無記憶性

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無記憶性(むきおくせい、英語: Memorylessness)とは、確率論統計学における確率分布の性質の一つ。 直感的な説明としては、無記憶性を持つ確率分布では、過去の失敗や経過時間が将来の試行やさらなる待機時間に影響しない。幾何分布指数分布のみがこの性質を持つ。

離散的または連続的な確率変数 が無記憶であるとは、任意の非負なる に対して以下の式が成立することを指す:

ここで、 は事象Aが生起する確率、は、事象Bのもとで事象Aが生起する条件付き確率をそれぞれ表す[1][2]


無記憶性のある確率分布においては、それまでの 回の試行や だけの経過時間のもとでの結果が、その後の 回の試行や だけの経過時間を増やした場合の結果と独立である。すなわち、既存の結果が将来的な観測に関してなんの影響も及ぼさない。

この等式は、離散的な確率変数に対して幾何分布を、また連続的な確率変数に対して指数分布をそれぞれ特徴づける[1][3]。すなわち、幾何分布は無記憶性を持つ唯一の離散確率分布であり、指数分布は無記憶性を持つ唯一の連続確率分布である。

離散確率分布においては、定義式が

と変更されることがある。この場合、 の最小値が (ではなく) である状況を記述する[4][5]

指数分布の特徴付け

幾何分布の特徴付け

脚注

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