私を喰べたい、ひとでなし
日本の漫画作品、テレビアニメ番組
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『私を喰べたい、ひとでなし』(わたしをたべたい ひとでなし)は、苗川采による日本の漫画作品。『電撃マオウ』(KADOKAWA)にて、2020年10月号から連載中[3]。略称は「わたたべ」[4]。
| 私を喰べたい、ひとでなし | |
|---|---|
| ジャンル | サスペンス[1]、百合[2] |
| 漫画 | |
| 作者 | 苗川采 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載誌 | 電撃マオウ |
| レーベル | 電撃コミックスNEXT |
| 発表号 | 2020年10月号 - |
| 発表期間 | 2020年8月27日 - |
| 巻数 | 既刊12巻(2026年3月27日現在) |
| アニメ | |
| 原作 | 苗川采 |
| 総監督 | 葛谷直行 |
| 監督 | 鈴木裕輔 |
| シリーズ構成 | 広田光毅 |
| 脚本 | 広田光毅 |
| キャラクターデザイン | 郁山想 |
| 音楽 | 井内啓二 |
| アニメーション制作 | スタジオリングス |
| 製作 | わたたべ製作委員会 |
| 放送局 | AT-Xほか |
| 放送期間 | 2025年10月2日 - 12月25日 |
| 話数 | 全13話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
多くの妖怪を惹きつける血肉を持つ少女・比名子のもとに、彼女を食べたいという人魚の汐莉が現れ、比名子が成熟するまで他の妖怪から彼女を守り、いずれ食べると約束するところから始まる物語[1]。
2021年6月には第2巻の発売記念として本作のイメージPVが公開された[5][6]。また百合ナビの第5回百合漫画総選挙のストーリー部門で9位に選ばれた[7]。テレビアニメが2025年10月から12月まで放送された[8]。
あらすじ
過去に事故で家族を失い、心に暗い影を落としたまま日々を過ごしていた比名子のもとに、あるとき人魚の少女汐莉が現れる。比名子の血肉は妖怪たちにとっては特別に美味であり、汐莉も比名子が成熟するまで外敵から比名子を守るためにやってきたのだという。事故以来、漠然と死を望んでいた比名子はそれを受け入れ、喰べられる日を待つことになる。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
- 八百歳 比名子(やおとせ ひなこ)
- 声 - 上田麗奈[1]
- 本作の主人公。海辺の街で一人暮らしをしている女子高生[9]。
- その血肉はあらゆる妖怪を惹きつける特別なものとなっている。
- 6歳の時に出かけた家族旅行で事故遭い父、母、兄の家族を失う。比名子も重傷を負い、身体に消えない傷を残しながらも生き延びる。しかしそれ以降は一人生き残った虚しさから死を希うようになる。事故の際に聞いた“比名子だけは生きて”という家族の願いを守るため、親友である美湖を悲しませないため、死を望みながらも空虚な日々を過ごしていた。心では「命を絶対的に奪ってくれる何か」の到来を望んでおり、妖怪である汐莉の「私は君を喰べに来ました」の言葉に願いを叶えてくれる存在と信頼し汐莉に喰べられることを望む。
- 近江 汐莉(おうみ しおり)
- 声 - 石川由依[8]
- 比名子のもとに現れた人魚の少女[9]。
- 妖怪に襲われている比名子を救い、「私は君を喰べに来ました」と告げる。
- 比名子の血肉に強く惹かれており、彼女が“幸せになったとき”に食べると語っている。そのために比名子の傍らで生活を共にし、日常に溶け込む形で行動する。
- 人魚という人外の存在でありながら、感情表現は豊かで、比名子との交流を通じて多面的な一面を見せる。
- その行動原理や「喰べる」という言葉の意味は、物語の進行とともに変化していく重要な要素となっている。
- 社 美胡(やしろ みこ)
- 声 - ファイルーズあい[8]
- 比名子のクラスメイトで幼なじみの親友。
- 明るく活発で面倒見がよく、世話焼きな性格。困った人は放っておけず、見知らぬ人にも声を掛け手助けする心優しい少女。そのため町では子供から老人まで幅広く顔と名前が認知されている。学校では様々な委員や部活を掛け持ちしている。
- 事故で一人生き延びた親友の比名子を傍で支え続け、比名子からは「水面の向こうに揺れる太陽みたい」と称され彼女の優しさが比名子の生きるよすがの一つとなっている。
- 正体は「オキツネ様」として知られる人喰いの妖怪[10]。汐莉が現れるまでは比名子を他の妖怪から守っていた。
- 昔はただの野狐だったが何時のころからか妖怪となり、愉悦に浸る為に人間を嬲り殺しにしていた。
