第8期名人戦 (囲碁)

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前名人 趙治勲
第8期名人 趙治勲
第8期 名人戦
前名人 趙治勲
第8期名人 趙治勲
名人戦
< 第7期第9期 >
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第8期名人戦(だい8きめいじんせん)は、1982年昭和57年)12月から挑戦者決定リーグ戦、1983年9月から挑戦手合七番勝負行われ、名人戦3連覇中の趙治勲が挑戦者大竹英雄を4勝1敗で破り、新旧名人戦で初の4連覇を達成した。

コミは5目半。持時間はリーグ戦は各6時間、挑戦手合は各9時間の二日制。

結果

挑戦者決定リーグ戦

挑戦者決定リーグ参加棋士は、前期シードの大竹英雄坂田栄男林海峰加藤正夫小林光一羽根泰正と、新参加で初リーグ入りとなる東野弘昭石井邦生石田章の計9名。

前期挑戦者の大竹は、初戦から林、小林、坂田、東野、石井、石田に6連勝し、加藤に敗れたが羽根に勝ち7勝1敗の単独1位となり、2期連続となる挑戦権を獲得した。

前期リーグで坂田栄男戦の対局中に倒れた島村俊廣は、再起ならず1983年5月に引退している。

前期順位
出場者 / 相手
大竹
小林
坂田
加藤
羽根
東野
石井
石田
順位
1大竹英雄-×711(挑)
2林海峰×-×622
3小林光一××-××444
4坂田栄男××-××445
5加藤正夫×-×623
6羽根泰正×××××-×267(落)
7東野弘昭××××-××268(落)
7石井邦生××××××-×179(落)
7石田章××××-446

挑戦手合七番勝負

連続挑戦の大竹英雄は、この年はNHK杯戦、鶴聖戦に優勝、碁聖戦を防衛して七番勝負に挑んだ。一方趙治勲名人は、1983年の初めに棋聖戦で3連敗4連勝で藤沢秀行から棋聖位を奪ったが、直後の十段戦で加藤正夫に2連勝3連敗でタイトルを失い、続く本因坊戦で林海峰に3連勝4連敗でタイトルを失って、調子はどん底、タイトル戦続きで疲れきっていると言われていたが、事前の予想は互角とみられていた。

第1局は乱戦となったが、下辺の黒地をうまく荒らした白番趙が慈愛でリードして1目半勝ち。第2局は序盤はじっくりした展開だったが、白は左辺の黒への攻めが続かず、白の地と引き換えに黒番趙が鉄壁の厚みを築き、上辺、右辺の白も圧迫して中央に大きな黒地を作って勝ちきって連勝。 第3局は、黒番大竹のタスキ小目に、白が三間高バサミに一間ビラキの新手。黒は右上の模様を消しに来た白への攻めにアマイ手があり、左辺白への攻めでも決め手を逃し、白が好調となったが、白120手目が小さく、黒が逆転して一勝を返した。第4局は、黒番趙がが下辺、左辺の白石に手をかけている間に、白は中央を厚くし、消しに来た黒を捕獲して優勢になったが、攻め合いの形の手順戦後で、無条件勝ちがコウとなってしまい逆転、防衛まであと1勝とした。 第5局は、上辺の競り合いで黒の大竹に手順ミスがあり、黒石を大きく飲み込まれて白が勝勢となった。大竹は持ち時間を5時間以上残し150手までで投了。趙が4勝1敗で名人戦4連覇を果たし、林海峰の3連覇を抜く記録となった。

七番勝負(1983年)(△は先番)
対局者
1
9月7-8日
2
9月20-21日
3
9月28-29日
4
10月12-13日
5
10月19-20日
6
-
7
-
趙治勲○1目半△○中押×△○1目半○中押--
大竹英雄△××△○中押×△×--

趙は4連覇中の成績が16勝3敗1無勝負という高い勝率をあげているが、「二つのタイトル戦でいやな負け方が続いたので不安だった。俺は弱いんだ、負けてもともとなんだと自分にいい聞かせながら打ったのが良かったと思う」と述懐し、破れた大竹は「今期は第四局がすべてで、あの碁を失って終わりました」と語った。[1]

対局譜

参考文献

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