盲牌

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盲牌(モウパイ、モウハイ)とは、麻雀用語のひとつ。指の腹での図柄の凹凸をなぞり、その感触で牌の腹を見ずにどの牌か識別すること。古い文献では摸牌(モーパイ)という表記も見られる[1]

麻雀牌は図柄を牌の腹に彫り込んでいるため、牌をツモってくる際、牌の腹を強く触ることにより、視覚を介さず触覚だけで牌を識別することができる。おもに親指の腹で牌の腹をなぞるようにして識別するが、親指ではなく中指や人差し指の腹でも盲牌は可能である。昭和中期の麻雀ブームの時代、盲牌は雀士の嗜むテクニックのひとつであるとされ、当時発行された麻雀指南書の中には、盲牌を積極的に推奨しているものも見られる[2]

盲牌は牌の種類によって判別の難度が違う。最も簡単なのは白で、字牌では中 東 西 北がわかりやすい一方、南發はやや紛らわしい。二索から九索までの索子全般は難度が低く、一筒から四筒までの筒子の下も比較的難度が低い。筒子の上は、七筒九筒は特徴があるが、六筒八筒はやや紛らわしい。難しいのは萬子で、一萬 四萬 七萬 八萬 九萬は萬子の中では易しいほうだが、二萬三萬の判別は若干難しく、五萬六萬の判別にはそれなりの修練を要する[3]。索子の中では唯一一索が、彫りの浅さから筒子と混同しやすい。一索の盲牌にまつわるエピソードとして、雀聖と呼ばれた阿佐田哲也は、盲牌で一索だと思って切った牌が実際には七筒で、その七筒で手痛い放銃をしてしまい、それがきっかけとなって雀ゴロ生活から足を洗う決意をしたといわれる。

当然のことだが、実際の牌を使わないコンピュータ麻雀・ネット麻雀では盲牌はできない。

盲牌の習慣がある雀士には、中指(あるいは薬指)の第一関節付近に麻雀ダコができる。親指の腹も皮膚が厚くなる。

メリット・デメリット

「牌を視認なしで判別できる」「摸打のテンポやリズムが速くなる」などの点がメリットであるが、「実利的なメリットは殆ど無い」と述べる向きも少なくない。例えば東大出身の雀士として知られている井出洋介は、「周りから牌を覗かれる危険が減るという理由から親指を表側に添えるように持つ行為は否定しないが、親指で牌を確認するメリットは無い」と述べている。特に競技麻雀牌譜をとるような対局の場合、ツモった牌を自分の手牌の所まで持っていって採譜者に視認させる必要があり、その際に自分の目でも視認する時間的余裕は充分にある。そのような条件下では盲牌はまったく必要ない。フリー麻雀の場合はツモって切るまでが一連の動作であり、小考すると同卓者に情報を与えることになるため、盲牌をしている間に打牌選択ができるレベルになれば一定の意味と効果を持つと言える。

フリー雀荘等では盲牌は禁止されていない。ただし、先ヅモした牌に対する盲牌は明確にマナー違反とみなされる。正確には先ヅモ行為がマナー違反なのであって盲牌自体はマナー違反ではない。しかし自ヅモの直前でポンやカンが入ってツモ番が飛ばされ時、盲牌を伴う先ヅモをしていると、本来知ることのできなかったはずのツモ牌を不当に知ってしまうことになる。これを咎められた場合、「先ヅモはしたが盲牌しかしていない」という言い分は通らない。目に余る場合、先ヅモは出禁(出入禁止)など厳罰をもって処断されることもある。

フィクション世界の盲牌

脚注

関連項目

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