- 現在の地に気まぐれに来た際に僧侶に退治される。僧侶から「人間の暮らしを守る手伝いをしろ」と命じられ、その際に現在の人型となり人間との生活を始めた。最初こそ不本意であったが、人間と生活を続けるうちに心から人間を愛し自らの意思で守るようになった。ただし土地神として祀られ、信仰されても元々が妖怪であるためご利益はない。
作風
書誌情報
コミックス
- 苗川采『私を喰べたい、ひとでなし』KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊12巻(2026年3月27日現在)
- 2021年2月27日発売[12][13]、ISBN 978-4-04-913658-6
- 2021年6月25日発売[14][6]、ISBN 978-4-04-913873-3
- 2021年11月27日発売[10]、ISBN 978-4-04-914079-8
- 2022年5月27日発売[15]、ISBN 978-4-04-914429-1
- 2022年9月26日発売[16]、ISBN 978-4-04-914606-6
- 2023年3月27日発売[17]、ISBN 978-4-04-914947-0
- 2023年8月25日発売[18]、ISBN 978-4-04-915196-1
- 2024年2月26日発売[19]、ISBN 978-4-04-915531-0
- 2024年10月25日発売[20]、ISBN 978-4-04-916065-9
- 2025年5月27日発売[21]、ISBN 978-4-04-916495-4
- 2025年10月27日発売[22]、ISBN 978-4-04-916743-6
- 2026年3月27日発売[23]、ISBN 978-4-04-952114-6
小説
- 古河樹(著)・苗川采(原案&作画) 『私を喰べたい、ひとでなし ノベライズ 〜かしましい夜、君は隣に〜』 KADOKAWA、2025年10月28日発売[24]、ISBN 978-4-04-076069-8
テレビアニメ
2025年10月から12月までAT-Xほかにて放送された[1][8][25]。アニメーション制作はスタジオリングスで、シリーズ元請けとなるのは本作が初である[1][26]。
スタッフ
- 総監督 - 葛谷直行[1]
- 監督 - 鈴木裕輔[1]
- シリーズ構成・脚本 - 広田光毅[1]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 郁山想[1]
- プロップデザイン - 井波慎一
- 色彩設計 - 水野多恵子[8]
- 美術監督 - 工藤義隆[8]
- 美術設定 - ほそい
- 撮影監督 - 武原健二[8]
- 3Dレイアウトモデリング - 志田じしろ[8]
- 編集 - 瀧川三智[8]
- 音響監督 - 納谷僚介[1]
- 音響効果 - 斎藤みち代[8]
- 音楽 - 井内啓二[1]
- 音楽制作 - ポニーキャニオン
- 音楽プロデューサー - 渡部直
- プロデューサー - 末田裕美、浅川哲、塩谷尚史、西前朱加、山岡実菜、有水宗治郎、佐々木秀太
- アニメーションプロデューサー - 高木秀仁[8]
- プロデュース - インフィニット[1]
- アニメーション制作 - スタジオリングス[1]
- 製作 - わたたべ製作委員会
演技
比名子役の上田麗奈は、比名子と同様に思い詰めたキャラクターを演じた経験は多くあるが、一律の演技方針を設けず、今回も手探りでアプローチしたと述べている[27]。比名子については、16歳の未熟さやつながっているようで途切れているようにも見える会話など、曖昧さを特徴として捉え、セリフごとにニュアンスを固めすぎずにその場の空気や相手の温度感に合わせて変化する受け答えを重視して演じたという[27]。
主題歌
- 「贄-nie-」[25]
- 吉乃によるオープニングテーマ。作詞・作曲はユリイ・カノン、編曲はユリイ・カノンとNaoki Itai。
- 吉乃は原作を読んだ段階で、本作の「愛と執着」というテーマや、比名子が生と死に向き合う姿を表現する上で適任だと考え、ユリイに作詞・作曲を依頼したと述べている[28]。
- 「リリィ」[25]
- 八百歳比名子(上田麗奈)によるエンディングテーマ。作詞・作曲は北澤ゆうほ、編曲は佐藤厚仁。
- 上田は比名子として歌唱するにあたり、歌詞にキャラクターの危うさや儚さが反映されていて、本編の展開の中でわずかな希望を感じさせる要素がある点を挙げている[27]。一方で、比名子にとっての希望は「死んで待っている人物のもとへ行くこと」を指し、ホラーとは別種の怖さや危うさを持っているため、本編よりも柔らかな笑顔や声色を意識したと語っている[27]。Aメロ・Bメロを比名子の日常を俯瞰するナレーション的表現、サビを比名子の心情が直接示すモノローグ的表現な表現として歌い分けたと述べている[29]。
