真木太一
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| 生誕 | 1944年1月 |
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| 国籍 |
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| 研究分野 |
農業気象学 農業工学 |
| 研究機関 |
農業技術研究所 四国農業試験場 熱帯農業研究センター 農業研究センター 農業環境技術研究所 国際農林水産業研究センター 愛媛大学 九州大学 琉球大学 筑波大学 フロリダ大学食料農業科学研究所 |
| 出身校 | 九州大学大学院農学研究科修士課程修了 |
| 主な受賞歴 |
日本農学賞(2003) 読売農学賞(2003) 紫綬褒章(2005) |
| プロジェクト:人物伝 | |
真木 太一(まき たいち、1944年1月 - )は、日本の農業気象学・農業工学の研究者。学位は、農学博士(東京大学)。九州大学名誉教授。日本学術会議会員、日本農業工学会長、日本農業気象学会長、日本沙漠学会長などを歴任。専門は、農業気象学・農業環境工学・農業工学。
生い立ち
[1][2] 愛媛県立西条高等学校を経て東京農工大学農学部で学び1966年に卒業。1966年九州大学大学院農学研究科修士課程に進学し農業気象学を専攻・修了。1968〜1983年農林省(農林水産省)農業技術研究所、1969〜1971年南極地域越冬隊員、1983年農林水産省農業環境技術研究所、1985年四国農業試験場、1988年熱帯農業研究センター、1993年農業研究センター、1995年農業環境技術研究所を経て、1999年愛媛大学教授、2001年九州大学教授、2007年定年退職、九州大学名誉教授、2007年琉球大学教授、2009年筑波大学客員教授、2013年(独)国際農林水産業研究センター 特定研究主査として現在に至っている。
研究活動
九州大学大学院修士課程で武田京一教授に師事し農業気象学を専攻。農林省・農林水産省の試験研究機関(農業技術研究所、四国農業試験場、熱帯農業研究センター、農業研究センター、農業環境技術研究所)、愛媛大学、九州大学、琉球大学、筑波大学で農業気象学、農業環境工学、農業工学の研究を実施。
- 1969〜1971年には第11次南極地域観測越冬隊員として「極高気圧の生成及び構造に関する研究」に従事し、南極の特徴的なカタバ風(南極大陸奥地から吹く斜面下降風)、20mタワーによるブリザード・カタバ風時の乱流解析、海氷上での風速・気温の垂直分布特性、超安定気層条件下の逆転層特性、風向・風速・気温の気候的変化等をまとめた研究[3]やオゾン濃度[4]、構造物による積雪の堆積形態の研究もある。
- 農業気象関係では、各種作物群落での風速分布特性から空気力学的粗度長(z0)と地面修正量(d)に植物高度と植物密度を加えたパラメーターによって芝生から森林に至る全植物の空気力学的特性をユニーバーサルで、かつ簡単な関係式で統一的に表現できる特性および微細気象的特性を提示している[5][6]。また、局地気象の気象資源的有効利用を提示している[7]。
- 防風林・垣・網の特性を初めて体系立てた著書『風害と防風施設』[8]には国内外の文献と実験・観測資料をまとめるとともに、冷害防止としての防風林・防風ネットの効果に関して気温・水温・葉温の上昇効果に乱流的な気流評価を行い、畦畔での昇温水の吹き寄せによる水稲への効果解明を行っている[9][10]。フロリダ大学ではマツ防風林の微細気象・乱流構造を解明し、オレンジ湖の顕熱・潜熱と蒸発特性[11]を解明している。また、気象災害、特に各種風害について詳しく調査し、種々の特性を解明するとともに、諫早湾干拓による風・気温の局地気象変化[12]と防風施設による微細気象変化を解明している。
- 1993年平成の大凶作の特性解明[13]として低温、日射不足、高湿、イモチ病の影響程度を定量的に評価するとともに北海道から関東・東山地域の気象的特性を評価し、防風林・網の効果を提示している。また、近年の冷害が30年間5年ごとに発生した現象を気象的に解明し、予測に利用していた。
- 中国の沙漠においては砂漠化の評価[14]、防風林・防風ネットによる気象改良・防砂効果[15][16][17]、草方格の微細気象改良効果と防砂効果[18]、黄砂発生と飛砂の特性解明[19]、沙漠とオアシスの気候と蒸発散特性[20]、天童市のジャガラモガラ風穴と中国のカレーズの気象的共通点[21]、沙漠気候[22]、風紋から巨大砂丘への発達形成と飛砂防止[23]などの研究から砂漠化防止および砂漠開発に貢献している。
