秦新二
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著作
シーボルト事件を扱ったノンフィクション『文政十一年のスパイ合戦』にて、第46回(1993年)日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞[3]。
2022年1月26日には文藝春秋から『田沼意次 百年早い開国計画』を出版。『文政十一年のスパイ合戦』に続く歴史巨編である。近世オランダと日本の交渉史の研究に長年取り組み、新資料を駆使して執筆した歴史の暗部を照射する[4][5]。
また、2018年には文藝春秋から『フェルメール最後の真実』を出版。世界におけるフェルメール展の企画プロデューサーとして、その謎に迫った作品である[6]。
単著
- 1992年 『文政十一年のスパイ合戦-検証・謎のシーボルト事件-』文藝春秋 ISBN 978-4-16-346270-7
- (1996年:文春文庫 ISBN 978-4-16-735302-5、2007年:双葉文庫 ISBN 978-4-575-65872-9)
編著
- 1993年 『ジョージ・ルーカスの大博物館』ジョージ・ルーカス公認 秦新二編著 文藝春秋 ISBN 978-4163479101
- 1995年 『グランマ・モーゼスの贈りもの』秦新二編著 文藝春秋 1995年 ISBN 4-16-380240-1
共著
- 2018年 『フェルメール最後の真実』秦新二著、成田睦子著 文藝春秋 ISBN 978-4-16-791147-8
- 2022年 『田沼意次 百年早い開国計画』秦新二著、竹之下誠一著 文藝春秋 ISBN 978-4-16-009014-9
- 2024年 『田沼意次・意知父子を誰が消し去った? : 海外文書で浮かび上がる人物』秦新二著、竹之下誠一著 清水書院 ISBN 978-4-389-50155-6
翻訳家
英米文学作品の翻訳
1993年に出版された『ジョージ・ルーカス ルーカスフィルム20年の軌跡』では、ジョージ・ルーカスが関わるすべての映画を網羅し、ルーカスフィルム及びルーカスアーツの様々な活動を紹介。豊富な作品スチールに加え、撮影風景や特殊効果の舞台裏を紹介した写真を多数収録する。すぐれた技術と人間の創造力が手を組むことで、エンターテインメント作品が、同時に不朽の芸術へと昇華していく過程を目で追うことのできる構成となっている。
さらに、インディ・ジョーンズシリーズの第一部作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の原作の翻訳をはじめ、アル・パチーノ主演映画『スカーフェイス』の原作、全米ベストセラーで後に映画化された『ファミリービジネス』の原作などの翻訳も手掛ける[2]。
翻訳書
- 1977年
- 『ジミー・ディーン去りし日』(サラ・プランタン) ジョン・ミナハン著 二見書房
- 『マダムクロード』(パシフィカ・シネマ・フォト・ストーリー)アンドレ・ブリュネ ラン著 パシフィカ
- 1978年
- 『ザ・ドライバー』クライド・B・フィリップス著 ヘラルド・エンタープライズ
- 『アイズ』H.B.ギルモア著 サンリオSF文庫
- 1979年
- 『ウルフヘッド』チャールス・L・ハーネス著 サンリオSF文庫
- 『アイス・キャッスル』レオノーレ・フライシャー著 ヘラルド・エンタープライズ
- 1980年
- 『ジョーイ』リチャード・E・ペック著 ヘラルド・エンタープライズ
- 『朝日のなかの男』H.B.ギルモア著 ヘラルド・エンタープライズ
- 『潜航ノーススター十字軍』ウィリアム・カッツ著 角川書店
- 『サンチアゴから来たスパイ』ウォーレン・アドラー著 集英社
- 1981年
- 『インディ・ジョーンズレイダース/失われたアーク《聖櫃》』キャンベル・ブラック著 早川書房(ハヤカワ文庫 1982年、新版2008年)ISBN 978-4-15-041167-1
- 1984年
- 『スカーフェイス』ポール・モネット著 集英社文庫 ISBN 4-08-760095-5
- 1985年
- 『スタートサーフィン-かっこよく、大胆に乗りこなすために-』リック・アボット著 日刊スポーツ出版社 ISBN 4817200804
- 『飛ぶのが不安-空の旅インサイド・レポート-』ブライアン・モイナハン著 河出書房新社 ISBN 4-309-24080-1
- 1986年
- 『スパイ・ライク・アス』ゴードン・マッギル著 講談社X文庫 ISBN 4-06-190056-0
- 1989年
- 『ファミリービジネス』ヴィンセント・パトリック著 扶桑社ミステリー文庫 ISBN 4-594-00481-4
- 1990年
- 『9本指の死体』ジャック・アーリー(サンドラ・スコペトーネ)著 扶桑社ミステリー文庫 ISBN 4-594-00539-X
- 1993年
- 『ジョージ・ルーカス ルーカスフィルム20年の軌跡』チャールズ・チャンプリン著 キネマ旬報社 ISBN 4-87376-052-6
美術展覧会プロデューサー
博物学的なリサーチ、展覧会主催、国際交流
秦が代表理事を務める財団ハタステフティングは、世界の名画を日本に紹介することを目的として設立された。日本のみならず、世界中で美術展覧会を主催している[7]。
作家、作品のリサーチや修復に時間をかけ、その集大成として展覧会をプロデュース。展覧会の開催を通じて日本と海外をつなぐ国際交流に尽力する。
これまでに、オランダ黄金時代や印象派、ゴッホ、伊藤若冲などの展覧会を国内外で多数開催。
ゴッホやフェルメール展など
オランダ黄金時代や印象派、伊藤若冲などの展覧会を多く手掛けているが、中でもゴッホやフェルメールの展覧会を日本で開催し、そのブームの火付け役となった。
2000年に大阪で開催した『フェルメール展』では「真珠の耳飾りの少女」が、2011年に京都で開催した『フェルメールからのラブレター展』では計3点のフェルメール作品が来日。2018年には日本史上最大規模のフェルメール展を東京と大阪で開催し、代表作「牛乳を注ぐ女」を筆頭に10点のフェルメール作品を集めるとともに、初来日の作品を多く展示した。
また、2022年開催の展覧会『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』では、同美術館所蔵の「窓辺で手紙を読む女」の修復プロジェクトに参画。最新技術を用い、5年かけて修復を行う。同美術館が2021年に開催した展覧会では、同作品の修復後の新しい姿が世界で初めて公開された。
2025年から2027年にかけて、ファン・ゴッホのコレクションを誇るクレラー=ミュラー美術館の名作を2期に分けて紹介する。アルルの傑作《夜のカフェテラス》はオランダ国外で展示される機会は稀で、来日は約20年ぶりとなる。