番場の忠太郎 (映画)
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あらすじ
旅烏の忠太郎は五歳の時に生き別れになった母との再会を望みながら旅をつづけていたが、途中立ち寄った飯岡宿で助五郎一家のイカサマ博打をめぐる諍いに巻き込まれる。助五郎の放った追手を斬り倒した忠太郎は、やくざに憧れてついて来た半次に故郷である武州金町の老母の元へ戻れと諭して追い返すが、半次の様子を見に行くとそこには助五郎の子分、七五郎と喜八が待ち伏せしていて、忠太郎は半次一家の見ている前で二人を殺す。半次たちへの後難を恐れた忠太郎は「この二人を殺したのは番場の忠太郎」という貼り紙を書き残そうとするが、文盲の忠太郎は字が書けない。半次の母おむらの手を自分の筆を持つ手に添えてもらい字を書き綴る忠太郎は、おむらに生き別れになった母の温もりを感じるのだった。
忠太郎の母お浜の消息を知った半次の妹おぬいは忠太郎の後を追って潮来の宿まで来るが雲助に襲われ、関八州見回りの役人・青木一作に救われる。親を探す巡礼の姉妹と旅をしていた忠太郎は、潮来でも助五郎の追手に狙われるが、青木とともに彼らを追い払う。青木は忠太郎が武州で七五郎と喜八を斬った犯人だと知るが、一目母に会いたい忠太郎に慈悲をかけて見逃してしまう。
おぬいから母お浜が江戸の料亭の女将になっているらしいと聞いた忠太郎は江戸にやって来るが、今は社会的な地位もあり娘・登世の幸せだけを願うお浜は、やっと念願かなった忠太郎に冷たくあたる。「お前は金をせびりに来たのか」というあまりの母の仕打ちに絶望した忠太郎は、生き別れになった母が路頭に迷っていてはいけないと貯めてきた100両の大金を投げつけ「俺の母親はもうどこにもいない。両の瞼を閉じれば懐かしいおっ母ぁの顔が浮かんでくる」と捨て台詞を残して立ち去っていく。絶望した忠太郎は助五郎の刺客に再び取り囲まれると「お前らに親も子もいないなら遠慮なくたたっ斬るぞ」と叫び、怒りをこめて刀を振り回すのだった。