白人コンプレックス
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日本
明治時代の西洋化の中で、福沢諭吉の脱亜入欧論、井上馨の人種改良案など白人コンプレックスと解釈できる西洋崇拝が行われた[4]。白人が他に優越するとする人種主義が、日本の井上馨(初代外務卿)の人種改良案[5][6]、福沢諭吉の『掌中萬國一覽』における人種論に見られる。
白皙人種 皮膚麗しく、毛髪細にして長く、頂骨大にして前額高く、容貌都て美なり。其精心は聡明にして、文明の極度に達す可きの性あり。これを人種の最とす。—福澤諭吉『掌中萬國一覽』、福沢諭吉全集第2巻収録
戦時下の1940年に文部省映画改善委員斎藤昌は映画に見られる西洋人の肉体を崇拝する傾向を批判し、日本を「精神的植民地」にするものだとした[7]。
表象
明治時代以前の昔の日本では、絵巻物や多くの美人画や浮世絵で描かれているように、切れ長の涼しい目が美人顔として好まれていたが、西洋文化移入後(明治維新後)は徐々に変化し、第二次世界大戦後のメディア(雑誌、CMなど)で白人モデルが起用されるようになり、2010年代でも芸能界の一部やファッションモデル業界における白人や白人系ハーフを起用する傾向は浸透している[8][1]。一方で白人でない外国人の広告への起用は稀である[3]。この広告の実態はしばしば白人コンプレックスの表れであると評される[3]。岩男寿美子は、白人が広告に起用されることが非白人の外国人に比べて多いのは事実だとしながらも、白人コンプレックスというより、経済・文化で上位のものへのコンプレックスではないかとした[3]。
『平凡パンチ』や『プレイボーイ』などの若者向け雑誌に、日本人男性と白人女性が腕を組んで立つ設定やデートする設定の写真が用いられた[9]。1960年ごろの女性雑誌の表紙は内容と無関係に外国人女性の写真を起用することが多かった[10]。
日本の戦後の少女漫画のキャラクターには金髪で、身体が西洋人的なキャラクターがよく見られ、それを連載する雑誌の表紙に西洋人女性がよく起用された[2]。少女漫画の作品の舞台は明確に西洋の歴史物などである場合もあるが、日本の視点から見て異国的に見えるとはいえ西洋とは明言されないことも多い[11]。
岡田斗司夫は漫画のキャラクターについて、白人コンプレックスから白人的な表現をしているのではなく[12]、日本人は日本人の黄色人種の顔の配列の中で主役らしい顔を描いているだけで、それが結果的に欧米人からは白人の容姿に見えているだけと分析する[12]。