- 第11話では近江汐莉(石川由依)が歌唱する「リリィ[Another ver.]」が使用された。石川は同曲が比名子の視点で書かれた楽曲であることから、汐莉の心情と必ずしも一致しない点に難しさがあったため、歌詞の中から汐莉にも通じる感情を見出して、歌唱時の感情を構築したと述べている[30]。また、収録時には上田による原曲の雰囲気を踏まえつつ、トレースにならないよう汐莉としての表現を重視したという[30]。
- 「太陽、なってあげよっか?♡」
- 社美胡(ファイルーズあい)による第4話エンディングテーマ。作詞は安藤紗々と苗川采、作曲・編曲は神田ジョン。
- 「灯る」
- Yuqi from UQiYOによる第5話・第6話・第13話挿入歌。作詞・作曲・編曲はYuqi from UQiYO。
- 「通り雨のように」
- Yuqi from UQiYOによる第7話・第12話挿入歌。作詞はYuqi from UQiYO、作曲・編曲は井内啓二。
- 「泡」
- Yuqi from UQiYOによる第11話挿入歌。作詞はYuqi from UQiYO、作曲・編曲は井内啓二。
各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 死にたがりの彼女は海を待つ | 葛谷直行 | 鈴木裕輔 |
| 2025年 10月2日 |
| 第2話 | 斜陽の獣と祭囃子 | 鈴木裕輔 | かとうしゅうさく |
| 10月9日 |
| 第3話 | 希望の海 | 伊藤然一郎 |
| 10月16日 | |
| 第4話 | 泡沫の結び目 |
| 長岡義孝 |
| 10月23日 |
| 第5話 | 親愛の獣 | 井波慎一 | 三ヶ尻克成 |
| 10月30日 |
| 第6話 | 親愛の形 | 葛谷直行 | 奥野浩行 | 工藤裕加 | 11月6日 |
| 第7話 | 優しいひと | かとうしゅうさく |
| 11月13日 | |
| 第8話 | ひび割れの起点 |
| 鳥羽聡 |
| 11月20日 |
| 第9話 | 焼け付いた祈り | 伊藤然一郎 |
| 11月27日 | |
| 第10話 | 祈りを込めて | 三ヶ尻克成 |
| 12月4日 | |
| 第11話 | 冷たい朝 |
| 奥野浩行 |
| 12月11日 |
| 第12話 | 愛し子 |
| かとうしゅうさく |
| 12月18日 |
| 第13話 | 温かな海底 | きみやしげる | 深瀬重 |
| 12月25日 |
放送局
| 放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [32] | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年10月2日 - 12月25日 | 木曜 22:30 - 23:00 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / 字幕放送[33] / リピート放送あり |
| 木曜 23:30 - 金曜 0:00 | TOKYO MX | 東京都 | 製作参加 | |
| 2025年10月3日 - 12月26日 | 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) | サンテレビ | 兵庫県 | |
| 金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) | BS日テレ | 日本全域 | 製作参加 / BS/BS4K放送 / 『アニメにむちゅ〜』枠 | |
| 2025年10月4日 - 12月27日 | 土曜 1:50 - 2:20(金曜深夜) | 愛媛朝日テレビ | 愛媛県 |
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2025年10月2日 | 木曜 23:30 更新 | 地上波同時・最速配信 | |
| 2025年10月7日 | 火曜 23:30 以降順次更新 |
| 見放題配信 |
| 都度課金配信 |
BD
| 巻 | 発売日[34] | 収録話 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| 上 | 2026年3月11日 | 第1話 - 第6話 | BSZD08304 |
| 下 | 2026年4月8日 | 第7話 - 第13話 | BSZD08305 |
CD
- TVアニメ「私を喰べたい、ひとでなし」オリジナル・サウンドトラック(2025年12月24日発売、PCCG-02473)
- ドラマCD