ジョージ・ルーカス
アメリカの映画製作者
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ジョージ・ウォルトン・ルーカス・ジュニア(英語: George Walton Lucas, Jr.、1944年5月14日 - )は、アメリカ合衆国の映画監督、映画プロデューサー。
| ジョージ・ルーカス George Lucas | |
|---|---|
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2025年度サンディエゴ・コミコンにて | |
| 本名 | George Walton Lucas Jr.[1] |
| 生年月日 | 1944年5月14日(82歳) |
| 出生地 |
カリフォルニア州 スタニスラウス郡モデスト |
| 出身地 |
カリフォルニア州 スタニスラウス郡モデスト |
| 国籍 |
|
| 民族 | アメリカ人[2] |
| 職業 |
映画監督 映画プロデューサー 脚本家 実業家 |
| ジャンル | 映画 |
| 活動期間 | 1965年 - |
| 配偶者 |
マーシア・グリフィン (1969年 - 1983年) メロディ・ホブソン (2013年 - ) |
| 著名な家族 |
アマンダ・ルーカス(養女) ジェット・ルーカス(養子) |
| 主な作品 | |
|
監督 『THX 1138』 『アメリカン・グラフィティ』 『スター・ウォーズ』シリーズ 製作・製作総指揮 『インディ・ジョーンズ』シリーズ 『影武者』 『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』 『ラビリンス/魔王の迷宮』 『タッカー』 『ウィロー』 | |
| 備考 | |
| ハリウッド名声の歩道 | |
カリフォルニア州スタニスラウス郡モデスト出身。『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』などの世界的に大ヒットしたシリーズの製作者として知られている。
スティーヴン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンと並んで、最も商業的に成功した映画製作者の一人である。2012年、ルーカスフィルムを41億ドルでディズニーに売却したことで、アメリカ合衆国で発行されているフォーブス誌が発表した『アメリカで最も裕福なセレブリティ』にてトップに選ばれたセレブリティでもある。
来歴

カリフォルニア州スタニスラウス郡モデストに生まれる。少年時代は、テレビで放映されたかつての映画の「連続活劇」やコミックブックに熱中して過ごす。高校時代は、カー・レースに熱中した(この時代の経験が、後に『アメリカン・グラフィティ』に描かれた)。1962年、高校卒業の直前に自動車事故に遭うが、奇跡的に死を逃れ、自分の人生を考え直す。
1960年代の間、フィルムに関する専門学科を早くから設けたロサンゼルスの南カリフォルニア大学(USC)で映画の勉強をした。そこで彼はたくさんの短編を制作し、特にその中の一つ、『電子的迷宮/THX 1138 4EB』は数々の賞を受ける。この時代の仲間に、ジョン・ミリアスやダン・オバノン、ハワード・カザンジアン、ハル・バーウッド、マシュー・ロビンズなどがいた。
卒業後、ワーナーのスタジオでの研修中、『フィニアンの虹』を撮影中のフランシス・フォード・コッポラと出会って意気投合し、ハリウッドのシステムに強制されることのない映画制作者のための環境を作ることを目指して、コッポラが設立したアメリカン・ゾエトロープ社の副社長に就任。そして、ゾエトロープの第一作『THX 1138』(『電子的迷宮/THX 1138 4EB』の長編映画化作品)で初監督を務めることになる。その後、ルーカスは自らの映画制作会社ルーカスフィルムを設立し、制作・監督した『アメリカン・グラフィティ』(『ゴッドファーザー』で一流監督の仲間入りをしていたコッポラを、プロデューサーとして迎え入れる)が大ヒットし、ルーカスは一躍有名になる。そして、映画会社の20世紀フォックスに企画を自ら持ち込んで『スター・ウォーズ』の制作を始めるが、コッポラが自分の企画に介入することを阻止するために、温めてきた『地獄の黙示録』をノンクレジットで渡してしまう。その代わり、『スター・ウォーズ』をコッポラの影響なしに制作することができた。
『スター・ウォーズ』製作時、監督としての収入は、当時の日本円にして約5,000万円であった。20世紀FOXが監督料の上乗せをしようとしたが、ルーカスはこれを受け取らない代わりにマーチャンダイジングの権利を20世紀FOXに要求し、結果、莫大な収入を得る。この収益は、『スター・ウォーズ』全6作(特別篇、ビデオ、DVD収入を含む)よりも遥かに上回る結果となった。
初めは、監督より編集者として活躍していただけに、フィルムをカットしていく従来の方法ではなく、ビデオを利用した電子編集を導入したり、世界最初のノンリニア編集システム「editdroid」の開発をも早くから支援した。
『スター・ウォーズ』第1作で既にドルビー・ステレオを導入していたルーカスは、映画館の音響設備が整備されていなかった高水準の音響設備や上映環境を整えるため、THXプログラムを1980年代に立ち上げた。これは音響機器の特性から残響・遮音といった上映施設の環境に至るまで厳しい基準を設定し、ルーカスフィルム傘下で高品質の音響製作を行うスカイウォーカー・サウンドの音が、そのまま映画館でも再生できるよう意図したものである。さらに、映写システム調整用のテスト素材TAP[3]の供給も開始。これによって、上映環境が画も音も改善され、ドルビーのサラウンドシステムの進歩も促した。THXでは上映フィルムの品質管理も行うようになり、レーザーディスクやDVD、Blu-ray Discなど、家庭用ソフトウェアでもTHX認定を受ける製品がある。映画上映の環境改善、ビデオや音響システムのデジタル化に伴った製作から家庭までの再生環境の向上に、ルーカスとTHXは絶大な影響を与えた。
