獣亜綱
脊椎動物の一群。獣形類に属する。
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概要
形態
真獣下綱、後獣下綱及び初期絶滅群に共通する形態としては、
などが挙げられるが、最大の特徴とも言えるのは、トリボスフェニック(tribosphenic) 型後臼歯の獲得である。これは、tribo(トリボ)=噛み砕く、sphene(スフェン=楔形、転じて切り裂く)[4]の名の通り、破砕と切断の機能を兼ね備えた臼歯である。これにより真獣類は食性を多様化し、様々なニッチを獲得することが出来たとされる[5]。
真獣類は更に真獣下綱と後獣下綱に二分されるが、この両者の相違点は、
- 胎盤の有無。
- 歯列の構成。
などである。
起源
分子系統学からの新説
生物分類における従来の形態学的な方法論とは異なる、ゲノム解析によるアプローチを有する分子系統学から、有袋類は、有胎盤類(真獣類)よりも単孔類に近縁であるという説が提唱されている(Marsupionta仮説)。これが本当ならば、獣亜綱は単系統群ではなくなり、分類上の意義を失う。もし、単孔類と有袋類が新しいグループを形成したとするならば、有袋類の胎生と有胎盤類の胎生はそれぞれ別々に獲得した形態か、もしくは単孔類の卵生が先祖帰りのように再獲得した形態ということになる。しかしこれは、塩基組成のバイアスのためともいわれ、この影響を排除した場合、後獣下綱と真獣下綱を単系統とする仮説が支持された。更に、二つの遺伝子に見つかった三つの挿入、欠失という決定的な証拠も提出された。そのため、獣亜綱が単系統群であるのはほぼ完全に証明されたといわれる[9]。
分類
- 原獣亜綱 Prototheria / Australosphenida
- 獣形類 Theriiformes
- †異獣亜綱 Allotheria (†は絶滅)
- †真三錐歯類 Eutriconodonta
- 全獣類 Holotheria
- †相称歯目 Symmetrodonta
- ザテリア類 Zatheria
- †ペラムス科 Peramuridae
- 獣亜綱(真獣亜綱) Theria
- †パッポーテリウム科 Pappotheriidae
- 後獣下綱 Metatheria
- 真獣下綱 Eutheria