- 黄砂の発生地域での気象特性と黄砂発生および防止方法の提案、中国での春季の黄砂発生特性(強風時には沙漠からが多いがオアシスでは弱風でも微細な土粒子の舞い上がりが逆に多い)を定量評価している。また黄砂に付着した家畜口蹄疫や麦さび病菌の輸送特性、特に2010年の宮崎での口蹄疫蔓延の原因は黄砂であることをDNA鑑定[24]や輸送ルートの後方解析法の導入、黄砂発生地域での気象特性、黄砂輸送時の風と上空での水蒸気・湿度との関連性から証明している[25]。そして日本学術会議報告「黄砂・越境大気汚染物質(PM2.5等)」[26]と『黄砂と口蹄疫』[27]を公表している。
公的活動
日本学術会議
- 1997年-2003年 総務省日本学術会議農業土木学研究連絡委員会CIGR小委員会委員
- 1999年-2001年 総務省日本学術会議共催に伴う組織委員会開催地委員会委員
- 2003年-2005年 総務省日本学術会議農業土木・農業機械・農業環境工学研究連絡委員会CIGR専門委員会国際農業工学会小委員会委員
- 2004年-2005年 総務省日本学術会議農業環境工学研究連絡委員会「気候変動条件下の農業気象環境の保全と食料生産の向上」小委員会委員長
- 2005年-2011年 内閣府日本学術会議会員(第二部生命科学)
- 2005年-2008年 内閣府日本学術会議第二部農学基礎委員会委員・委員長
- 2005年-2008年 内閣府日本学術会議第二部生産農学委員会委員
- 2005年-2011年 内閣府日本学術会議第二部生命科学農学委員会分科会〔CIGR(国際農業工学会)分科会委員長,農業生産環境工学分科会委員長,農業と環境分科会委員長,風送大気物質問題分科会委員長,地域総合農学分科会副委員長,水問題分科会副委員長,地球規模の自然災害に対して安全・安心な社会基盤の構築委員会第1分科会委員,国土と環境分科会委員,地球規模の自然災害の変化と自然災害の予測分科会委員,日本の展望委員会生命科学作業分科会委員,日本の展望委員会持続可能な世界分科会委員〕
- 2005年-2009年 内閣府日本学術会議九州・沖縄地区会議構成員
- 2008年-2011年 内閣府日本学術会議第二部生命科学農学委員会委員長
- 2008年-2011年 内閣府日本学術会議第二部生命科学食料科学委員会委員
- 2011年-現在 内閣府日本学術会議連携会員
- 2011年-現在 内閣府日本学術会議農業生産環境工学分科会副委員長・CIGR分科会委員・地域総合農学分科会委員
省庁関連機関
- 1993年-2003年 国際協力事業団青年海外協力隊等技術専門委員(気象学)
- 2003年-現在 (独)国際協力機構青年海外協力隊等技術専門委員(気象学)
- 2002年-2003年, 2008年-2009年, 2010年-2012年 日本学術振興会科学研究費委員会専門委員
- 2003年-2005年 (独)大学評価・学位授与機構 大学評価委員会委員 分野別研究評価「農学系」
- 2003年-2005年 日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員
- 2004年-2005年 気象庁農業気象情報検討委員会委員長
- 2005年-2007年 京都大学防災研究所自然災害研究協議会委員・西部地区部会長
- 2008年-2009年 (独)大学評価・学位授与機構 国立大学教育研究評価委員会専門委員
略歴
学歴・職歴
- 1966年 東京農工大学農学部農学科卒業
- 1968年 九州大学大学院農学研究科修士課程修了
- 1968年-1979年 農林(農林水産)省農業技術研究所物理統計部
- 1969年-1971年 第11次南極地域観測隊員(文部省国立極地研究所併任)
- 1976年 農学博士(東京大学)取得「植被層内外の風に関する空気力学的研究」
- 1977年-1978年 科学技術庁研究員(フロリダ大学食料農業科学研究所)
- 1979年-1983年 農林水産省農業技術研究所物理統計部主任研究官
- 1983年-1985年 農林水産省農業環境技術研究所環境資源部主任研究官
- 1985年-1988年 農林水産省四国農業試験場土地利用部作目立地研究室長
- 1988年-1993年 農林水産省熱帯農業研究センター環境資源利用部チーム長
- 1993年-1995年 農林水産省農業研究センター耕地利用部気象災害研究室長
- 1995年-1999年 農林水産省農業環境技術研究所環境資源部気象管理科長
- 1999年-2002年 愛媛大学教授農学部・大学院農学研究科
- 2001年-2007年 九州大学教授大学院農学研究院気象環境学分野
- 2007年-2009年 琉球大学教授農学部・大学院農学研究科
- 2007年 九州大学名誉教授
- 2009年-2012年 筑波大学北アフリカ研究センター客員教授
- 2012年-2013年 筑波大学生命環境系農林技術センター客員教授
- 2013年-現在 (独) 国際農林水産業研究センター 特定研究主査