『スター・ウォーズ』新3部作では、まず扮装したスタッフに構想した場面を演じさせ、視覚効果と合成した時の仕上がりや各場面の尺、編集のタイミングを見通した上で俳優を起用した撮影に入る、という「撮影前に編集する」プロセスを採用。さらに、その時の映像を撮影前に俳優に観せる事により、後でCGをはめ込むため、撮影中は周りの風景が見えないブルースクリーンの中でも、より演技しやすい環境を作った。
『スター・ウォーズ』第1作のために、ルーカスフィルム傘下に立ち上げたSFXスタジオ、インダストリアル・ライト&マジック(ILM)に、1980年代初頭にCG部門を開設してピクサーの母体を作り、逸早くHD24Pを導入し配給の経費削減にも貢献するデジタルシネマ構想など、映画製作のデジタル化推進の急先鋒であるにもかかわらず、当の本人は至ってアナログ派で『スター・ウォーズ』新3部作の脚本も、バインダー式ノートに鉛筆で書かれている。
映画賞にはそれほど縁のないルーカスではあるが、1991年には長年の功績を称えられ、アカデミー賞のアービング・G・タルバーグ賞を受賞した。2007年の第79回アカデミー賞授賞式で(過去に監督賞を受賞した)スピルバーグ、コッポラと並んでセルフ・パロディとも言うべき掛け合いを披露した。
製作総指揮を手掛けた作品は多いが、監督作とは対照的にそのほとんどは評価が低く、『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』はその最たる物である。また、監督としての作品も6作品と多くはない(うち4作が『スター・ウォーズ』)。
2012年、1988年から企画を進めていた第二次世界大戦時に空軍に参加した黒人パイロットの物語『レッド・テイルズ』が公開された。ルーカスは同作を最後に「映画製作からも、会社からも身を引くつもりでいる」と引退を示唆した[4]。ただし映画製作に全く関わらないというわけではなく、ルーカスフィルムから離れ、ハリウッドの大作ではなく『THX-1138』のような低予算で実験性の高い作品を作っていくつもりだと話している[5]。
2012年10月30日、ウォルト・ディズニー・カンパニー(ウォルト・ディズニー・スタジオ)がルーカスフィルムを40億5000万ドル相当で買収している。また、ルーカスフィルムはルーカスが完全に所有していたため、売却益のほぼすべてを手にすることになる。その利益の大半を慈善事業に寄付する意志を表明している[6]。
これ以降に新規製作された『スター・ウォーズ』作品では、ルーカスはキャラクター原作者としてのクレジットのみで、製作に直接関与していない。ただし、製作メンバーへの助言や撮影現場への訪問など間接的な関わりは継続しているほか、2020年公開のアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』シーズン7では、ディズニー買収後の新規作品で唯一、製作総指揮として携わっている。
映画製作以外にも、1994年の映画『ビバリーヒルズ・コップ3』、2005年の映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』ではカメオ出演している。

2015年、ディズニー・レジェンドを受賞[7]。2020年5月4日、カリフォルニア州ロサンゼルスのエクスポジション・パークに自身の博物館となる「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」をオープンした[8]。2024年5月、第77回カンヌ国際映画祭において名誉パルム・ドールが授与された[9][10]。
人物
1981年に全米監督協会、全米脚本家組合、映画芸術科学アカデミーから脱退している。引き金となったのは『帝国の逆襲』の完成後、ルーカスはオープニング・クレジットの省略に関して各協会の許可を取っていなかったこと、自身の名前だけクレジットさせたこと(だが、それはルーカスフィルムの社名であった)から罰金を支払わされたことにある[11]。
スティーヴン・スピルバーグとは、映画界における昔からの親友である[12]。
ウォルト・ディズニーやディズニーを深く敬愛している[13][14]。
尊敬する映画監督は、レイ・ハリーハウゼン、セルジオ・レオーネ、黒澤明で、ハリーハウゼンについては「僕達のほとんどが子供の頃から彼の影響を受けてきた。その存在なくして『スター・ウォーズ』は生まれなかった。」と影響の大きさを語っている[15]。セルジオ・レオーネの映像演出や音楽の使い方から大きな影響を受けており、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』製作の際には『ウエスタン』の音楽の使い方を参考にしている[16]。黒澤に対しては、『影武者』にて国際版の製作総指揮という立場で黒澤を支援し、1990年の第62回アカデミー賞授賞式では、スピルバーグと共に黒澤にアカデミー名誉賞のオスカー像を贈った。黒澤の影響からルーカスの作品には随所に日本文化の影響が表れている[17]。
日本では、1987年頃から1990年にかけてテレビで放映された、パナソニックから当時発売されていた「パナカラーイクス」 や「HI-Fiマックロード」などのCMに登場していたことでも知られる。この時の繋がりが、東京ディズニーランド並びに東京ディズニーシー内のアトラクション、「スターツアーズ」や「インディー・ジョーンズ・アドベンチャー 〜クリスタルスカルの魔宮〜」など、アトラクションスポンサーとしての結び付きに繋がってもいる。
