指数分布
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定義
性質
期待値・分散
定義より、期待値 E(x) および分散 V(x) はそれぞれ以下のようになる[4]。
他の分布との関係
形状母数が 1 であるガンマ分布は指数分布である。
独立で同一の指数分布に従う確率変数の和はアーラン分布に従う。アーラン分布の形状母数を 1 とすると指数分布に自明に一致する。
また、自由度2のカイ二乗分布は θ = 2 の指数分布と一致する。ワイブル分布における係数 m = 1 とおいた特殊な場合でもある。
無記憶性
指数分布は、幾何分布と同様に無記憶性 (memoryless) と呼ばれる性質を持つ。これは、確率変数 X が
なる等式を満たすことをいう。すなわち、時刻 s までに事象が生起しなかったという情報が与えられたとき、その事象がさらに t 時間の間生起しない条件付き確率は、(時刻 s まで事象が生起しなかったという情報が完全に忘れ去られ、改めてその時点から観測を始めて)t 時間の間事象が生起しない確率に一致するという意味である。
上述した累積分布関数の定義より、指数分布に従う確率変数がこの性質を満たすことは容易に示される[5]。逆に、この性質を満たす連続確率分布が指数分布のみであることも証明されている[6]。
事象
パラメータ推定
この節では、確率変数 X が未知なるパラメータλの指数分布に従うとし、が X のn個の独立なサンプルであるとする。また、
とする。今、パラメータλをを用いて推定することを考える。
最尤推定
λの最尤推定は、以下の尤度を最大化するλとして与えられる:
したがって、λの最尤推定として
が得られる。ただし、これは不偏推定量ではない。実際、の期待値はの場合に
フィッシャー情報量
と計算される。
共役分布を用いたベイズ推定
が指数分布に従うモデルでを推定する場合、の事前分布としてガンマ分布を利用すると、これは共役事前分布となる。すなわち、の事後分布もガンマ分布となる。
実際、事前分布を
としておくと、事後分布は
を満たすため、
がわかる。この場合、ハイパーパラメータはそれぞれが事前の観測数、が事前の観測値の和として解釈される。