硫化カルボニル
From Wikipedia, the free encyclopedia
| 物質名 | |
|---|---|
Carbon oxide sulfide | |
別名 酸化硫化炭素 | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
|
| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.006.674 |
CompTox Dashboard (EPA) |
|
| |
| |
| 性質 | |
| COS | |
| モル質量 | 60.07 g/mol |
| 密度 | 2.51 g/L |
| 融点 | −138.8℃ (134 K) |
| 沸点 | −50.2℃ (223 K) |
| 関連する物質 | |
| 関連物質 | 二酸化炭素 二硫化炭素 |
硫化カルボニル(りゅうかカルボニル、英: carbonyl sulfide)は化学式COSで表される無機炭素化合物。常温では無色の気体で、硫化物様の臭気を有する。カルボニル基に硫黄原子が直線状に結合しており、二酸化炭素と二硫化炭素の中間の等電子体であると考えられる。
水分の存在下で、二酸化炭素と硫化水素とに分解する[1][2][3]。
この化合物はユーリー-ミラーの実験によりアミノ酸からペプチドを形成する際の触媒となることが認められ、生命の起源に重要な役割を果たしたことが明らかになった[4] 。
大気
自然界では海底火山などから放出される。大気中に最も多く存在する硫黄化合物であり、0.5(±0.05)ppbほど含まれる。硫黄循環でも重要である。1640年以降の南極大陸の氷床コアでの硫化カルボニル濃度の測定が行われた[5]。成層圏に到達した硫化カルボニルは酸化により硫酸となる[6]。地上では植物の光合成により、海上では海水による加水分解で、数年で分解される[7][8]。硫化カルボニルの最大の人工的発生源は化学合成の中間体や二硫化炭素製造時の副産物であるが、自動車、石炭火力発電所、バイオマス燃料、焼き魚、ごみやプラスチックの焼却、石油精製、合成繊維やゴム・デンプンの製造によっても生じる[1]。合成ガス中において代表的な硫黄系不純物でもある。年間に300万トンの硫化カルボニルが大気中に放出されるが、その1/3が人間活動により生じたものであると考えられる[1]。
食品
チーズと、キャベツなどの野菜類に微量、穀物や種子に0.05〜0.1 mg/kg程含まれる。

