に完成した。
おおよそ漢書の紀、伝の部分を取り、表、志は省略している。そのため内容は漢書の域を出ず、史料的価値は比較的低いが、『漢書』に見えない記事や『漢書』と異なる文字がまれにあり、『漢書』の訂補という意味では役に立つ。なお、書中には荀悦自身の論評もあり、後漢末の政治、社会を反映したと思われる記述があって参考になる。