石狩川 (小説)
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『石狩川』(いしかりがわ)は、本庄陸男が1938年から翌年にかけて執筆した、北海道開拓の苦難を描いた長編小説[1]である。
大井広介らの同人誌『槐(えんじゅ)』に1938年9月[1巻3号]から1939年3月[2巻3号]まで連載された。この間、第8回芥川賞(1938年下半期)予選候補に選ばれる[2]。加筆し、後半部を追加した後、1939年5月に大観堂書店から単行本『石狩川』第1部として刊行された[3]。未完のまま作者が病死したとされる。1939年、村山知義の脚色・演出のもとで、新協劇団により舞台化された。戦後も再刊、増刷され、1947年には60版を数えている[4]。
第二次世界大戦直後の占領期に刊行された版は、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による検閲で、「オロシヤ人の侵略」といった表現が削除・改変されていた。これは戦勝国となったソビエト連邦への配慮とみられる[1]。