2026年6月12日、ロサンゼルス大都市圏のSoFiスタジアムで行われた2026 FIFAワールドカップのアメリカ対パラグアイ戦を観戦した[18]。この試合は開催国アメリカでも大変な盛り上がりを見せ、全米視聴者数は直近のワールドシリーズやNBAファイナルを上回った[19]。
家族
- 『アメリカン・グラフィティ』『アリスの恋』『タクシードライバー』『スター・ウォーズ』旧三部作などの編集者マーシア・ルーカス(旧姓:グリフィン)は元妻。
- 養子が3人(年長者から順にアマンダ、ケイティ、ジェット)。アマンダは女性総合格闘家(DEEP女子・無差別級初代チャンピオン)・ブラジリアン柔術家である。
- 2013年6月22日、実業家のメロディ・ホブソンTED speaker(ドリームワークス・アニメーション元会長[20]、アリエル・インベストメンツ社長兼共同CEO、スターバックス副会長)と7年越しの交際を経て結婚[21]。同年8月9日、代理出産にて女児エベレスト・ホブソン・ルーカスが誕生[22]。
作品
| 年度 | 映画 | 監督 | 脚本 | 製作総指揮 | その他 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1971 | THX 1138 THX1138 |
Yes | Yes | |||
| 1973 | アメリカン・グラフィティ American Graffiti |
Yes | Yes | |||
| 1977 | スター・ウォーズ Star Wars |
Yes | Yes | Yes | ||
| 1980 | スター・ウォーズ/帝国の逆襲 The Empire Strikes Back |
Yes | Yes | 原案 | ||
| 1981 | レイダース/失われたアーク《聖櫃》 Raiders of the Lost Ark |
Yes | ||||
| 1983 | スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 Return of the Jedi |
Yes | Yes | |||
| 1984 | インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 Indiana Jones and the Temple of Doom |
Yes | ||||
| 1985 | ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ Mishima: A Life In Four Chapters |
Yes | ||||
| 1986 | ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀 Howard the Duck |
Yes | ||||
| ラビリンス/魔王の迷宮 Labyrinth |
Yes | |||||
| 1988 | ウィロー Willow |
Yes | ||||
| タッカー Tucker: The Man and His Dream |
Yes | |||||
| 1989 | インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 Indiana Jones and the Last Crusade |
Yes | ||||
| 1994 | 笑撃生放送! ラジオ殺人事件 Radioland Murders |
Yes | Yes | 原案 | ||
| 1999 | スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス Star Wars Episode I: The Phantom Menace |
Yes | Yes | Yes | ||
| 2002 | スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 Star Wars Episode II: Attack of the Clones |
Yes | Yes | Yes | ||
| 2005 | スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 Star Wars Episode III: Revenge of the Sith |
Yes | Yes | Yes | ||
| 2008 | インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull |
Yes | ||||
| 2008 | スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ Star Wars: The Clone Wars |
Yes | 原作 | |||
| 2008 - 2014 | スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ シーズン1 - シーズン6 Star Wars: The Clone Wars Season1 - Season6 |
Yes | 原案 | |||
| 2012 | レッド・テイルズ Red Tails |
Yes | ||||
| 2020 | スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ ファイナルシーズン Star Wars: The Clone Wars Final Season |
原案 | ||||
| 2026 | ミニオンズ&モンスターズ Minions & Monsters |
声の出演[23] |