猪苓湯
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膀胱炎などで体に熱があり、尿の出が悪い、尿が出ない、尿量が少なく色も濃く尿のにおいも強い、排尿痛や残尿感がある場合等に用いられる。帯下が多くにおいが気になる場合にも応用。阿膠の代わりにゼラチンを使用する場合もある。
猪苓湯は、 「2種類のきのこ・水辺の草の根・鉱物・動物由来のゼラチン」 の組み合わせ
- 猪苓(ちょれい)
- チョレイマイタケというキノコのかたまり。
(おしっこを出やすくする)
- 茯苓(ぶくりょう)
- マツの根に寄生して育つサルノコシカケの仲間(キノコの一種)のかたまり。
(お腹を助けて、水のめぐりを整える)
- 沢瀉(たくしゃ)
- サジオモダカという水辺の植物の根っこのかたまり(塊茎)。
(余分な水を出すはたらきがある)
- 滑石(かっせき)
- タルク(滑石)という鉱物。
(清熱・利尿=体の熱と余分な水を出す)
- 阿膠(あきょう)
- ロバの皮を煮詰めて作ったゼラチン。
(体をうるおし、血を補う)
猪苓湯は以下の5種類の生薬から構成される。
| 漢方薬名 | 構成生薬 | 詳細 | 画像 |
|---|---|---|---|
| 猪苓湯 | 猪苓(ちょれい、Polyporus) | チョレイマイタケ(Polyporus umbellatus)の菌核。利尿作用を担い、排尿を促す。 | |
| 茯苓(ぶくりょう、Poria) | マツホド(Wolfiporia cocos)の菌核。利水滲湿作用により水分停滞を改善し、消化機能を補助する。 | ||
| 沢瀉(たくしゃ、Alismatis Rhizoma) | サジオモダカ(Alisma orientale)の塊茎。利尿作用により体内の余分な水分を排出する。 | ||
| 阿膠(あきょう、Asini Gelatinum) | ロバ(Equus asinus)の皮を煎煮し、得られたゼラチンを乾燥したもの。補血・止血・滋陰作用を持つ。 | ||
| 滑石(かっせき、Talcum) | 鉱物の滑石(ケイ酸マグネシウム水和物, Mg₃Si₄O₁₀(OH)₂)。利尿・清熱作用を持つ。 |