第五列 From Wikipedia, the free encyclopedia 第五列(だいごれつ、スペイン語: quinta columna、英語: fifth column)とは、本来味方であるはずの集団の中で敵方に味方する人々、つまり「スパイ」などの存在を指す[1]。 この表現は、スペイン内戦で反乱軍の指導者の1人であったエミリオ・モラ(英語版)准将が、1936年10月にラジオ放送で「我々は4個軍団をマドリードに向け進軍させている。人民戦線政府が支配するマドリード市内でも我々に共鳴する5番目の軍団(第五列)が戦いを始めるだろう」と発言したことに由来する。共和国側では「第五列」を摘発するキャンペーンが共産党などによって行われた[2]。 太平洋戦争中、1942年からアメリカ政府はドイツ系やイタリア系には何もせず、日系人のみを強制的に内陸部の収容所に隔離した。これは日系人が日本軍の「第五列」として内応し通敵活動する可能性があるとしてアメリカ国内で正当化されたためである。第二次世界大戦中、ソビエト連邦ではナチス・ドイツの侵攻を受けて、国内約80万人のドイツ人がシベリアやカザフスタンに強制移住させられ、1941年にヴォルガ・ドイツ人自治共和国も廃止された[3]。 イギリスではアイルランド系カトリック教徒はいわゆる、北アイルランド問題を理由に連合支持者から「第五列」とされることがある。 1945年、アメリカの国務省が作成した文書には、第二次世界大戦の終結時に国際共産主義運動が示した卓越した活動と、それ以前にドイツ国が在外同調者支持のために動員しようとした努力が記されていた「共産党は、実際には同盟組織と同様に第五列であった。ただし後者は共産主義者と比較すると粗雑で非効率的だった」。 プロイセン系ユダヤ人のアーサー・シュレジンジャー・ジュニアは、1949年にこう記している「ソ連の特別な優位は核弾頭にあって、それは現地の共産党組織を基盤としている第五列である」[4]。 脚注 [脚注の使い方] ↑ 松村劭 『ゲリラの戦争学』 文芸春秋〈文春新書〉2002年6月20日第1刷発行、ISBN 4-16-660254-3、102頁 ↑ 小項目事典,デジタル大辞泉,百科事典マイペディア, 精選版 日本国語大辞典,日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典. “第五列とは”. コトバンク. 2022年9月11日閲覧。 ↑ 松戸清裕 『ソ連史』 筑摩書房〈ちくま新書〉2011年12月10日第1刷発行、ISBN 978-4-480-06638-1、71頁 ↑ The Politics of Freedom (Heinemann, 1950), 92-3 関連項目 ウィキメディア・コモンズには、第五列に関連するカテゴリがあります。 国家の内部における国家 スパイ 敵性市民 間接侵略 典拠管理データベース 国立図書館ドイツその他Yale LUX Related Articles